あらすじ

病気の麗華(れいか)を看病する中で、楊堅(ようけん)は麗華が伽羅(から)と宇文邕(うぶんよう)の子だと誤解するが、伽羅の弁明で麗華が般若(はんじゃく)と宇文護(うぶんご) の子だと知り、誤解は解ける。楊堅(ようけん)は、誤解の原因を作った曼陀(ばんた)を問い詰め、彼女の積年の恨みを聞き、決別を宣言する。一方、宮中では皇帝・宇文毓(うぶんいく) が毒により危篤となり、宇文護(うぶんご) に皇位を渡さないため宇文邕(うぶんよう)に譲位。楊堅は宇文毓(うぶんいく) の配慮で都から遠い随州刺史に任命される。宇文毓は宇文護を挑発しながら崩御し、宇文邕が新帝となる。曼陀は隴西へ帰り、伽羅も楊堅と共に随州へ旅立つことになり、姉妹は離ればなれになる。

ネタバレ

楊堅(ようけん)、まさかの勘違い!麗華(れいか)の父親は…?

まず、麗華(れいか)ちゃんが熱を出して、伽羅(から)が付きっきりで看病するんだけど、心配した楊堅(ようけん)も一緒に駆けつけるの。熱で苦しむ麗華ちゃんを見てオロオロする伽羅に代わって、楊堅(ようけん)がテキパキと烈酒で体を拭いて熱を下げてあげるシーン、頼りがいがあってキュンとしちゃったわよね!

ここで楊堅、麗華ちゃんを引き取って自分の娘として育てたい、嫁入りには豪華な支度も用意するって言い出すの。優しいんだけど、伽羅は「いや、この子の出自はちょっと複雑で…今の状況だと慎重にならないと…」って歯切れが悪い。

そしたら楊堅、「宇文家の子を楊姓にするのは確かに大事だ。宇文邕(うぶんよう)とよく相談して決めるといい」って、まさかの嫉妬モード!?え、なんで宇文邕(うぶんよう)が出てくるの?って伽羅もポカーン。

しばらくして、伽羅はようやく楊堅が「麗華は伽羅と宇文邕(うぶんよう)の隠し子」だと勘違いしてることに気づくの!「違う違う!この子は亡くなった般若(はんじゃく)姉上と宇文護(うぶんご) の子よ!私と宇文邕がよく見舞うから、懐いてパパママって呼んでるだけ!」って、伽羅も必死に弁解。楊堅もようやく「なーんだ!」って誤解が解けて一安心。

でも、誰がそんな根も葉もない噂を楊堅に吹き込んだのよ?って話になるじゃない?冬曲(とうきょく)も疑問に思ってたけど、犯人はやっぱり…

曼陀、逆恨み炸裂!「あんたのせいよ!」

そう、あの曼陀(ばんた)!楊堅は怒り心頭で伽羅と一緒に曼陀に問いただしに行くの。「なんであんな嘘を吹き込んだんだ!」って。

そしたら曼陀、開き直って冷たい顔で伽羅を睨みつけて、溜まりに溜まった恨みをぶちまける!「小さい頃から庶出だからって見下されて!あんたたちの引き立て役!私の幸せな結婚(楊堅とのことね)もあんたが奪った!般若姉上がくれたものなんて、ただの哀れみと施しよ!」って…。

いやいや、お門違いも甚だしいわ!伽羅も「姉上は死ぬ間際まで家族を案じてたのに…あんまりだわ」って絶句。楊堅も「そもそもあんたが隴西に嫁いだのは、楊家が官職も低くて金もないって見下したからだろ!俺があんたの本性を見抜けなかっただけだ!もう金輪際、関わり合いにならない!」って、バッサリ!スカッとしたけど、姉妹の溝はもう修復不可能ね…。

悲劇の皇帝・宇文毓(うぶんいく) 、最後の意地と譲位

楊堅と伽羅が曼陀のところから戻ろうとしたら、宮中から緊急連絡!駆けつけると、なんと皇帝・宇文毓(うぶんいく) が血を吐いて倒れてる!相性の悪い薬を誤って飲んでしまい、もう助からない状態…。

宇文毓(うぶんいく) は、宇文護(うぶんご) に皇位を渡さないために、弟の宇文邕に譲位することを決意。さらに、宇文邕の母を皇太后にするって宣言するの。宇文邕は最初は固辞するんだけど、宇文毓が土下座までして頼み込むから、最終的に受け入れて、ついに皇帝の座に!

そして宇文毓は、楊堅を守るために、彼を随州刺史に任命して都から遠ざけることに。「10年は異動なし」っていう条件付きで。楊堅も、新帝・宇文邕を支えて宇文護(うぶんご) と戦うことを誓うしかなかったわ。

宇文毓は、文武百官の前で遺詔を発表。宇文護はまだ般若を失った悲しみから抜け出せてなくて、特に抵抗もしないの。

最期の瞬間、宇文毓は宇文護に「俺は死ぬのは怖くない。すぐに般若に会えるからな。生きては添い遂げられなかったが、死んで同じ墓に入れるなら本望だ。お前は一生かけても、結局何も手に入れられなかったな」って言い放つのよ!これには宇文護も激昂!宇文毓の胸ぐらを掴むけど、宇文毓は挑発するように笑いながら息絶える…。壮絶な最期だったわ…。

姉妹、それぞれの道へ…涙の別れ

新帝が即位して、曼陀は隴西へ帰ることに。去り際、誰もいない独孤(どっこ)家の屋敷の門を寂しそうに見つめるの。伽羅は轎(かご)を追いかけて、「達者でね、姉上。あなたがどう思っていても、私にとってはたった一人の姉なのだから」って声をかけるんだけど、曼陀は轎の中で涙を流しながらも、返事をしないまま行ってしまう…。切ないわね…。

つづく