あらすじ

新帝・宇文贇(うぶんいん)は即位早々、母の尊号問題で臣下と対立し、国喪中にも関わらず享楽にふける暴君ぶりを見せる。楊堅(ようけん)は宇文贇の将来を憂い、伽羅(から)は楊堅の野心を心配する。一方、帰京した曼陀(ばんた)は宇文贇に取り入り、皇后・麗華(れいか)を貶める策を授ける。宇文贇はさらに、臣下の妻・尉遅熾繁を無理やり奪い、夫を殺害。楊堅が諫めると、宇文贇は楊堅と対立していた宇文憲を謀反の罪で殺害し、その罪を楊堅になすりつけようとする。絶体絶命の楊堅は、生き延びるために宇文贇への忠誠を誓うしかなかった。

ネタバレ

とんでもない新皇帝、宇文贇(うぶんいん)!

まず、宇文贇(うぶんいん)ったら、即位早々、自分の生母・李娥姿(りがし)を皇太后にしたいって言い出すんだけど、これが礼制に反するって大臣たちから大反対!そしたら、なんと喪服をビリビリに破いてプイッ!て行っちゃうのよ。もうね、皇帝としての威厳もへったくれもない!

これには、補佐役の楊堅(ようけん)もウンザリ。「あんな奴に仕えるなんて、世界一キツイ仕事だ…」って、家に帰って妻の伽羅(から)に愚痴る始末。楊堅(ようけん)が「宇文護(うぶんご) が皇帝を次々殺した気持ち、今ならわかるわ…」なんて言うもんだから、伽羅はヒヤヒヤ。

楊堅(ようけん)の野心と伽羅の不安

伽羅は、ずっと気になってたことを楊堅に聞くの。「あなた、まさか天下を狙ってるんじゃ…?」って。楊堅は、お寺で占ってもらった「予言」の話を持ち出すんだけど、伽羅は信じない。「家族が平和に暮らせればそれでいい。宇文邕(うぶんよう)が残した国を奪うなんてやめて」って懇願するの。でも、楊堅は「まだ宇文邕(うぶんよう)のことを…」って拗ねて出て行っちゃう。夫婦の間にも不穏な空気が…。

後で楊堅は謝って、「皇帝になる夢はもう見ない。宇文贇がまともになったら、君と諸国を旅して暮らすよ」なんて言うんだけど…うーん、本心かなぁ?(笑)

皇后・麗華の受難と曼陀の暗躍

一方、当の宇文贇は、先帝の喪中だってのに、お構いなしに酒池肉林の大騒ぎ!皇后の麗華(レイカ、楊堅と伽羅の娘ね!)が「お父様が亡くなったばかりなのに!」って諌めに来ても、聞く耳持たないどころか、「お前の父(楊堅)が母上の件で反対しやがって!」って麗華に八つ当たり!さらに、伽羅と宇文邕が昔どうこう…なんて侮辱まで!

これには麗華もブチ切れ!宇文贇に平手打ちを食らわせて、「もう鳳宜殿に引きこもります!」って出て行っちゃった。麗華、よくやった!でも、これで楊家との溝は深まるばかり…。

そんな中、あの曼陀(ばんた)が息子の李淵(りえん)と都に帰ってきた!相変わらず野心ギラギラで、楊堅の息子・楊勇(ようゆう)が若くして大将軍になってるのを見て嫉妬メラメラ。

宮中で開かれた命婦(高官の夫人たち)の集まりでは、未亡人だって笑われるんだけど、ここで転んでもタダでは起きないのが曼陀!麗華の代わりに場を仕切ってた、身分の低い側室・朱満月(しゅまんげつ)が他の命婦にバカにされてるのを見て、すかさず彼女を擁護。これが、ちょうど現れた宇文贇の目に留まるの!

宇文贇は曼陀に「どうすれば母上を皇太后にできる?」「どうすれば麗華を黙らせられる?」なんて相談しちゃう。曼陀は「別の尊い称号を贈ればいい」「麗華以外の側室を寵愛して、楊家の力を削げばいい」なんて悪知恵を授ける。宇文贇はご満悦で、曼陀の息子・李淵を早速出世させるの。

宇文贇の暴走、加速!

さらにとんでもない事件が!宴の席で倒れた命婦が、重臣・尉遅迥(うっちけい)の孫娘で、宇文温(ウブン・オン)の妻・尉遅熾繁(ウッチ・シハン)だったんだけど、彼女の美貌に目をつけた宇文贇、なんと彼女を後宮に連れ込んじゃうの!夫の宇文温が妻を返しに来たら、逆ギレして彼を杖で打ち殺させちゃう!!もう、やりたい放題!

楊堅、絶体絶命のピンチ!

これを知った楊堅は、さすがに激怒!宮殿に乗り込んで宇文贇を問い詰める!「人倫にもとる行為だ!」って。でも、宇文贇は「お前だって曼陀と昔…」なんて言い返す始末。楊堅は宇文贇の胸ぐらを掴んで警告して、宇文温を手厚く葬るように言って立ち去るんだけど…。

その後、尉遅迥が孫娘を迎えに来ると、宇文贇は「悪いのは全部、楊堅と斉王・宇文憲(ウブン・ケン)だ!」って責任転嫁!さらに、「俺の味方になれば、孫娘を皇后にしてやる」って尉遅迥を抱き込んじゃう。

楊堅が家に帰って伽羅に「皇帝にあんな態度とるなんて!」って心配されてる矢先、衝撃のニュースが!「斉王・宇文憲が謀反!」

楊堅が慌てて宮殿に駆けつけると、なんと宇文憲はすでに殺されてる!玉座にふんぞり返った宇文贇は「宇文憲は楊堅にそそのかされて謀反を起こしたが、朕と尉遅迥が鎮圧した!」だって!

完全に罠だ!楊堅は、周りに兵士が隠れていることに気づく。ここで逆らえば殺される…!楊堅は、生き延びるために、必死で宇文贇への忠誠を誓うしかなかった…。宇文贇は、尉遅熾繁を貴妃に、尉遅迥を自分と同格の大前疑(?)とかいう役職に任命。楊堅は、ただただ耐えるしかなかった…。

つづく