あらすじ

難産の末に男児を出産した般若(はんじゃく)だったが、産後の肥立ちが悪く危篤状態に陥る。駆けつけた宇文護(うぶんご) は、太医から哥舒(かじょ)の裏切りにより母子ともに助からないと告げられ絶望する。死期を悟った般若は、伽羅(から)と曼陀(ばんた)に遺言を託し、宇文護に宇文毓(うぶんいく) と独孤(どっこ)家の安泰を頼み、彼の腕の中で息を引き取る。宇文護は般若の死に慟哭。その後、宇文毓は宇文護に全権を委譲することを宣言する。悲しみに沈む伽羅を楊堅(ようけん)が支える中、娘の麗華(れいか)が病に倒れたとの知らせが入る。

ネタバレ

前回、般若(はんじゃく)様が出産の危機!ってところで終わりましたよね。宮中では伽羅(から)が必死で助けを呼ぼうとするんだけど、頼りの楊堅(ようけん)は宇文邕(うぶんよう)と太師府で話し込み中。しかもその内容がまた切ない…。宇文邕(うぶんよう)がね、「昔、俺が余計なこと言わなきゃ、独孤(どっこ)信(どっこしん)殿は死なずに済んだ。だから俺は伽羅(から)とは一緒になれないんだ…」って楊堅(ようけん)に打ち明けるんですよ。男同士、腹を割って話したことで、二人の間には友情が芽生えたみたい。これはちょっとホッとする展開かな?

でも、宮中はそれどころじゃない!伽羅は楊堅と連絡取れないし、宇文護(うぶんご) も助けてくれないしで、もうパニック寸前!仕方なく、その場にいた宮女たちと般若(はんじゃく)様の出産に臨むんだけど…。般若様、さすが長女!気丈に「みんなで力を合わせれば大丈夫!」って励ますんだけど、状況はどんどん悪化して…。

夜の静寂を切り裂く般若様の苦しそうな声…!伽羅も宮女たちも必死で、やっと赤ちゃんの足が見えた!って、それ逆子じゃん! 超難産!もう見てるこっちも力が入っちゃいましたよ…。

死闘の末、なんとか男の子が生まれたんだけど、今度は般若様が出血多量で危篤状態に!顔面蒼白で、もうダメかと思った…。伽羅が慌てて景陽鐘を鳴らさせて、宇文護(うぶんご) にも知らせるんだけど、時すでに遅し、な雰囲気が漂ってて…。

知らせを聞いた宇文護、昼間のゴタゴタなんて吹っ飛んで、太医を連れてすっ飛んでくる!般若の手を握りしめて涙ぐむ宇文護…! 太医の鍼治療でなんとか出血は止まったんだけど、ここで衝撃の事実が!

太医がこっそり宇文護に報告。「哥舒(かじょ)がずっと毒を盛っていたせいで、皇子はあと半刻(1時間)しか生きられません。そして皇后様も…胎毒の影響で…」。なんですとー!? 宇文護、ブチギレ!太医の胸ぐら掴んで「何としても般若を助けろ!」って叫ぶんだけど、もう手遅れ…。しかも、哥舒(かじょ)は「宇文護様の指示だ」って言って毒を盛ってたっていうじゃないですか!部下の裏切り、酷すぎる…!

宇文護、もう絶望ですよね…。般若には皇子のことを隠して、少しでも長く生きてほしい、と。そして、曼陀(ばんた)を宮中に呼び寄せるんです。表向きは看病のためだけど、本当は姉妹最後の時間を過ごさせるため…。切なすぎる…。

病床の般若様は、自分の死期を悟ってるんですよね。弱々しくも、宇文毓(うぶんいく) と伽羅に後のことを頼みます。その傍らでは、生まれたばかりの皇子が静かに息を引き取っていて…。宇文護が、泣き崩れそうになる春詩の口を必死で塞ぐシーン、もう涙腺崩壊でした…。

駆けつけた曼陀(ばんた)と伽羅が、般若様の枕元に。般若様は涙ながらに、二人に最後の言葉を伝えるんです。

伽羅には、「楊堅と幸せになって。私の子を頼む…」。

曼陀には、「今まで厳しくしたのは、あんたが道を誤らないか心配だったから。隴西郡公夫人として分相応に暮らせば、きっと幸せになれる。高望みしちゃダメよ」。そして、「私の財産は二人に分けるから、これからは助け合って生きていくのよ」って…。

曼陀も、大姐の深い愛情と自分の過ちに気づいて号泣。「独孤(どっこ)家の人間は、いつどんな時も心を一つに。内輪もめは絶対にダメ!」っていう般若様の言葉が、重く響きました…。

そして、最後の力を振り絞って、般若様は宇文護と会うことを望みます。愛する男の情を利用してでも、宇文毓(うぶんいく) と独孤家を守りたかったんですね…。真っ赤な美しい衣装に着替えて、宇文護の腕の中へ。

「覚えてる?初めて会った時のこと…」

二人の出会いのシーンが蘇ります。若かりし日の般若様が、仏前で「天下の英雄に嫁ぎたい」と願っていた、あの輝くような姿…。宇文護の心に深く刻まれた瞬間でした。

「私の子を太子にして。独孤家を、そして宇文毓を頼む…」

涙ながらに懇願する般若様。宇文護は、「お前の心には、俺と宇文毓、どっちがいたんだ…?」と聞きたかっただろうけど、般若様にはもう答える力は残っていませんでした。静かに目を閉じ、愛する人の腕の中で、波乱の生涯を終えたのでした…。

宇文護の絶叫が響き渡ります。「ああああああーっ!」って感じで、般若様の亡骸を抱きしめて、ふらふらと宮殿を出ようとするんだけど、悲しみのあまり崩れ落ちてしまう。「…家には、帰れないな…」って呟く姿が、もう…もう…!

その後、朝廷では宇文毓が、宇文護に全権と虎符を委ねることを宣言。宇文邕は、「般若様の最後の願いを無駄にしない、良い判断だ」と兄を称えます。

一方、楊堅は悲しみに沈む伽羅を優しく慰めます。「いつだって、俺がそばにいる」って。この二人の絆は本当に強いですよね。

…と、少し落ち着いたかと思ったら、最後にまた不穏な知らせが!冬曲(とうきょく)が駆け込んできて、「麗華(れいか)様が急に病気に!」って…。えええ!?また何か起こるの!?般若様の死だけでも辛いのに、次は麗華(れいか)ちゃん…?

つづく