あらすじ

許七安(シュー・チーアン)は、西口郡で人々の記憶が何者かによって操作されている可能性に気づく。一方、謎多き鎮北王(ちんほくおう)妃は、その体内に強大な力を得るための「霊韻(れいいん)」を宿していることが判明。許七安は「血屠三千里」と呼ばれる事件の情報を追う中で、李妙真(リー・ミャオジェン)と合流。重要参考人である鄭興懐(ジョン・シンホワイ)との接触に成功し、彼の記憶を通して、護国公による民衆大虐殺という驚愕の真相を目の当たりにする。事件の背後には、人々の記憶を消し去るほどの強大な力が存在することが示唆される。

ネタバレ

今回も目が離せない展開だったね!許七安(シュー・チーアン)の周りで、またまたきな臭い事件の匂いがプンプンしてきたぞ。早速、今回のエピソードを振り返ってみようか!

記憶が消える町?西口郡の不気味な謎

まず冒頭、許七安(シュー・チーアン)が西口郡の封鎖解除について青衣の役人に尋ねるんだけど、相手は「え?何のことです?」って感じで完全にポカーン。おいおい、そんな大事なこと忘れちまうなんて、こりゃ普通じゃないぞ。許七安もピンときたね。「この町の人々の記憶、誰かが都合よく書き換えてるんじゃね?」って。うーん、不気味すぎる!

王妃様、金銭感覚がバグってる!?

場面は変わって、許七安が部屋に戻ると、あらら?あの鎮北王(ちんほくおう)妃がいない!「また逃げたか、あの人は!」って許七安がちょっとした術で探してみると、なんと王妃様、屋敷の裏で乞食の親子に施しをしてるじゃないの。

ここからが面白いんだけど、許七安が事前に「気持ちだけでいいですからね!」って念押ししてたのに、王妃様ったら、財布に入ってた金瓜子を全部あげちゃったんだ!乞食の親子は目が点、手がブルブル震えちゃってさ。そりゃそうだよね、許七安曰く、その金瓜子ってのは超レアもので、今の価値で言うと白銀何十万両にもなる代物!王妃様、「これで彼らは助かるかしら?」なんておっとりしてるけど、許七安に「ひ孫の代まで安泰ですよ!」って言われて、ようやく事の重大さに気づいたみたい。天然なのか、世間知らずなのか…どっちにしても、この王妃様、目が離せない存在だね!

魅族との遭遇!王妃に隠された秘密と「血屠三千里」

そんなある日、許七安は魅族の者とバッタリ。これはチャンスとばかりに、許七安はまず相手の逃げた手下を捕まえる手助けをして恩を売る。そして、お次はなんと王妃様をダシにして「血屠三千里って何のことか教えてくれよ」と迫るんだ。

さすがの魅族も、許七安には敵わないと悟ったのか、驚きの事実を話し始める。実は鎮北王(ちんほくおう)にとって、王妃様自身はどうでもよくて、彼女の体内にある「霊韻(れいいん)」が目当てなんだとか。その霊韻(れいいん)を吸い取れば、なんと二品の仙人の位にまで昇格できるらしい!もし霊韻がなくても、二品術師の気精を大量に吸えば同じ効果があるんだって。

さらにこの魅族、「賢いあんたならわかるだろ?今すぐ王妃を鎮北王に差し出せば、将来は安泰、出世間違いなしだぜ?」なんて甘い言葉で許七安を誘惑してくる。でも、我らが許七安がそんな誘いに乗るわけない!「いらねえよ、そんなもん」とばかりに、魅族を追い払っちゃうんだから、さすがだね!

王妃の悲しい告白「私はどこへ行けば…」

その夜、許七安はわざと遅くに帰ってみる。すると、部屋にはまだ王妃様の姿が。許七安は「もう真相はわかってる。いつでも自由に行っていいんですよ」と優しく声をかける。彼の真剣な眼差しに、王妃様も心を動かされたのか、重い口を開く。

「小さい頃から、私は物のように扱われてきました。両親に皇帝の宮殿へ送られ、皇帝はまた私を鎮北王へ…。たとえ籠の鳥を放しても、私には行く場所がないのです…」

ううっ、切なすぎるだろ…。そんな王妃様に、許七安はお粥を作ってあげるんだ。優しい一面もあるんだよね、彼。その時、玉石の小鏡がピカッと光る!李妙真(リー・ミャオジェン)からだ!どうやら、事件の重要参考人を捕まえたらしいんだけど、その人物、「許七安にしか真相を話さない」って言ってるんだって。

ついに明かされる「血屠三千里」の惨劇!

王妃様のことをしっかり手配して、許七安は馬を飛ばすこと三日三晩!ようやく李妙真(リー・ミャオジェン)のいる宿屋に到着。もうクタクタで、ベッドに倒れ込むように眠っちゃう。

そして夜、李妙真が連絡を取っていた人物が現れる。彼が語ったのは衝撃の事実。「血屠三千里」の舞台は、なんと布政使である鄭興懐(ジョン・シンホワイ)の管轄区域で起きたというんだ!

許七安も李妙真もビックリ。「え?鄭興懐(ジョン・シンホワイ)って宮中で仕事してるんじゃなかったっけ?」すると情報提供者は「宮中にいるのは偽物だ。本物の鄭興懐は、近くの崖の洞窟に隠れている」と明かす。

そして一行は、その洞窟へ。そこにいた鄭興懐は、ボロボロの服を着て、髪も髭も伸び放題。あの日の出来事を語ろうとする彼に、李妙真は「落ち着いてください」と声をかけ、術を使って許七安と鄭興懐の意識を同調させ、事件を追体験させるんだ。

それは、ある平凡な日のことだった。鄭興懐が家族と食事をしていると、慌てた護衛が飛び込んできて、「護国公が城内の民衆を城門のそばに集めています!」と報告。何事かと駆けつけた鄭興懐が護国公に目的を問いただすと、次の瞬間、護国公は民衆に襲いかかり、無抵抗の人々を皆殺しにしてしまったんだ!血の川ができ、まさに地獄絵図…。

この護国公、裏で巫神教(ふしんきょう)と繋がってたらしい。鄭興懐をも殺そうとする護国公の剣を、彼の息子が身を挺して庇い、父親の代わりに命を落としてしまう…。息子の死を思い出し、鄭興懐は悲しみに打ちひしがれ、共感はそこで終わる。

事件の背後に潜む巨大な力

ついに「血屠三千里」の真相が明らかになった。許七安も、この凄惨な事件に心を痛める。これほど多くの犠牲者が出たにも関わらず、ほとんど知られていない。明らかに、何者かが人々の記憶を消し去っている。その力はあまりにも強大で、あの魏淵(ウェイ・ユエン)ですら、全貌を掴めていないのかもしれない…。

つづく