あらすじ
般若(はんじゃく)は娘の瞳が宇文護(うぶんご) と同じ青い色であることに気づき、絶望の末に手放すことを決意。伽羅(から)がその娘・麗華(れいか)を引き取り育てることになる。一方、曼陀(ばんた)は王(おう)氏の助けを借りて李家での地位を固めつつあった。宮廷では宇文邕(うぶんよう)が柱国に任命され、伽羅との距離も縮まる。そんな中、宇文毓(うぶんいく) は般若の流産の真相を知り、宇文護への復讐を誓う。
ネタバレ
さてさて、まずは隴西(ろうせい)の李昞(りへい)様のお屋敷から。奥様の裴錦娘(はい きんじょう)が辛い目に遭ったと聞いて、李昞様が怒って帰ってきたんだけど… 待っていたのは、王氏(王(おう)氏)の入れ知恵で完璧な「良妻賢母」モードの曼陀(ばんた)!「錦娘さんにも馮氏(馮(ふう)氏)さんにも、ちゃんと滋養のあるツバメの巣を送りましたわ。贈り物もして、私の気持ちを示しましたのよ」なんて、しおらしい態度。多情な李昞様は、曼陀の用意したご馳走と優しい言葉にコロッと騙されちゃって、怒りもどこへやら。すっかり曼陀のペースですね。まったく、チョロいんだから…(笑)
一方、都では大変なことが! 般若(はんじゃく)が伽羅(から)と一緒に、娘に会いに済慈院(じさいいん)へ。そこで般若は見てしまうんです…娘が泣くと、瞳が青くなるのを! まるで、あの宇文護(うぶんご) のように…! パニックになった般若は、思わず刃物で娘の目を…!って、危ない!! 伽羅と春詩(しゅんし)が必死で止めて事なきを得たけど、般若のショックは計り知れない…。落ち着きを取り戻した般若は、苦渋の決断をします。「この子は、私の子ではなかったことにする」と。父親の独孤(どっこ)信(どっこしん)は「実の娘だろう!」って驚くけど、青い瞳を持つ娘を宮中に連れて行けば、いつ宇文護(うぶんご) に見つかるか分からない…般若の苦悩、切なすぎる…。
そんな姉を見ていられなかったのが、我らが伽羅! 「私がこの子を育てます!」と、きっぱり宣言。かっこいいぞ、伽羅! 赤ちゃんは麗華(れいか)と名付けられ、伽羅はその子の秘密を宇文邕(うぶんよう)にも打ち明けます。揺りかごを覗き込みながら、「もしこの子が、俺たちの子だったら…」なんて呟く宇文邕(うぶんよう)。うーん、切ないけど、二人の距離が縮まっている感じがして、ちょっとキュンとしちゃいますね!
場面はまた隴西へ。李昞様の誕生日パーティーで、料理人が食中毒になるトラブル発生! でも、ここでも曼陀が機転(というか王氏の指示)を利かせて、自腹で料理を調達し、場を収めます。面白くないのは馮氏。他の奥様方が来た時に、新参者の曼陀が恥をかくように仕向けようとするんだけど… 名門出身の王氏が完璧にフォロー! 曼陀も堂々と振る舞えるようになってきて、馮氏、残念でした(笑) 王氏は、曼陀が早く李昞の子を身ごもって、今の世子(せいし)に取って代わることまで考えてるみたい。うーん、女の戦い、怖い!
宮廷では、趙貴(ちょうき)が失脚した後の人事が。宇文毓(うぶんいく) は弟の宇文邕(うぶんよう)を柱国(ちゅうごく)に推薦。驚いたことに、宇文護(うぶんご) があっさり賛成! でも、宇文護の内心は、亡くした(と思っている)我が子と般若のことで頭がいっぱいみたい。権力争いどころじゃないんですね…。
宇文毓(うぶんいく) は宇文邕に、「体を治して、独孤(どっこ)信(どっこしん)殿の信頼を得て、伽羅を娶るんだ」とハッパをかけます。元気になった宇文邕を見て、伽羅も嬉しそう。二人は麗華の無事を祈りに観音堂へ。そこで宇文邕は、伽羅への想いを込めて「今生で伽羅と結ばれますように」と願うんですよ! それを聞いた伽羅の、揺れる瞳…! もう、くっついちゃえよ!って言いたくなる!(笑)
伽羅は、済慈院の拡大を宇文毓(うぶんいく) に願い出て、あっさり許可ゲット。ついでに、鉱物のある土地と、護衛隊に「済慈軍」って名前まで付けちゃう。ちゃっかりしてるけど、これも民のため、そして自分の力をつけるため。さすが伽羅!
そして、ラストに衝撃の事実が! 宇文毓は、般若の流産が、宇文護に階段から突き落とされたことが原因で、しかもその階段には宇文護の息子が油を塗っていたことを知ってしまうんです! 宇文護が息子を罰して追放したとはいえ、許せない! 怒りに燃える宇文毓… これは復讐の嵐が吹き荒れる予感…!
つづく