あらすじ
伽羅(から)は楊堅(ようけん)の野心に不安を抱きつつも、斉討伐後の平穏を願う。一方、夫を亡くした曼陀(ばんた)は、麗華(れいか)が太子妃になったことに嫉妬し、阿史那皇后を唆して二人を陥れようと画策する。楊堅が斉討伐で功績を挙げる中、美しく成長した麗華は宇文贇(うぶんいん)と結婚。初夜に心を通わせる二人だったが、翌日、侍女の朱満月(しゅまんげつ)が懐妊を告白し、場は騒然となる。しかし、麗華の冷静な対応により、その場は収められるのだった。
ネタバレ
皇帝の夢と妻の願い
まず、伽羅(から)が夫・楊堅(ようけん)にズバリ聞いちゃうんですよ。「あなた、前に皇帝になりたいって言ってたけど、本気なの?」って。宮中でそんな大逆罪なこと聞いちゃう?!って楊堅(ようけん)はびっくり仰天!でも伽羅(から)は真剣そのもの。楊堅もね、男なら天下を取りたい夢があるって、ちょっと野心をのぞかせるんだけど、伽羅は「英雄になるより、早く斉を討って家族と穏やかに暮らしたい。でも無駄な殺生はダメよ、速戦即決でね!」って釘を刺すあたり、さすが伽羅姉さん!ブレないわ〜。
曼陀(ばんた)、嫉妬の炎、再び…
一方、あの曼陀(ばんた)ですよ!夫の李昞(りへい)が亡くなって太夫人になり、息子の李淵(りえん)が唐国公を継いだんだけど、悲しむどころか、相変わらず権力と富のことしか頭にない!しかも、姪の麗華(れいか)が太子妃になったって聞いて、「また伽羅に先を越された!」って嫉妬メラメラ! 侍女の王(おう)氏に命じて、宮女を使って皇后の阿史那(あしな)をそそのかし、伽羅と麗華(れいか)に嫌がらせしようと画策するんだから、もう本当に懲りない人!
麗華の成長と結婚、そして冬曲(とうきょく)の決意
時は流れて建徳四年。楊堅は18万の大軍を率いて斉討伐へ出発!
そして、娘の麗華はすっかり美しいお嬢さんに成長。どことなく若かりし頃の般若(はんじゃく)の面影があるのよね。でも、婚約者の宇文赟(宇文贇(うぶんいん))とは相変わらずケンカばっかりのじゃれ合いカップル(笑)。
いよいよ結婚が近づいて、赤い婚礼衣装を前に物思いにふける麗華。それを見た伽羅は、娘を手放す寂しさを感じつつも、皇后になる娘のために前王朝の歴史書や后妃の記録をまとめる準備を始めるの。そんな時、ずっと伽羅に仕えてきた冬曲(とうきょく)が「麗華様と一緒に宮中に入って、お世話係の女官になりたい」って申し出るんです!これには伽羅も大喜び!冬曲がいれば安心だもんね。
太子の悩みと新たな火種
その頃、皇太子の宇文赟は父・宇文邕(うぶんよう)にお説教されてました。皇帝は、才能に乏しい息子の将来をめちゃくちゃ心配してる。「私が早く死んだら、お前に国が任せられるのか!」って。さらに、「麗華を大事にしろ!」「生母の李娥姿(りがし)のために位を求めるな!」って厳命。宇文赟は不満をぶつけることもできず、自分の部屋で大荒れ!そこへ侍女の朱満月(しゅまんげつ)がすり寄ってきて、宇文赟は彼女に好意を持っちゃうんだよね…。これが後で大変なことになるなんて…。
楊堅の凱旋と二人の結婚
そしてついに!楊堅が斉から30以上の城を奪還して凱旋!宇文邕(うぶんよう)は大喜びで楊堅を柱国(ちゅうごく:最高位の武官)に任命!そして3日後に宇文赟と麗華の結婚式を挙げて、国中でお祝いすることに!
夜、楊堅と伽羅は夫婦水入らず。「麗華も嫁ぐ年になったんだなぁ」なんて感慨にふけりながら、斉の滅亡について語り合う二人。伽羅は、ずっと前に斉の滅亡を予言していた陸貞(りくてい)の先見の明に改めて感心するのでした。
初夜の誓いと波乱の翌朝
いよいよ太子と麗華の結婚式!華やかな洞房(初夜の部屋)で、宇文赟は麗華の肩に頭を寄せ、「ずっと君が好きだった。一緒に白髪になるまで添い遂げたい」って、初めて素直な気持ちを告白!麗華もそれを受け入れて、二人はラブラブな雰囲気に…♡
…と、幸せムードも束の間!翌日、新婚夫婦が皇帝夫妻と楊堅夫妻に挨拶する場で、とんでもない爆弾が投下されるの!あの侍女・朱満月が「太子様の子を妊娠しました!」って言い出した!!
これには宇文邕(うぶんよう)も楊堅も激怒!宇文邕は宇文赟を平手打ち!まさに修羅場!
皇帝が太子を罰しようとしたその時、麗華が割って入るんです!「これはきっと誰かが仕組んだ罠。皇家と楊家を仲違いさせようとしているのです。小人の計略に乗ってはいけません。それに、私は将来皇后になる身。度量が必要です」って。
いやー、麗華、すごい!この状況で冷静沈着!宇文邕も麗華の賢明さに感心して、宇文赟に謝罪させるのでした。宇文赟はしょんぼりしながら麗華に謝るんだけど…うーん、前途多難な予感しかしませんね!
つづく