あらすじ
皇帝(宇文覚(うぶんかく)からの度重なる屈辱に耐える宇文邕(うぶんよう)。一方、楊堅(ようけん)は独孤(どっこ)信(どっこしん)に別れを告げ、伽羅(から)ともわだかまりを解く。伽羅は父の助言に従い、宇文邕(うぶんよう)と距離を置こうとするが、皇帝の非道な仕打ちを目にし、宇文邕への想いを抑えきれなくなる。二人は互いの気持ちを確かめ合うも、皇帝の疑いを避けるため、宇文邕は都を去ることに。父の代理で社交界に出た伽羅は侮辱を受けるが、宇文護(うぶんご) に助けられる。心労が重なり体調を崩した伽羅は、実家に戻った姉・般若(はんじゃく)に慰められるのだった。
ネタバレ
さてさて、前回からの続きですが、もうね、皇帝(宇文覚(うぶんかく)の宇文邕(うぶんよう)へのイジメが陰湿すぎて見てられない!朝廷で難癖つけて、なんと殿外で6時間も跪かせるとか…鬼ですか!?体が弱い邕にはキツすぎる仕打ちですよ。
皇后様が心配してそっと座布団を差し出すんだけど、邕は意地でも受け取らない。「見てくれよ、皆!皇帝は兄弟にこんな仕打ちをするんだぞ!」って無言のアピールですね。遠くで見てる宇文護(うぶんご) も、変な噂を避けたいから手を出せない。結局、邕は夜まで跪かされ、膝はパンパンに腫れ上がってフラフラで帰宅…。でもね、邕は分かってるんです。「皇帝、アンタの天下も長くはないぜ…」ってね。前には宇文護(うぶんご) 、後ろには宇文毓(うぶんいく) と姉上(般若)がいるんだから、皇帝の座なんて風前の灯火だって。
一方、楊堅(ようけん)は病気の独孤(どっこ)信(どっこしん)パパをお見舞い。二人はしみじみ語り合います。結局、楊堅(ようけん)と曼陀(ばんた)の縁談は流れちゃったけど、独孤(どっこ)パパは楊堅(ようけん)のこと、婿にはなれなくても気に入ってるんですよね。楊堅は「曼陀が幸せならそれでいい」って、どこまでもお人好し…いや、いい奴!独孤パパに別れを告げて、蒲阪に帰ることに。庭でばったり伽羅(から)と会って、お互いのわだかまりも解けて、穏やかに「元気でね」って言い合えたのは良かったかな。
さて、ヒロインの伽羅。お父さんの看病をしつつ、自分の体調も少しずつ回復。健気にお父さんのために薬湯を作ったりして、独孤パパも「いい娘を持ったなぁ」ってデレデレ。でも、父娘の会話で宇文邕(うぶんよう)の話題が出ると、独孤パパの顔が曇る。「般若(はんじゃく)はお前と邕をくっつけたいみたいだけど、皇帝がそれを警戒してる。邕と独孤家が組んで皇位を狙ってるんじゃないかって疑ってるんだ。だから、巻き込まれないように、今は邕と距離を置きなさい」って。聡明な伽羅は、その意味をちゃんと理解して、お父さんの言う通りにすることを約束します。切ないけど、賢明な判断…。
でも、皇帝の邕イジメはこれじゃ終わらない!膝の痛みが引かないうちに、また宮中に呼び出して、今度は「一緒に遊ぼうぜ!」とか言いながら、なんと人前で邕に牛馬みたいに車を引かせるとか!正気の沙汰じゃない!皇后や家臣たちが止めても聞く耳持たず、皇帝は楽しそうに車に乗って、邕の背中を鞭でビシバシ!邕は歯を食いしばって耐えるけど、ついに力尽きて倒れちゃう…。それでも皇帝は殴り続けるんだから、もう言葉もない。家臣たちも震え上がって何も言えない。皇帝、完全に人心失ってますよ、あなた…。
この話を聞いた伽羅、いてもたってもいられず邕の元へ駆けつけて薬を塗ってあげます。見つめ合う二人…そして伽羅はついに聞いちゃうんです。「私のこと、好きなの?」って。邕、今回は否定しません!「好きだ」って、はっきり告白!きゃー!伽羅の瞳もキラキラ!「私も好きよ」って!
…でもね、現実は厳しい。皇帝の疑いを晴らすためには、邕が都を離れるのが一番安全だって、伽羅は分かってるんです。それを邕に伝えると、邕はショックを受けるけど、伽羅の気持ちをもう一度確かめようとする。でも、まだ若い伽羅には、この複雑な状況での感情の整理は難しくて…。結局、邕は伽羅の言葉を受け入れて、都を去っていくのでした…(涙)。
お姉ちゃん(般若)は嫁に行っちゃったし、お父さんは病気だしで、伽羅は独孤家の代表として社交界デビュー。周家の宴会に出席するんだけど、そこで鄭三娘(ていさんじょう)とかいうお嬢さんに、独孤家の悪口を言われて侮辱されちゃう!悔しくて涙ぐむ伽羅…。
その時!まさかの宇文護(うぶんご) が登場!ニヤリと笑いながら「おや、鄭三娘殿は美しいな。実は昨夜、私と情熱的な夜を…」なんて、ありもしないベッドでの話をでっち上げて、鄭三娘の名誉をズタズタに!これで彼女はもうお嫁に行けないでしょうね…。宇文護、恐ろしいけど、伽羅の仇はしっかり取ってくれた!「独孤家の娘たちの悪口は許さん!」って言い放って、颯爽と去っていく姿、悪役だけどちょっとカッコいいかも!?
邕との別れ、独孤家への悪評、そして二番目のお姉ちゃん(曼陀)や侍女だった夏歌(かか)との確執…心労が重なり、伽羅の体調はどんどん悪化していきました。そんな時、心配して実家に帰ってきた般若お姉ちゃん!優しいお姉ちゃんの胸で、伽羅はついに泣き崩れてしまいます。「私、何も悪いことしてないのに、どうして二姉上や夏歌は私を敵視するの…?」と。般若は、ただ黙って抱きしめて慰めてくれました…。
つづく