まずね、あの鄭四郎(ていしろう)ですよ! 一度は桓郎(かんろう)に別れの手紙まで送っておきながら、彼女が明鏡台(めいきょうだい)の株主になって羽振り良くなった途端に手のひら返し! 「あの手紙は親父に無理やり書かされたんだ~?」なんて涙ながらに訴えちゃって。もう、この男の変わり身の早さ、呆れるを通り越して一周回って面白いレベル(笑)。
でも、その目的がね、父親が盗んだ貢物をさばくためだったなんて…。桓郎を利用して、母親の形見と偽った大量の宝石を売りつけようとするんですよ。しかも、歌姫まで手配させて、本格的に桓郎を丸め込もうとする魂胆。桓郎もね、最初は鄭四郎の言葉を信じようとしたけど、あの量の宝石を見て「ん?鄭四郎の母親ってそんな大金持ちだったっけ?」って気づくんですよ。さすが桓郎!でも時すでに遅し…鄭四郎は桓郎を軟禁しちゃうんです。ひどい!
一方、私たちの主人公・端午(たんご)は、夜な夜な首飾りのデザインに没頭中。でも、ふとした瞬間に思い出すのは、やっぱり燕子京(えん・しけい)とのこと。驪龍盗(りりょうとう)と敵対する前は、あんなに甘い時間を過ごしたのに…って。杭州で再会した燕子京(えん・しけい)が何かを隠してるのは、端午(たんご)も薄々感じてるんですよね。切ない…。
その燕子京はというと、驪龍盗を完全に潰すための計画を練ってる真っ最中。でも、解毒薬がないせいで吐血までする始末…。部下も心配してるけど、燕子京の決意は固いみたい。そんな中、明鏡台の前に現れた燕子京は、端午に「鄭家と関わるな。奴らを入れたら狼を招き入れるようなもんだ」って忠告するんだけど、今の端午には届かないんですよね…。ああ、もどかしい!
そして、悲劇は連鎖するんです…。鄭四郎は次に岳雲岫(がくうんしゅう)をターゲットに!原材料不足で困ってた岳雲岫は、目の前に積まれた大量の宝石を見て、しかも手付金もいらないって言われて、つい契約しそうになっちゃう。でもその時、隣の部屋から聞こえてきたのは、なんと桓郎の声!「え?!」ってなった瞬間、岳雲岫は背後から何者かに襲われて気絶…?
優しい桓郎は、親友の岳雲岫まで騙そうとする鄭四郎に「そんなことさせない!」って抵抗するんだけど、逆上した鄭四郎に首を絞められて、突き飛ばされた拍子に頭を本棚に強打…。そのまま帰らぬ人に… 鄭四郎、人殺しまでしといて逃げるなんて、本当に最低!!
岳雲岫が帰ってこないのを心配した端午は、店の仲間と一緒に捜索開始。時を同じくして、燕子京も部下から「鄭四郎が桓郎と岳雲岫をさらった」って報告を受けて、端午の身を案じて駆けつけるんです。
そこへ、農家で殺人事件があったとの通報を受けた張晋然(ちょう・しんぜん)も役人を連れて現場に到着。間一髪で端午たちは気絶した岳雲岫を助け出して逃げるんだけど、燕子京は端午が無事だったことにホッと胸をなでおろすんです。このあたりの燕子京の行動、キュンとしますよね?
現場に残された桓郎の遺体の下から、張晋然(ちょう・しんぜん)が見つけたのは血のついたハンカチ。その上質な生地から、持ち主は鄭知衡(てい ちこう)だと特定されます。布屋の証言もあって、あっという間に鄭家は包囲されちゃう。鄭四郎の父親は必死に息子の無実を訴えるけど、他の家族はみんな、日頃の鄭四郎と桓郎の親密な関係を知ってるから、もう疑いの眼差し…。張晋然は自らこの事件を審理することを決めて、鄭家の人々を一人ずつ尋問していくんだけど…一体どうなっちゃうの?!
つづく