深夜の牢獄、それぞれの想い

まず、深夜の牢獄シーンから。張晋然(ちょう・しんぜん)が端午(たんご)のもとを訪れるんだけど、端午(たんご)ったら健気なのよ。「私に肩入れしないで」なんて言って、張晋然(ちょう・しんぜん)を巻き込むまいとするの。岳雲岫(がくうんしゅう)から全てを聞いていた張晋然(ちょう・しんぜん)は、端午のその想いを痛いほど感じていたはず。端午はただ、桓郎の無実を晴らし、彼の苦しみばかりだった人生に光を当ててほしいと願うのよね…。

一方、鄭家も大揺れ。鄭知衡(てい ちこう)が牢獄の鄭知行(ていちぎょう)に食事を届けるんだけど、鄭知行は自分が「桓郎の愛人だ!」なんて公言しちゃったことを激しく後悔してるの。そりゃそうだわ、それが大きな弱みになっちゃったんだから。後の祭りとはこのことね。

鄭家の大旦那(鄭父)は嫡男・鄭知行のことで頭がいっぱい。徐南英(じょなんえい)に泣きつくんだけど、徐南英は「即断即決せよ」とバッサリ。そこへ崔十九(さいじゅうきゅう) も現れて、「今、腕を切り落とさなければ、鄭家も崔家の二の舞よ!」って脅すの。燕子京(えん・しけい)の恐ろしさは誰もが知るところ。驪龍盗(りりょうとう)の盗品の行方が明るみに出たら…考えただけでもゾッとするわ。

燕子京(えん・しけい)の暗躍と、法廷での大どんでん返し!

そして、我らが燕子京(えん・しけい)!白校書(はくこうしょ)の弟を人質にとって、彼女に真実を証言するように迫るの。白校書、最初は鄭知行から渡された血書と証拠で端午を陥れていたんだけど、弟の命がかかってるとなれば話は別よね。あっさり非を認めて、法廷で真実を話すことを約束するの。

さあ、運命の法廷!徐南英は明らかに鄭家寄りの裁きをしようとするんだけど、ここで白校書がまさかの証言覆し!これには端午もビックリ。ふと傍聴席を見ると…いたわ、燕子京!彼の助け舟だって、端午はすぐに気づいたみたいね。

桓郎の事件現場からは鄭知衡(てい ちこう)の物が見つかっていて、彼にも疑いがかかっていたんだけど、崔十九(さいじゅうきゅう) が「その時、鄭知衡(てい ちこう)は私と一緒にいたわ」ってアリバイを証言。うーん、この二人も何かありそうよね?

そして、鄭知行。法廷に立つ前に、誰かに入れ知恵されたみたい。鄭家の名誉を守るため、「驪龍盗の盗品は崔家の人間が私にこっそり渡して、換金させようとしたものだ!」なんて、とんでもない嘘をつくのよ!崔十九(さいじゅうきゅう) 、とばっちりもいいところよね。でも、鄭知衡はなぜか黙ったまま…。

衝撃の判決、そして新たな火種…

そして下された判決は…!徐南英は、鄭知行が誤って人を死なせたとして死罪、秋後問斬を宣告!そして、端午は無罪放免!張晋然は桓郎の名誉を回復し、端午の機転と勇気を称えたの。よかったわ、端午!

明鏡台(めいきょうだい)の仲間たちも、厄払いの火鉢を用意して端午の帰りを待っていたの。張晋然に送られて明鏡台に戻った端午。燕子京の陰ながらの支えと、張晋然の力添えがあって、これで少しは穏やかな日々が送れるといいんだけど…。

でも、これで終わりじゃないのよね。鄭父は鄭知衡を呼んで、態度を軟化させつつ、燕子京に大金を持って太后の紅葉冠の修復を紅雅姑(こうがこ)に依頼するよう命じるの。鄭家も必死なのね。

鄭知行が投獄されたことで、彼の生母(大房)も罰せられて尼寺へ。鄭知衡の母・小玉(しょうぎょく)はここぞとばかりに勝ち誇った態度で大房を見送るんだけど、大房も負けてないわ。「鄭家は自分たちの利益のためなら嫡男さえ見捨てる。あなたの子だって安泰じゃないわよ」って釘を刺すの。女の戦いも怖い!

端午は燕子京にお礼を言いに行くんだけど、燕子京ったら相変わらずのツンデレっぷり。「明鏡台の経営が傾いてるんだから、自分の心配でもしてろ」なんて言って、端午を怒らせちゃうの。もう、素直じゃないんだから!

康琚(こうきょ)が燕子京に「なぜ端午に真相を話さないんだ?」って聞くんだけど、燕子京は、小蝦米(しょうこうべい)や隊商の人々の死が驪龍盗の仕業だと知ったら、端午はもう穏やかには暮らせないだろうって言うの。驪龍盗は強大な敵。女の子に復讐なんて重荷を背負わせたくない、危険は全部自分が引き受けるって…泣かせるじゃないの!

そして、物語は不穏な終わり方をするのよ…。張晋然が鄭知行と鄭余慶(ていよけい、おそらく鄭父)を再尋問しようと牢獄へ行くと、二人はすでに息絶えていたの!徐南英は「罪を恐れて自殺した」なんて言うけど、絶対裏があるわよね!?張晋然に「深入りするな、火傷するぞ」なんて警告するあたり、黒幕の影がチラついてるわ…!

つづく