あらすじ
深夜、許七安(シュー・チーアン)はこれまでの不可解な出来事を整理し、巫神教(ふしんきょう)の陰謀と監正(かんせい)の存在を考察する。一方、魏淵(ウェイ・ユエン)も事件を追っており、許七安と腹を探り合う中で、大奉の国運の重要性と、許七安が神殊を宿していることを見抜いていると告げる。皇帝に警戒される許七安に、魏淵は修練に励むよう助言。その後、許七安は景帝より子爵の位と主判官の任を受け、七日後に楚州での「血屠三千里」事件の調査を命じられる。監正からは謎の書物『大荒拾遺』を授かり、その力で武功を大きく向上させる。出発の日、家族と別れを告げた許七安は、李妙真(リー・ミャオジェン)も密かに楚州へ向かう中、船上で大奉への複雑な思いを抱くのだった。
ネタバレ
今回の『大奉打更人』も目が離せない展開だったね! 我らが許七安(シュー・チーアン)、またまた厄介事に巻き込まれながらも、ちゃっかりパワーアップしちゃうんだから、もう目が離せないってば!
深夜、許七安はこれまでの出来事を振り返ってたんだ。異世界転生していきなり牢屋スタート、命からがら雲州行きを回避したと思ったら、今度は雲州で謎の男に「神殊(しんしゅ)」とかいうヤバそうなもんを体内にぶち込まれるし…。しかも、そいつ、許七安を殺そうとはしなかったんだよね。巫神教の奴らは彼を殺したいのか利用したいのか、ハッキリしてほしいもんだぜ。どうやら大奉の「監正(かんせい)様」を恐れて、大奉国内では派手に動けないみたいだけど…。
一方、許七安が夜な夜な資料と格闘してるのを見て、小柔(シャオロウ)は「魏淵(ウェイ・ユエン)様も最近ずっと資料を読んでるんですよ~」なんてポロリ。そう、あの切れ者・魏淵(ウェイ・ユエン)も独自に捜査を進めてたんだ! 気になった許七安、こっそり魏淵(ウェイ・ユエン)のもとへ。
そこで始まったのが、まさかの「真実か挑戦か」ゲーム! 許七安はここぞとばかりに、「大昔に大奉がなくしたもんって何?」「つーか国運って具体的に何なのさ?」って質問攻め。魏淵曰く、国運を失うと作物は不作続き、天候は荒れ放題、民は飢え、国は乱れる…って、そりゃヤバい!
で、魏淵のターン。たった一つの質問で、許七安を完膚なきまでに黙らせたんだ。そう、魏淵はとっくにお見通しだったのさ!許七安が必死に隠してた「神殊」のこと、いつ体内に取り込まれたかまで、バッチリ把握済み! さすが魏淵、恐るべし…。
皇帝にまで警戒されちゃって、先行き不安な許七安。「もう俺、お先真っ暗っす…」って弱音を吐く彼に、魏淵は「クヨクヨすんな。とにかく修練して強くなれ。強くなれば駒扱いされなくなる」とゲキを飛ばす。頼りになるぜ、魏兄!
そんな中、宮中からお達しが! なんと景帝(けいてい)陛下、許七安を子爵に叙し、さらに主判官に任命! …って、喜んでる場合じゃなかった。任務は「七日後に楚州へ赴き、かの悪名高き“血屠三千里”事件を調査せよ」。楚州って、あの鎮北王(ちんほくおう)がいるところじゃん! 生きて帰れるのか、これ…? 許七安、冷や汗ダラダラ。
魏淵の指示で、許七安は雲鹿書院へ。監正様がきっとスゴい法器をくれるに違いない! …と期待してたのに、渡されたのは『大荒拾遺』っていう一冊の本。え、本? しかも、見ただけじゃ何の変哲もないし、知らない文字だらけ。弟の許新年(シュー・シンニエン)に聞いても「司天監と関係あるっぽいけど、詳しくは知らん」って、おいおい!
その夜、許七安が一人で本をペラペラめくってたら、ピコーン!と閃いた! 懐にあったお札を一枚燃やしてみると…うおおお!本から莫大な元気が溢れ出して、許七安を包み込んだ! 気づけば武功が格段に進歩してるじゃありませんか! 体内の神殊の力も、なんだか上手く扱えそうな感じ! さすが監正様、ただの本を寄越すわけがなかったんだね!
一方、宮中では臨安(リンアン)公主が禁足中。そこへ密偵が「許七安様、今日はのんきに勾欄(こうらん)で芝居見物してましたぜ」なんて報告するもんだから、さあ大変!「なんですってー!?」と臨安(リンアン)公主、お怒りモードで侍女を問い詰める始末。恋する乙女は大変だねぇ。
そしてついに楚州への出発の日。許七安は船に荷物を積み込み、叔父さん叔母さん、そして許新年(シュー・シンニエン)と別れを告げる。そこへ、李妙真(リー・ミャオジェン)が蘇蘇(そそ)を連れて登場。「許七安が何か面白いことをするらしい」と聞きつけ、こっそり手助けする気満々みたい。
家族の背中を見送りながら、船上の許七安はポツリ。「大奉は…守るに値しない」。彼の胸に去来するものは一体…? 波乱の楚州編、いよいよ開幕だ!
つづく