あらすじ
宇文護(うぶんご) の命令で、楊堅(ようけん)は危険な突厥への使節となる。伽羅(から)は心配し、陸貞(りくてい)は彼女を支え、治国の術を教える。一方、曼陀(ばんた)は楊堅への複雑な感情を抱えつつ、隴西で権勢を振るっていた。突厥が裏切り、楊堅が捕らえられると、伽羅は自ら救出に向かう。臆病な李昞(りへい)は派兵を拒むが、曼陀が「李家のため」と称し、救出に乗り出す。しかし、捕らえられていたのは身代わりの鄭栄(てい えい)で、本物の楊堅は脱出していた。伽羅は変装した楊堅と再会するが追われ、その中で妊娠を告白する。窮地に陥った二人を曼陀が救出し、三人は合流するが、心労と負傷で伽羅は意識を失う。曼陀は複雑な思いで伽羅に付き添う。
ネタバレ
いやはや、宇文護(うぶんご) のやつ、また無茶な命令を出しやがって!なんと、楊堅(ようけん)に突厥(とっけつ)のお姫様を迎えに行けってさ。これ、めちゃくちゃ危険な任務なんだよね。だって、斉(せい)国が5000人も兵を出して失敗してるんだから!楊堅(ようけん)は「これは宇文護(うぶんご) が、宇文邕(うぶんよう)にもそろそろ皇后ができるぞって、遠回しに伽羅(から)に伝えてるんじゃないか?」なんて冗談めかしてるけど、伽羅は真剣そのもの。そりゃそうだよね、愛する夫が危険な旅に出るんだから。伽羅は万が一に備えて、お金や物資を準備するだけじゃなく、隴西(ろうせい)にいる姉の曼陀(ばんた)にも手紙を書いて、いざという時の援軍を頼めるように手配するんだ。しっかりしてる!
楊堅(ようけん)が出発してから、伽羅は心配で落ち着かない日々。そんな伽羅を支えたのが、なんと陸貞(りくてい)!彼女は伽羅を慰めるだけじゃなくて、「乱世を生き抜くには、優しさだけじゃダメ。宇文護(うぶんご) と渡り合うには、自分の手で兵権を握らないと」って、独孤(どっこ)信(どっこしん)パパの悲劇を例に出して、現実的なアドバイスをするんだ。これには伽羅もハッとして、陸貞(りくてい)から治国の術を学ぶ決意を固める。伽羅、また一つ成長したね!
一方、その頃、曼陀はというと…楊堅が自分の領地・隴西の近くを通るって知ってるのに、わざとお寺に籠って会おうとしないんだ。相変わらず、楊堅と伽羅への嫉妬と恨みは根深いみたい。子供たちに囲まれて幸せそうな二人と、自分にはもう子供が望めない現実…そりゃ、複雑だよね。でも、夫の李昞(りへい)は楊堅に協力的で、息子の李澄(りちょう)を一緒に連れて行って、手柄を立てさせようとしてる。李昞によると、曼陀は般若(はんじゃく)が残したお金で私兵を増やして、今や隴西でかなりの権力を持ってるらしい。楊堅も「変わったな…」って感慨深げ。
そんな中、最悪のニュースが!突厥の可汗(かがん)が斉から賄賂を受け取って、周(しゅう)を裏切った!楊堅たちの使節団は襲われ、楊堅は李澄を逃がしたものの、自分は捕まって斉に引き渡され、生死不明だって!伽羅はショックを受けながらも、気丈に振る舞って周りの役人たちを落ち着かせ、陸貞(りくてい)に後を託して、自ら楊堅救出に向かう決意をするんだ。陸貞も伽羅の覚悟を見て、自分の信物を託す。熱い!
逃げ帰った李澄は、父・李昞に楊堅救出の派兵を懇願するんだけど、臆病な李昞は突厥と斉が組んだと知って、あっさり拒否!楊堅の父・楊忠(ようちゅう)に手紙を送るだけって…おいおい!李澄ががっかりしてるところに、曼陀が登場!「私が楊堅を助けに行く」と、まさかの宣言!李昞は「まだ楊堅に未練があるのか」って嫌味を言うけど、曼陀は「これは李家のためよ!楊堅が死んだら、宇文邕(うぶんよう)が伽羅を皇后にする。そうなったら、伽羅は私たち李家に復讐するに決まってる!」って大義名分を掲げる。でもね、本当はやっぱり昔の情もあるんだろうな…。今の曼陀は、夫の李昞を罵倒して気絶させるほど、気が強くなってる。
さあ、曼陀が秋詞(しゅうし)と兵を率いて、楊堅救出へ出発!その頃、楊堅は…なんと拷問を受けてる!痛々しい…。曼陀は持ち前の知略で突厥の王子を人質に取り、楊堅との面会にこぎつけるんだけど…そこにいたのは、楊堅に扮した鄭栄(てい えい)だった!ええーっ!?本物の楊堅は、とっくに脱出してたんだ!曼陀、とりあえず鄭栄を救出。
同じ頃、伽羅も商人になりすまして楊堅の行方を追ってた。そして、なんと街中で、女芸人に変装した楊堅と奇跡的に再会!お互いすぐに気づくんだけど、追っ手に追われる羽目に!息を切らす伽羅が、楊堅に衝撃の告白…「実は、3ヶ月のお腹の子がいるの」!うわー!楊堅、大喜び!愛する妻を抱きかかえて逃げ、安全な場所に隠してから、一人で敵と戦う!
絶体絶命のピンチ!そこに颯爽と現れたのが、曼陀!敵兵から伽羅を救い出し、二人で血路を開いて楊堅と合流!でも、楊堅は伽羅のことしか目に入ってなくて、曼陀には目もくれない…。切ないね。馬車の中、曼陀の腕の中で、伽羅は昔のような姉妹関係を願う。曼陀も、どんなに伽羅を憎んでいても、やっぱり実の妹を見殺しにはできないんだよね…。伽羅は心労と出血で意識を失ってしまう。曼陀は、静かに妹に寄り添い、助けを待つのだった…。
つづく