あらすじ
曼陀(ばんた)を李澄(りちょう)に嫁がせようとした侍女・馬氏(ばし)の策略は、部屋を間違えたことで大失敗。曼陀は李澄の父・李昞(りへい)と一夜を共にしてしまう。馬氏は罪を伽羅(から)になすりつけようとするが、駆けつけた般若(はんじゃく)が真相を暴く。追い詰められた馬氏は、太師・宇文護(うぶんご) の陰謀だと嘘をついて自害。事態を収拾するため、独孤(どっこ)信(どっこしん)は曼陀を李昞に嫁がせることを決め、伽羅と李澄の婚約は破談となった。
ネタバレ
前回、ちょっとしたことで濡れ衣を着せられちゃった我らがヒロイン・伽羅(から)。そりゃあ、むくれちゃいますよね!湖のほとりでしょんぼりしていると、そこに現れたのが楊堅(ようけん)!甘い飴細工を手に「ほら、元気出して?」って、もう、少女漫画ですか!?ってくらいキュンとしちゃいました。楊堅(ようけん)、伽羅のこと、まだまだ子供だと思ってるみたいだけど、その優しさが沁みる…!伽羅も根は素直だから、少しずつ元気を取り戻します。
その夜は、長女・般若(はんじゃく)がお嫁に行って初めて里帰りする「回門宴(かいもんえん)」。独孤(どっこ)家も寧都王府も、みんなお祝いムードで盛り上がります。でも、父・独孤(どっこ)信(どっこしん)は、般若に「王妃になったんだから、これからは政治に口出しせず、夫を支えなさい」と釘を刺すんです。でも、般若は「わかってますよ、父上。独孤家と王府、両方のことを考えてますから」って、余裕の笑み。うーん、この長女、やっぱりただ者じゃない!
しかし!宴の裏では、とんでもない陰謀が渦巻いていたんです!
あの曼陀(ばんた)の侍女・馬氏(ばし)が、またやらかすんですよ!曼陀をなんとかしてお金持ちの李澄(りちょう)に嫁がせたい一心で、「既成事実を作っちゃえばいいのよ!」と恐ろしい計画を立てます。侍女の秋詞(しゅうし)をうまく追い払い、こっそり李澄の部屋に媚薬を焚きしめるんです!そして曼陀に「さあ、李澄様の寝床へ!」って…。
しかも、この馬氏、伽羅の侍女・夏歌(かか)の弱みを握っていて、「言うこと聞かないとバラすわよ!」って脅して、この悪事ぜーんぶを伽羅のせいにしようと画策!どこまで性悪なんだ、このオバサン!
ところが、ここでまさかの大誤算!
なんと馬氏、李澄と、そのお父さん(!)の李昞(りへい)の部屋を間違えちゃったんです!えええー!?媚薬を焚いたのは、李昞の部屋!曼陀も部屋に入ってビックリ!「え、おじさんじゃん!」って慌てて逃げ出すんだけど、焦って自分の服を部屋に落としてきちゃうんです。ドジっ子属性まで発揮しなくても…!
馬氏はもうパニック!「媚薬も焚いちゃったし、夏歌も秋詞も手配済みだし、今さら引き返せない!バレたら大変なことになる!」って。
そして、馬氏が取った行動が、もう鬼畜の所業!「こうなったら、李昞様でもいいから、さっさと身を捧げなさい!」って、曼陀に迫るんです!曼陀も「嫌よ!私まだ若いのに、なんで40過ぎのおじさんと!」って抵抗するんだけど、馬氏に「あんたの恥ずかしい秘密、全部バラしてやる!」って脅されて、泣く泣く李昞の寝床へ…。うわぁ…曼陀、自業自得な部分もあるけど、これはさすがに可哀想…。
翌朝、独孤家は大混乱!
李昞が目を覚ますと、隣には曼陀が!そりゃあ、ビックリしますよね!曼陀は泣きながら部屋を飛び出し、李昞が慌てて追いかける!もう、朝から大騒ぎ!
曼陀が自分の部屋に戻ると、馬氏が用意していたのはなんと白綾(首吊り用の布)!「さあ、恥をかいて死のうとしたフリをするのよ!」って、どこまで計算高いんだ!
知らせを聞いた独孤信(どっこしん)たちが駆けつけると、馬氏は待ってましたとばかりに嘘八百を並べ立てます。「伽羅様が李家との縁談を嫌がって、こんな卑劣な手段を!夏歌も見てました!これが証拠の、伽羅様の字で書かれた媚薬の処方箋です!」って。人証も物証(?)も揃えられ、楊堅(ようけん)や李澄まで「伽羅、なんて酷いことを…」と非難!
伽羅は「私じゃない!」って必死に訴えるけど、誰も信じてくれない!絶望した伽羅は、刀を手に取り「死んで潔白を証明します!」って…!危ないところを独孤信(どっこしん)が止めますが、伽羅は怪我を負ってしまいます。ああ、伽羅…(´;ω;`)
そこに、頼れる姉・般若が颯爽と登場!
「伽羅がそんなことするはずない!」と、妹の無実を信じる般若。さすがです!すぐに夏歌を捕らえて厳しく問い詰め、あっさり真相を吐かせます。やっぱり黒幕は馬氏!
般若は侍女の春詩(しゅんし)に馬氏を引っ立ててくるよう命令。春詩が曼陀の部屋の前まで行くと、中から曼陀と馬氏が「夏歌に口止めしないと…」なんてヒソヒソ話してるのが聞こえちゃった!春詩が「全部お見通しよ!」と踏み込むと、馬氏は顔面蒼白!
陰謀がバレたと悟った曼陀、ここでも自分の保身が第一!「私は知らない!全部この人がやったのよ!」って、あっさり馬氏を切り捨て!うわー、曼陀、あんたって子は…。
追い詰められた馬氏は、もう逃げられないと覚悟。「私が全部やりました…」と罪を認めます。伽羅の筆跡の処方箋も、誰かに真似させて書かせたものだと白状。でも、李澄は「お前みたいな年寄りが、一人でこんな手の込んだことができるわけない!」と疑います。
すると馬氏、最後の悪あがき!「これは…太師・宇文護(うぶんご) 様のご指示です!独孤家と李家、楊家を仲違いさせるために!」と、とんでもない嘘をつき、その場で舌を噛んで自害!えええーーー!?これで真相は闇の中へ…。宇文護(うぶんご) 、いい迷惑!
後味の悪い結末…
結局、李昞が曼陀の純潔を奪ってしまった事実は変わりません。李昞は独孤信に「責任を取って、曼陀殿を私の妻として迎え、隴西(ろうせい)に連れて帰りたい」と申し出ます。郡公夫人…まあ、悪くはない地位だけど…。
これには楊堅が黙っていません!「そんなの認められるか!元は俺と伽羅の縁談だったんだぞ!」と激怒!そりゃそうだ!
でも、独孤信は悩み抜いた末、「曼陀を李昞に嫁がせる。婚礼は三日後だ」と決断。そして、「こうなっては、伽羅と李澄の縁談は破談とするしかない。でなければ、家の中の序列がめちゃくちゃになってしまう」と…。
えええーーー!?伽羅と李澄、破談!?そんな…!納得できない楊堅は、怒りに任せてその場を走り去ってしまうのでした…。
いやはや、なんという展開!曼陀の浅はかな策略が、とんでもない悲劇と混乱を招いてしまいましたね…。伽羅の濡れ衣は晴れたものの、婚約は破談。そして、一番割を食ったのは、もしかしたら何も悪くない李澄かも…?そして、怒れる楊堅の今後の行動は!?次回も絶対見逃せません!
つづく