あらすじ

強敵・恒慧(ホンフイ)との戦いで小柔(シャオロウ)が重傷を負う中、楊硯(ヤン・イェン)が助けに入るも、恒慧は致命傷を受けても復活する謎の力を見せる。そこに現れた楊千幻(ヤン・チェンファン)の加勢で恒慧は逃走する。許七安(シュー・チーアン)は魏淵(ウェイ・ユエン)の命で、顔を見せない謎の協力者・楊千幻と共に兵部尚書・張甚(ジャン・シェン)の捜査を開始する。一方、恒慧は旧知の僧・恒遠(ホンユエン)と再会するが、その直後に謎の死を遂げる。恒遠の口から、1年前に起きた平陽(ヘイヨウ)郡主の逃亡事件の悲しい真相と、恒慧が事件に巻き込まれ利用されていた衝撃の事実が語られる。親友の死の真相を知った臨安(リンアン)公主は、悲しみを乗り越え、事件の黒幕たちの罪を朝廷で告発することを決意するのだった。

ネタバレ

今回の21話、マジで息つく暇もないくらい濃密だったよね! 前回、謎多き恒慧(ホンフイ)の強さに度肝を抜かれたけど、今回はその恒慧(ホンフイ)を巡る事件が、とんでもない方向に転がり始めるんだから、もう目が離せないってば!

恒慧の謎は深まるばかり…そして最強の助っ人、楊千幻(ヤン・チェンファン)登場!

冒頭からハラハラドキドキの展開! 小柔(シャオロウ)ちゃんが果敢にも恒慧に挑むんだけど、残念ながら3ターンもたずにダウン…重傷を負っちゃったの。見てるこっちも「小柔(シャオロウ)ちゃー--ん!」って叫びそうになったよ!

でも、そこは頼れるアニキ、楊硯(ヤン・イェン)が登場! 愛する相棒のピンチに、光の速さで救援に駆けつけるの。そして、なんと楊硯(ヤン・イェン)の一撃が恒慧の胸を貫いた!「やったか!?」と思いきや…え、なんで!? 恒慧ったら、まるで何事もなかったかのように復活しちゃったのよ! 不死身なの? それとも何か秘密が…?

パニック寸前のところに、颯爽と現れたのが謎の人物、楊千幻(ヤン・チェンファン)! この人がまたメチャクチャ強くて、さしもの恒慧も「こりゃ敵わん!」とばかりに退散。いやー、楊千幻さん、マジで頼りになりますわ!

でもね、楊千幻と楊硯、そして小柔ちゃんは気づいちゃったんだ。さっきの恒慧の腕、なんか普通じゃなかったって。「あれ、本当にあいつの腕か…?」って。誰かに操られてる? それとも何か別の力が働いてる? 謎は深まるばかりだよぉ…。

そして楊千幻さん、最近「打更人」で銅鑼の身分のヤツが事件をバンバン解決してるって噂を耳にしちゃったみたい。「俺の輝かしいオーラが、銅鑼なんかに隠されてたまるか!」って感じで、我らが許七安(シュー・チーアン)に興味津々。これは一波乱ありそうな予感…!

許七安(シュー・チーアン)、今度の相棒は顔を見せないミステリアスなアイツ!?

一方、許七安は魏淵(ウェイ・ユエン)の旦那のところへ。そこで目にしたのは、包帯グルグル巻きの小柔ちゃんと、片目がパンダみたいになっちゃってる姜(ジャン)金鑼の痛々しい姿…。思わず笑っちゃった許七安、不謹慎だけど気持ちはわかる。

楊硯からの報告で、恒慧の実力はどうやら一等級レベルというとんでもない強さだってことが判明。黒幕を突き止めるのは、ますます困難を極めそう…。魏淵(ウェイ・ユエン)の旦那は許七安に「四品以上の役人には望気術使うなよ、絶対だぞ!」と釘を刺しつつも、「でも術士を連れて行くのはOKだ」とニヤリ。しかも楊硯が言うには、「今回はもっとスゴイ奴が一緒に行くぜ」だって! え、采薇(サイウェイ)ちゃんよりスゴイって誰よ!?

ワクワクしながら司天監に向かった許七安。そこで待っていたのは…やっぱり楊千幻! でもこの人、服に名前が書いてあるから楊千幻だってわかるんだけど、肝心の顔をぜーんぜん見せてくれないの! 許七安がどんなに回り込もうとしても、ひらりひらりとかわされちゃう。さすが四品布陣師、その身のこなし、人間業じゃないって!

