あらすじ

曼陀(ばんた)は、父・独孤(どっこ)信(どっこしん)や招待客もほとんどいない寂しい状況で李昞(りへい)に嫁ぐ。楊堅(ようけん)は心を痛めながら見送る。宮廷では「独孤信(どっこしん)が伽羅(から)と宇文邕(うぶんよう)を結びつけ、宇文邕を帝位につけるために曼陀の縁談を破談にした」という噂が流れ、独孤信は窮地に陥る。皇帝・宇文覚(うぶんかく)は独孤信への疑念を深める。調査の結果、噂の出所が曼陀の侍女・秋詞(しゅうし)と接触した芝居一座であることが判明する。独孤信は里帰りした曼陀を問い詰め、衝撃的な告白と恨み言を聞き、ショックで倒れてしまう。失意の楊堅は伽羅に八つ当たりし、二人の関係も悪化する。全てを知った般若(はんじゃく)は曼陀を厳しく叱責し、追い返す。伽羅は去り際の曼陀を見送り、曼陀は再起を誓うのだった。

ネタバレ

ついにやってきた曼陀(ばんた)の嫁入りの日!ピッカピカの婚礼衣装に身を包んで、ウキウキ気分…のはずが、現実は超〜地味!兄たちは見送りに来ないし、丞相のお屋敷はガラ〜ンとしてて、お客さんなんて誰もいやしない。これには曼陀もブチ切れ!「一生に一度の結婚式なのに、なんでこんなにショボいのよ!」ってお父様の独孤(どっこ)信(どっこしん)に泣きながら食ってかかる始末。でも、もう独孤(どっこ)信(どっこしん)もこの次女には愛想が尽きてるみたいで、「さっさと行け」って感じで冷たいのよね…。

そこへ、まさかの楊堅(ようけん)が登場!「邪魔しに来たんじゃない、ただ見送りたくて」だって。うぅ…切ない!独孤信(どっこしん)も、この誠実さには何も言えず、許可するしかない。

楊堅(ようけん)は、もうすぐ人妻になる曼陀を見つめて、胸がいっぱい。ゆっくり手を差し伸べて、花嫁の乗る輿(こし)までエスコートするんだけど、このシーンがもう…涙なしには見られない!曼陀も号泣。「私が意地を張らなければ、この素敵な彼と結ばれたはずなのに…」って後悔しても、もう遅い。楊堅(ようけん)とは、もう別々の道を歩むしかないのね。輿の外では、旦那になる李昞(りへい)が待ちきれない様子。楊堅は名残惜しそうに曼陀の手を離し、遠ざかる輿を見送るのでした…。

さて、初夜。李昞は曼陀の手をとって、それはそれは優しくするの。二人は甘い夜を過ごすんだけど、その一方で、楊堅は一人寂しく笛を吹いてる…。その音色が悲しくて、彼の失意が伝わってくるわ。

その頃、伽羅(から)は傷の手当て中。宇文邕(うぶんよう)が自分のために、わざわざ遠くまで薬草を採りに行ってくれたって知って、感動しつつも「え、なんで?」って困惑してる。「私のこと好きじゃないって言ってたのに、どうして?」って思うよね、そりゃ。

あっという間に、曼陀が実家に戻る日(回門)。独孤信は、娘の行動には呆れつつも、嫁ぎ先でいじめられてないか心配してたみたい。でも、曼陀が正式に「郡公夫人」になったって聞いて、ちょっとだけホッとした様子。

しかーし!平穏な時間は続かない。宮廷では「独孤信が伽羅を宇文邕(うぶんよう)に嫁がせるために、曼陀の縁談をぶち壊した。宇文邕(うぶんよう)を皇帝にするつもりだ!」なんて、とんでもない噂が流れ始めたの!独孤信は真っ青。「これが皇帝の耳に入ったら、命がない!」って、大慌てで真相究明に乗り出すことに。

長女の般若(はんじゃく)もこの噂を耳にして、「誰かが裏で糸を引いてる」って勘づいてる。誰の仕業かはまだ分からないけどね。

独孤信は急いで宮中に参内して、皇帝・宇文覚(うぶんかく)に「滅相もございません!」って弁明。幸い、皇帝は噂を気にしてないフリ。でも、代わりに「趙貴(ちょうき)を大宗伯(だいそうはく)にしたいんだけど、宇文護(うぶんご) が反対するだろうから、お前がなんとかしろ」って、厄介な任務を押し付けてきた!断れるわけもなく、引き受けるしかない独孤信。

