あらすじ
皇太子妃となった麗華(れいか)は、実は皇太子を愛しておらず、楊家のためにその地位を守ると決意するが、それを皇太子・宇文贇(うぶんいん)に聞かれてしまう。一方、楊堅(ようけん)は斉国平定後、病状が悪化する皇帝・宇文邕(うぶんよう)から、将来、新帝となる宇文贇(うぶんいん)を支えるよう託される。さらに楊堅は寺で「独孤(どっこ)天下」の予言が自分を指している可能性を知り動揺する。遠征中に落馬した宇文邕は、楊堅に後事を託し、最期は伽羅(から)への秘めた想いを告白して彼女の腕の中で息を引き取る。宇文贇(うぶんいん)が新帝に即位するが、早々に自身の生母を皇太后とし、波乱の幕開けとなる。
ネタバレ
麗華の覚悟と宇文赟の絶望
まずは、麗華(れいか)母娘のシーンから。
麗華、皇太子のメンツを保ちつつ、しっかり朱満月(しゅまんげつ)との間に釘を刺すなんて、さすが般若(はんじゃく)姉様の娘! 伽羅も「よくやった」って褒めてたけど、麗華の口から出た言葉にびっくり!
なんと、「別に皇太子(宇文赟)のこと、そんなに好きじゃない」って!Σ(゚Д゚)
えええーーー!?今まで伽羅が聞いても「好き」って言ってたじゃん!
でも麗華は冷静。「宇文赟は才能も容姿も普通。でも、私にとっては最高の『着地点』なの」だって。
さらに衝撃の告白!自分の青い瞳から、本当の父親が宇文護(うぶんご) で、母親が般若だって気づいてたんだって…!だから、皇太子妃になれば、この瞳を隠さずに堂々と生きていける。楊家のために、皇太子妃の座はしっかり守るって決意を語るんだけど…。
うわー、最悪のタイミング!
この会話、宇文赟(宇文贇(うぶんいん))本人に聞かれちゃってたんだよ…。
「楊家のために」って言葉を聞いて、宇文赟はショックでがっくり。麗華への気持ちが一気に冷めていくのが切ない…。新婚早々、これは辛いよねぇ…。
楊堅(ようけん)の野心と宇文邕(うぶんよう)の願い
一方、楊堅(ようけん)と伽羅。麗華の話を聞いて、伽羅は改めて娘が般若と宇文護(うぶんご) の血を引いてることを実感。楊堅(ようけん)は「立派な皇太子妃になった」って誇らしげだけど、伽羅はやっぱり娘の心が心配だよね。
夫婦は、息子たち(楊広(ようこう)・楊勇(ようゆう))には一途な愛を貫くように教えよう、って話し合う。
ついでに曼陀(ばんた)の話題も。伽羅は「昔助けてくれたのに、なんで避けるんだろう?」って不思議がるけど、楊堅は過去に自分が曼陀を怒らせたことを隠して、話をそらしちゃう。バレてないと思ってるけど、いつかバレるんじゃ…?
さて、場面は変わって、宇文邕(うぶんよう)と楊堅が再び出征!
数年かけて斉国を平定!やったね!
斉の後宮や役所の管理は、なんと伽羅が担当することに。本来なら阿史那(あしな)皇后の役目だけど、宇文邕(うぶんよう)は彼女が朱満月の一件の黒幕だと知って、ますます嫌悪感。しかも、これから阿史那の故郷・突厥(とっけつ)を攻めるつもりだから、関係は最悪になる一方…。
宇文邕、どんどん体調が悪化してるのが心配…。元々体が弱いのに、もう36歳。奇跡に近い状態なんだよね。
彼は伽羅を席から外させて、楊堅と二人きりで話す。
「お前の野心は分かっている。柱国ごときで満足する男ではないだろう」と。
そして、楊堅に「決して第二の宇文護(うぶんご) になるな。息子の宇文赟を支え、天寿を全うさせてやってくれ」と約束させるんだ。重い約束だ…。
「独孤(どっこ)天下」の予言と迫る最期
宇文邕と話してから、楊堅はずっと上の空。
伽羅とお寺にお参りに行った時、偶然、占いのおみくじ筒を倒しちゃうんだけど、そこで道士に会ってびっくり!なんとそこは、昔「独孤(どっこ)天下」の予言が出た場所だった!
慌てて拾ったおみくじの卦文を見ると…「帝星は既に明らか、独孤天下」!!!
うわー!ここで繋がった! 楊堅、顔面蒼白。
平静を装って伽羅を探しに出ると、今度は宇文邕が突厥遠征中に落馬して意識不明、楊堅夫婦を呼んでいるという知らせが!
急いで宮殿に駆けつけると、宇文邕はもう虫の息…。
最後の力を振り絞って、宇文赟のことを楊堅に託す。
そして、伽羅だけを残して、二人きりに…。
もう涙なしには見られないよ…
宇文邕は伽羅の涙を拭いながら、ずっと秘めてきた想いを伝える。
「かつて面を被ってお前と婚礼の儀式をした時が、人生で一番幸せだった…」
うわあああん! 伽羅も号泣。彼の深い愛に応えられなかったことを悔やみ、来世での再会を願うしかない…。
そして、夜が更ける中、宇文邕は伽羅の腕の中で、静かに息を引き取るのでした…。
新皇帝誕生と波乱の幕開け
宇文邕が亡くなり、宇文赟が新皇帝に即位。
でも、即位するなり自分の生母(李娥姿(りがし))を皇太后にしたもんだから、朝廷は大騒ぎ!
いきなり波乱の予感だよ…!
つづく