でも、我らが許七安もただ者じゃない! ここでまさかの詩人モード発動!「手握日月摘星辰、世間無我這般人」なんて、楊千幻をベタ褒めする詩を即興で作ってプレゼント! そしたら楊千幻ったら、まんざらでもない様子で「フフン…」だって。チョロい、チョロすぎるぞ楊千幻! これで機嫌を良くした楊千幻、兵部尚書・張甚(ジャン・シェン)の尋問に協力してくれることになったんだから、許七安の口八丁も大したもんだよね!

楊千幻の協力は絶大で、扇子をひと振りしただけで、あっという間に兵部尚書府へワープ! しかも張甚(ジャン・シェン)に背を向けたままでも、ヤツが許七安の質問に全部ウソついてるってことを見抜いちゃうんだから、さすがとしか言いようがない! でも、2時間も一緒にいたのに、結局、楊千幻の素顔は拝めずじまい…。気になるじゃんかー!

恒慧の死、そして明かされる平陽(ピンヤン)郡主の悲劇…

そんな中、玉石小鏡から緊急連絡!「恒遠(ホンユエン)を発見!」 許七安は打更人を引き連れて現場へ急行! そこには恒遠(ホンユエン)の姿が…そして、すでに息絶えている恒慧も…。

恒遠が語った事実は衝撃的だった。なんと、前の晩、恒慧は彼を救うために自ら命を絶ったというのだ…。そして、恒慧がずっと胸の奥に隠してきた秘密が、ついに明らかになる…。

それは1年前に遡る。平陽(ピンヤン)郡主が、皇帝が決めた結婚をどうしても受け入れられなくて、平遠伯(へいえんはく)の嫡子から気配を遮断できる法器を手に入れて、信頼できるわずかな者たちと都から逃げ出す計画を立てていたんだって。

世間知らずで純粋な深窓の姫君と、権力や闇とは無縁で自由気ままに生きてきた僧侶。この二人の逃避行は、最初から悲劇的な結末が運命づけられていたのかもしれない…。

平陽(ピンヤン)郡主が頼った従者の張易(ジャン・イー)。こいつがとんでもないクズ野郎だった! 表向きは協力するフリをして、裏では誉王(よおう)を失脚させるための駒として郡主を利用しようとしていたんだ。都を出て馬車が進むやいなや、兵部侍郎・張甚の息子である張易(ジャン・イー)は本性を現し、恒慧を石で殴り殺し、さらには平陽(ピンヤン)郡主を辱めようとした…! しかし、気高い平陽(ピンヤン)郡主は抵抗し、自らの髪飾りで喉を突いて自害してしまったという…。あまりにも残酷で、悲しい結末…。

楊硯は、恒慧が殺された後、何者かによってその体を「尸傀」…つまり、操り人形にされていたと推測。だからあんなに異常な強さで、しかも胸を刺されても復活できたのか…。恒慧もまた、この陰謀の犠牲者だったなんて、やりきれないよ…。

臨安(リンアン)の悲痛な叫び、そして朝廷を揺るがす決意!

許七安は、恒遠が示した場所で、ついに平陽(ピンヤン)郡主の遺体を発見する。そこに、知らせを聞きつけた臨安(リンアン)公主が駆けつける。遺体安置所で横たわるのは、彼女にとって一番の親友であり、何度も夢の中で再会を願った大切な姉妹のような存在…。その変わり果てた姿を前に、臨安の悲しみは計り知れない…。郡主の遺体のそばから見つかった髪飾りが、臨安が持っているものと全く同じだと確認した時の、彼女の絶望に満ちた表情は、見ていて胸が張り裂けそうだった…。

平陽(ピンヤン)郡主の母親も駆けつけ、白髪の母が黒髪の娘を見送るという、これ以上ない悲劇に泣き崩れる…。夫を亡くし、今また最愛の娘まで失うなんて、その悲しみは想像もつかないよ…。深宮にいる長公主でさえ、この知らせには激しい怒りと悲しみを露わにしていた。

平陽(ピンヤン)郡主の死が、兵部侍郎・張甚の息子である張易と、平遠伯(へいえんはく)の嫡子のせいだと知った臨安。静かに涙を流していた彼女だったけど、ただ悲しみに暮れているだけじゃなかった! 彼女は、自らの血で書状を書き上げ、朝廷の場で、皇帝と居並ぶ大臣たちの前で、この許されざる悪事を告発することを固く決意したんだ!

そして迎えた早朝の朝議。すべての大臣が揃う中、臨安は全身白ずくめの喪服姿で現れ、血に染まった書状を手に、平陽(ピンヤン)郡主のあまりにも悲惨な最期を涙ながらに訴え始めた。いつもは天真爛漫で笑顔を絶やさない臨安が、今は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、蒼白な顔で兵部侍郎たちの罪を糾弾する…。その鬼気迫る姿に、関係する大臣たちは恐怖で震え上がっていたよ!

つづく