でもね、独孤信が退出した後、皇帝の態度が豹変!「独孤信め、表向きは忠臣ぶってるが、裏では宇文護(うぶんご) と同じだ!」って罵ってる。皇后は「独孤信は潔白です」ってかばうんだけど、皇帝は聞く耳を持たない。おまけに「お前には世継ぎがいない!」って八つ当たり。跡継ぎがいないことで、皇位を奪われるんじゃないかって、どんどん疑心暗鬼になってるみたい。賢い皇后は「それなら、皇族から養子を迎えれば万全ですわ」って提案。皇帝はこれに大喜びして、「よし、新しい妃をたくさん迎えて、その後で邪魔な奴らを一掃してやる!」なんて物騒なことを考えてる…。

独孤信も、皇帝が自分を疑い始めてるって薄々気づいてる。趙貴を重用しようとしてるのがその証拠だって。しかも、その趙貴ってやつは、手柄を立てたがるだけで、重用できるような人物じゃないらしい。そんな時、部下から報告が。「噂の出所は、登雲楼の芝居一座で、そこの責任者が曼陀の侍女・秋詞(しゅうし)と接触してました」って!独孤信、大ショック。「まさか…また曼陀か!?」って、さらに調査を進めさせ、秋詞を連れてくるように命じるの。

ちょうどその頃、李昞が曼陀を連れて里帰り。でも、独孤信の顔色は最悪。李昞を別室に行かせて、曼陀と二人きりで話すことに。独孤信が厳しく問い詰めると、曼陀ったら、ふてくされた態度で「そうよ、私が噂を流したわよ!お父様がえこひいきするから、私はおじいさんと結婚する羽目になったのよ!それに、私のお母様は、般若と伽羅のお母様に殺されたんだから!」って、とんでもないことを言い出した!まさか娘がここまで思い詰めてるとは…独孤信は衝撃と怒りで、その場で気を失って倒れちゃった!

お父様を気絶させちゃった曼陀は、慌てて部屋を飛び出して、「お父様が理由もなく倒れたの!」って嘘をつく。李昞は疑うこともなく、曼陀を心配して優しくするばかり。

一方、楊堅はヤケ酒モード。市場で人に絡んでトラブルを起こしちゃう。そこに伽羅が助けに入るんだけど、なんと楊堅、助けてくれた伽羅に八つ当たり!まだ曼陀のことで、伽羅を逆恨みしてるみたい。「せっかく助けたのに、なんなのよ!」って、伽羅も呆れて去っていくのでした。

父が倒れたと聞いて、般若と伽羅も急いで駆けつける。曼陀は罪悪感からか、オドオドしてる。意識を取り戻した独孤信は、弱々しい声で、曼陀の最後のプライドを守るためか、「いや、ちょっと体調が悪かっただけだ」って、真実を隠すの…。

罪悪感を感じた曼陀は、仏堂でひざまずいてお祈り。そこへ、般若が冷たい表情で入ってきた!般若は、もう全部お見通し。「独孤家の名誉を汚した上に、お父様を気絶させるなんて!」って。曼陀は言い訳しようとするけど、般若の気迫がすごすぎて…。般若は簪(かんざし)を曼陀の顔に突きつけて、「荷物をまとめて、とっとと嫁ぎ先に帰りなさい!二度と悪さをするんじゃないわよ!」って、めちゃくちゃ怖い!曼陀はビクビク。般若は曼陀を突き飛ばすようにして、部屋を出ていく。残された曼陀は、般若の後ろ姿を憎々しげに睨みつけてた…。

曼陀のやったことは許せないけど、表向きはちゃんとしないとね。般若と夫の宇文毓(うぶんいく) は、李昞夫妻を見送る。宇文毓(うぶんいく) は、いつも通り礼儀正しくて、般若を気遣う優しい旦那様。

こうして、李昞は愛する(?)妻を連れて、自分の領地へ帰ることに。でも、その帰り道、なんと伽羅が待っていた!お父様の代わりに、見送りに来たんだって。曼陀はびっくり。優しい伽羅は「二番目のお姉様、道中お気をつけて」って純粋に送り出す。曼陀は、その目に強い決意を宿して、「いつか絶対、胸を張って都に帰ってくるわ!」って誓うのでした。

いやー、曼陀の暴走が止まらない!そして、楊堅と伽羅の関係もギクシャクしちゃって…次回はどうなることやら!

つづく