あらすじ
姉・般若(はんじゃく)の死と妹・曼陀(ばんた)の出立で傷心の伽羅(から)を楊堅(ようけん)が支え、夫婦の絆を深める。楊堅は宇文護(うぶんご) と密約を結び、伽羅には秘密で随州へ出発。道中、宇文邕(うぶんよう)と涙の別れを交わし、彼の「30歳まで生きられない」という衝撃の告白を聞く。10年後、随州を豊かに治め息子・楊勇(ようゆう)も生まれた楊堅夫妻のもとに陸貞(りくてい)が訪れる。楊堅の天下取りの野望が垣間見える中、宇文護は楊堅を陥れるため、突厥の阿史那公主(あしなこうしゅ)を迎えに行く危険な任務を命じる。
ネタバレ
傷心の伽羅と、夫・楊堅(ようけん)の決意
前回、姉・般若(はんじゃく)を亡くしたばかりの伽羅(から)に追い打ちをかけるように、妹の曼陀(ばんた)が都を去っちゃった…。もう、伽羅の心がポッキリ折れちゃわないか心配だったけど、そこは我らが楊堅(ようけん)!「これからは夫婦同心、力を合わせればどんな困難も乗り越えられるさ」って、優しく伽羅を励ますの。うんうん、そうだよね!もう二人の間にわだかまりはない!これからの楊堅(ようけん)・伽羅夫妻の活躍に期待大!
でも、伽羅の心配は尽きない。姉を失った悲しみも癒えないし、宇文護(うぶんご) が今度は皇帝・宇文邕(うぶんよう)に危害を加えるんじゃないかって…。楊堅は、都を離れる前に宇文護(うぶんご) の動きを探って、ちゃんと宇文邕(うぶんよう)に注意喚起しておくって約束してくれた。頼りになる旦那様だわ~!
楊堅、まさかの密約!?
ところが!楊堅が掴んだ情報は衝撃的!なんと、宇文護(うぶんご) が般若(はんじゃく)の亡骸を盗み出そうとしてるって!?急いで宮殿に駆けつけた楊堅が見たのは、般若の棺の前に立つ宇文護。
「天下を敵に回す気か!」って怒る楊堅に、宇文護は「ただ般若を早く弔いたいだけだ。見逃してくれれば、お前の任地・随州(ずいしゅう)の10年の安泰を保証しよう」って取引を持ちかけてきた!しかも、「お前の目には野心が見えるぞ」って、楊堅の本心を見透かすようなことまで言うのよ。
えええ!?どうする楊堅!?って思ったら、なんと楊堅、黙認しちゃった…!しかも、このことは伽羅には絶対に秘密にするようにって部下の鄭栄(てい えい)に口止めまで!うーん、伽羅のためとはいえ、これは後々波乱の予感…?
涙の別れ、そして衝撃の告白
楊堅は伽羅に、「斉(せい)の太上皇が亡くなって、宇文護は斉を攻めるのに忙しいから、宇文邕(うぶんよう)の心配はいらないよ」って上手く言って、二人で随州へ出発。伽羅も一安心。
でも、その道中、待っていたのは宇文邕!伽羅と二人きりで話したいって。楊堅も気を利かせて席を外す。
宇文邕はね、「どうせ宇文護は操り人形の皇帝が欲しいんだろうから、いっそ権力をくれてやるさ」なんて寂しそうに言うのよ…。伽羅も心配でたまらないよね。しっかりね!って励まして、二人はお互いを気遣いながらお別れ。
そして、今度は楊堅と宇文邕が男同士の話。ここで宇文邕から衝撃の告白が!「実は俺、30歳まで生きられないんだ。だから伽羅を連れて行くことはできなかった」って…。
えええええーーーーー!?!?!?
そんな重い秘密を抱えてたなんて…!楊堅も絶句。これは切なすぎる…!伽羅への想いを諦めた本当の理由がこれだったなんて…。
10年の歳月と、新たな出会い
宇文邕と別れ、随州への道を進む楊堅と伽羅。馬車の中で、楊堅は「これからは一生、君を笑顔にする」って誓い、二人は熱いキスを…!うん、この夫婦ならきっと大丈夫!
そして…場面は一気に10年後へ!!!
楊堅と伽羅は、随州をめちゃくちゃ良い土地にしてた!田畑を開墾し、水利を整え、学校を作り、民衆から大絶賛!伽羅が育てた濟慈軍(じしぐん)も立派になってる!
そして、なんと!二人の間には息子の楊勇(ようゆう)が誕生!さらに、楊堅の忠実な部下・鄭栄と、伽羅の侍女・冬曲(とうきょく)が結婚してラブラブ!いや~、10年で色々あったんだね!めでたい!
そんなある日、懐かしい人が訪ねてきた!なんと、陸貞(りくてい)!覚えてる?昔、伽羅を助けてくれた、あの聡明な女官!
陸貞(りくてい)は、斉で自分の名を騙る悪女・陸令萱(りくれいけん)にうんざりして国を出て、旅をしてたんだって。伽羅は喜んで、麗華(れいか)と楊勇を紹介。陸貞(りくてい)もすっかり気に入って、しばらく随州に滞在することに。これは心強い味方ができたかも!
楊堅の野望と、忍び寄る宇文護の影
陸貞と話した楊堅は、「彼女はすごい女性だ。俺の考えをズバリと見抜いた」って感心してる。鄭栄は「30歳までに柱国(ちゅうごく:最高位の武官)になるって目標のことですか?」って聞くんだけど、楊堅の目はもっと先を見ていた!
「俺が欲しいのは、天下だ!」
キターーー!楊堅の野望!でも、皇帝への道は険しい。今は随州の地盤を固めることが大事だって、冷静な部分も持ってる。それにしても、陸貞はなぜ楊堅の野心を見抜いたんだろう?斉の人なのに、大周(たいしゅう:当時の国号)のことに口出しするのはなぜ…?ちょっとミステリアス。
そんな中、近隣の州で大雨による水害発生の知らせが!楊堅はすぐさま堤防の補強を指示。さすが、頼りになる領主様!
一方、都では皇帝・宇文邕も水害を心配してた。そこへ宇文護が登場。なんと、宇文邕の皇后を勝手に決めちゃってた!相手は突厥(とっけつ)の可汗(かがん:君主)が溺愛する阿史那(あしな)公主。宇文邕は逆らえず、受け入れるしかない…。でも、随州が楊堅のおかげで無事だと聞いて、少しだけホッとしてる様子。
ところが、楊堅の有能さが、逆に宇文護の目に留まっちゃった!宇文護は、この阿史那公主(あしなこうしゅ)を突厥まで迎えに行く使者として、楊堅を指名!
これ、絶対罠でしょ!?斉もこの公主を狙ってるから、楊堅が行けば間違いなく戦闘になる。宇文護、楊堅を危険な目に遭わせる気満々じゃん!
つづく