あらすじ
王(おう)氏に救出された曼陀(ばんた)は、宇文護(うぶんご) と手を組み復讐を開始。宇文護は李澄(りちょう)を暗殺し、その衝撃で李昞(りへい)は中風で倒れる。曼陀は寝たきりの李昞を虐待し、李家の実権を握ろうと画策する。一方、宮廷では楊堅(ようけん)が宇文護の策略で降格。陸貞(りくてい)は李澄暗殺の裏を探り、周を去る決意をする。宇文邕(うぶんよう)は後宮の秩序を正すため李娥姿(りがし)を罰し、皇后の地位を固める一方、伽羅(から)の娘・麗華(れいか)と自身の息子・阿赟との縁談を提案する。曼陀は宇文護に更なる協力を求めるが、その毒婦ぶりを痛烈に非難され、拒絶される。
ネタバレ
悪女、曼陀(ばんた)、完全復活!復讐の鬼と化す
まずビックリなのが、王氏(王(おう)氏)の手引きで曼陀(ばんた)が生還!しかも、壁に恨みのある人物の名前を書き連ねるって…ホラー映画か!楊堅(ようけん)、伽羅(から)、李澄(りちょう)、そして夫の李昞(りへい)まで!「もう情けはかけない!絶対に復讐してやる!」って、完全に吹っ切れた悪女モード全開。
で、すぐさま行動開始!宇文邕(うぶんよう)たちが都に戻る前に、単身で宇文護(うぶんご) に接触。これがまたエグい提案で、「李家の財産の8割あげるから、李澄と李昞を消して!ついでに邪魔な楊堅(ようけん)夫婦も始末するの手伝うわよ?」だって!宇文護(うぶんご) も、さすがに伽羅を殺すのは亡き般若(はんじゃく)との約束があるから躊躇するんだけど、曼陀は諦めない。「私自身を差し出すわ!」って…どこまでやるんだ、この女!宇文護(うぶんご) は曼陀自身には興味ゼロだけど、彼女の野心と利用価値に目をつけ、「ちょっと手伝って、どこまでやるか見てみるか」って感じで、手を貸すことに。うわー、悪魔と悪女の契約成立しちゃったよ…。
仕組まれた悲劇!李家の崩壊
宇文護、仕事が早い!宇文邕(うぶんよう)たちが都に着く直前、都の外で「斉国の刺客」を装って、まんまと李澄を暗殺!もちろん、全部宇文護の仕込み。
一方、李昞は曼陀が逃げたことを知って激怒してたところに、息子の李澄が殺されたっていう悲報が!ダブルパンチで衝撃のあまり倒れて、そのまま中風で寝たきりに…。言葉も話せず、身の回りのこともできなくなっちゃった。
そこへ都から戻ってきた曼陀が、冷酷な笑みを浮かべて登場。動けない李昞を足蹴にしたり、ビンタしたり…もう見てられない!夫への仕打ちが酷すぎる!そして高笑いしながら、「この病気の夫を都に連れて行って、李澄の亡骸が埋められるのを見せてやる!宇文護の力も借りて、李家の跡継ぎも自分の都合のいいようにして、全財産をいただくわ!」って、どこまでも計算高い!
宮廷の波乱と陸貞(りくてい)の決意
宮廷では宴が開かれてるけど、伽羅は亡き姉・般若や李澄のことを思い出して、心が沈んでる。優しい楊堅(ようけん)は、そんな伽羅を気遣ってこっそり屋敷に連れ帰るんだけど…これがマズかった!宇文護が「職務放棄だ!」って騒ぎ立てて、宇文邕(うぶんよう)に楊堅の大将軍の職を剥奪させちゃう。宇文邕も、宇文護の圧力には逆らえず、しぶしぶ承諾。あぁ、楊堅ピンチ!
屋敷に戻った楊堅と伽羅は、陸貞(りくてい)と合流。陸貞(りくてい)の調査で、やっぱり李澄暗殺に斉国は関与してないことが判明!「これは裏があるわね…」って、真相に近づいてきた感じ。そして、陸貞は周を離れて西域のトルファンで余生を過ごすことを決意。去り際に、斉国の機密地図を楊堅に託し、「もし将来、斉と周が戦うことになっても、どうか民衆には情けを」と頼む。楊堅も陸貞の覚悟に感銘を受けて、快く約束。陸貞、最後までカッコいい!
後宮の駆け引きと皇帝の思惑
一方、後宮では、突厥(とっけつ)から来た皇后・阿史那頌(あしなしょう)が侍女と伽羅の悪口を言ってるのを、宇文邕が聞いちゃう。内心イラッとしてるけど、表面上は皇后に優しい顔。
翌日、皇后が宇文邕に差し入れを持って行こうとしたら、側室の李娥姿(りがし)が気を利かせたつもりで「陛下はお忙しいので…」とか言っちゃった。これが宇文邕の逆鱗に触れた!「皇后を軽んじた」って理由で、李娥姿の位を剥奪!さらに、彼女が産んだ長男の阿赟(あうん)を、皇后に養育させることに!これはもう、後宮での皇后の権威を確立させつつ、「皇后としての敬意は払うけど、夫婦の情愛はないからな」っていう宇文邕の強い意志表示だね。
新たな縁談と曼陀の屈辱
伽羅が娘の麗華(れいか)を連れて陸貞を見送りに行くと、お忍びで外出中の宇文邕にバッタリ遭遇!そこで宇文邕、「私の息子の阿赟と、そなたの娘の麗華を、今のうちに婚約させないか?」って提案!いわゆる「娃娃親(ワーワーチン)」(許嫁)ってやつ!小さな麗華を抱っこして、宇文邕、なんだか幸せそうなんですけど!?伽羅と楊堅の子なのに、いいの!?
その頃、曼陀は約束通り李家の財産の8割を宇文護に渡し、「私たち夫婦になって、”独孤(どっこ)天下”の予言を成就させましょうよ!」なんて、とんでもない提案を!でも、宇文護はもう曼陀の本性を見抜いてる。「権力のためなら夫も子も(間接的にだけど)殺し、自分自身さえ差し出す。そんな毒婦だから、般若や楊堅に嫌われるんだ!」って、痛烈な皮肉!曼陀、ぐうの音も出ず、顔面蒼白で屈辱に震える…!さすがの宇文護、見る目はあるね!
つづく