あらすじ
肖鐸(しょうたく)は宇文良序(うぶん・りょうじょ)の所持品から毒物を発見し、関係者の尋問を開始する。その裏で、男女の色恋を描いた話本を読み、歩音楼(ほいんろう)を想う一面も見せる。一方、皇陵の地下宮殿では、歩音楼が李萍如(り・へいじょ)を助けるため機転を利かせ、好色な劉公公(りゅうこうこう)を撃退し、二人の友情は深まる。その後、肖鐸は宇文良序が持つ和田玉を手に入れるため蹴鞠で勝負を挑むが苦戦。そこへ合徳帝姫(ごうとく ていき)・慕容婉婉(ぼようえんえん)が現れ、見事玉を手に入れる。その姿に宇文良序は心を奪われるのだった。
ネタバレ
冒頭、肖鐸(しょうたく)様が颯爽と登場!宇文良序(うぶん・りょうじょ)の短剣から毒物をバシッと見つけ出しちゃうあたり、さすがキレ者って感じですよね。関係者を全員引っ捕らえて尋問開始!この事件、裏で糸を引いてるのは一体誰なんでしょうか…?
場面は変わって、昭定司に戻った肖鐸(しょうたく)様。各地からの監察案件に目を通していると…ん?男女の色恋沙汰を描いた話本(今でいう恋愛小説みたいなものですね!)が紛れ込んでるじゃありませんか!しかも、それを自室に持ち帰っちゃう肖鐸(しょうたく)様。一体どういう風の吹き回し!?部下の曹春盎(そう しゅんおう)も「何か難しい問題でも抱えてるのかな…」と心配顔。いやいや、もしかして、肖鐸様にも春が…?なんて妄想が膨らんじゃいますよね!
その話本には「春になると女子はピクニックや蝶々捕りがお好き」なんて書いてあるもんだから、肖鐸様の頭の中は、歩音楼(ほいんろう)が可憐に蝶を追いかける姿でいっぱいに!「いかんいかん!」と頭を振って妄想を追い出そうとするものの、今度は「凧揚げも好きらしい」という記述に、なんと自分で凧を作ろうと決意!いやもう、可愛すぎません?あの冷徹な肖鐸様が、せっせと凧作りですよ?ギャップ萌えってやつですね!
一方、皇陵の地下宮殿では、我らが歩音楼(ほいんろう)と李萍如(り・へいじょ)が、意外にも葉子牌(カードゲームみたいなもの)で優雅に遊んでるじゃありませんか。劉公公(りゅうこうこう)が「泣き叫んでるかと思いきや、何してるんだ?」と様子を見に来ると、二人は慌てて何かを隠します。歩音楼(ほいんろう)の手には燃える蝋燭が!劉公公は先帝の龍袍が燃え移るのを心配して「早く捨てろ!」と怒鳴りますが、歩音楼はなんと、あっさりポイッ!危うく劉公公の服に燃え移りそうになる始末。この肝っ玉の据わりっぷり、さすがです!結局、劉公公は「行儀が悪い!」と二人を外に出しちゃいました。
ところが、ホッとしたのも束の間。李萍如が劉公公に捕まってしまい、部屋に連れ込まれてしまいます。「わしと暮らせば悪いようにはせんぞ…」なんて、ニヤニヤしながら迫る劉公公!絶体絶命のピンチ!…と思いきや、そこに包丁を振りかざした歩音楼が乱入!劉公公を床に押さえつけてボコボコにしちゃいます!いやー、スカッとした!
気絶から覚めた劉公公に、歩音楼は先手を打って「大男が劉公公を襲って、丸裸にしちゃったのを皆が見てましたよ!」と大嘘を吹聴。面子を潰された劉公公は、もう追及する気も失せちゃいました。歩音楼の機転、冴えわたってますね!李萍如も「こんな皇陵で、私を守ってくれる友達ができるなんて…!」と大感激。二人の友情、尊いです。
その後、二人は名もなき妃嬪や侍女たちが眠る墓が並ぶ東屋へ。そこで歩音楼は、自分を屋敷の奥に閉じ込められた人生から救おうとした母を思い出します。「お母様の願い通り、自由に生きたい…」と誓うものの、目の前の無数の無名墓を見て、権力も後ろ盾もない自分にとって自由がいかに遠いものかを痛感し、少し弱気に…。切ないシーンでした。
さてさて、物語は再び権力争いの渦中へ。宇文家には、天下の隠密組織を動かせるという伝説の和田玉が一対あり、一つは南苑王(なんえんおう)が、もう一つは宇文良序が持っているとのこと。肖鐸様は宇文良序をコントロール下に置いてはいるものの、まだ軽々しくは動けない様子。そんな中、歩音楼とのデート(!?)の約束の日がやってきます!…が、出発直前に宇文良序が蹴鞠場にいるとの情報が。肖鐸様は時間を確認し、まずは蹴鞠場へ向かうことに。
蹴鞠場で宇文良序を見つけた肖鐸様、ここで一計を案じます。なんと、例の和田玉を賭けて蹴鞠勝負を挑むのです!しかし、何度か勝負するも、肖鐸様チームは惨敗…。これはマズい展開か…?と思いきや、そこに合徳帝姫(ごうとく ていき)こと慕容婉婉(ぼようえんえん)が登場!肖鐸様が宇文良序の玉を欲しがっていると聞いて興味津々、自ら勝負を挑みます。そして、持ち前の運動神経で、見事その玉をゲット!お見事!
そして、ここで新たな恋の予感が…!玉を取られた宇文良序ですが、なんと慕容婉婉(ぼようえんえん)の勇姿にドキドキが止まらない様子!え、まさかの展開!?これは今後の二人の関係からも目が離せませんね!
『浮図縁』第7話感想
『浮図縁』第7話、今回も見どころ満載でしたね!特に印象的だったのは、やはり肖鐸様の意外な一面。あの冷徹な彼が、まさか恋愛指南書のようなものを読んで歩音楼さんを想うなんて、思わず頬が緩んでしまいました。手作りの凧のくだりも、彼の不器用な優しさが垣間見えて微笑ましかったです。
一方で、歩音楼さんの機転と勇気には今回も感服しました。劉公公から李萍如さんを救い出す場面は、見ていて本当に胸がすく思いでしたし、二人の間に芽生えた友情には心温まるものがありました。
そして、ラストの蹴鞠の場面!宇文良序さんと慕容婉婉(ぼようえんえん)さんの間に、まさか恋の矢印が向くとは思いもよらず、今後の展開が非常に気になります。権力争いの緊張感と、登場人物たちの人間ドラマが巧みに絡み合い、物語に一層深みが増した回だったと感じます。それぞれのキャラクターが抱える想いや過去が、今後の物語にどう影響していくのか、引き続き注目していきたいです。
つづく