忍び寄る不穏な影…白校書の登場
物語は、桓郎の命日から始まります。明鏡台(めいきょうだい)の歌姫たちが、桓郎を弔うために集まると、そこには既に白い喪服をまとった謎の人物が…。え、誰?もしかして幽霊!?なんてビクビクしながら近づいてみると、なんとその正体は白校書(はくこうしょ)だったんです!
この白校書がまた、クセ者なんですよね~。彼女、かつては人気歌姫だったんだけど、今は落ち目。そんな彼女が、桓郎がいなくなったことで明鏡台(めいきょうだい)の精神的支柱が失われたとか、明鏡台が敵対していた鄭(てい)家の大公子が亡くなったことで、逆に鄭家から「目の敵」にされるだろうとか、不安を煽るようなことばかり言うんですよ!「今のうちに手を打たないと、大変なことになるわよ~」なんて、まるで明鏡台の不幸を願ってるみたいで、ちょっとイラッとしちゃいました(笑)。
でも、白校書の言葉は的を射ていて、歌姫たちは一気に不安に。なけなしのお金を明鏡台に投資していた彼女たちは、「もし明鏡台が潰れたら、私たちのお金はどうなっちゃうの!?」とパニック状態に。白校書としては、自分の「白草静舎(はくそうせいしゃ)」が苦しい状況だから、ライバルの明鏡台がここでコケてくれたら…なんていう黒い思惑があったみたいですね。まったく、女の嫉妬は怖い!
次々と襲いかかる明鏡台の危機!
昼間になると、今度は桓郎の兄が明鏡台に怒鳴り込んできました!「桓郎が投資した金を全部返せ!」って、地面に寝転がってゴネる始末。いやいや、桓郎は生前、実家からひどい仕打ちを受けてたのに、どの口が言うんだか…。でも、我らが端午(たんご)は黙っちゃいません!なんと斧を手に登場!さすがの兄もこれにはビビって、泥を払って逃げていきました。端午(たんご)、カッコよすぎ!
この一部始終を見ていたのが、ミステリアスな燕子京(えん・しけい)。彼は「これくらいのこと、端午(たんご)なら解決できるだろう」と静観。でも、この騒動が引き金になって、多くの歌姫たちが「10日以内に私たちの出資金を返して!」と端午に詰め寄る事態に!あんなに「みんなで力を合わせよう!」って言ってたのに、手のひら返しが早すぎません!?端午の心が折れちゃわないか、心配でたまりませんでした…。
明鏡台の経営は悪化の一途をたどり、多額の損失も抱えて、端午は心身ともにボロボロ…。そんな端午を見かねた岳雲岫(がくうんしゅう)が、ある提案をします。彼女、玉市場に行って、見事な玉石を鳳凰の冠の形に彫り始めたんです。その一心不乱に玉を彫る岳雲岫の姿を見て、端午はハッと我に返ります。「最近の私は、いろんなことに気を取られすぎていた…。杭州に来てから、明鏡台の名を上げるため、開店を急ぎ、出資者を集め…足元がおろそかになっていたんだ」と。そう、今こそ落ち着いて問題の根本を見つめ直し、解決策を見つける時なんですよね!
明かされる衝撃の過去!燕子京(えん・しけい)と鄭家の因縁
一方、鄭家では、鄭知衡(てい ちこう)が紅葉冠の修復のため、なんと燕子京(えん・しけい)から八千万もの大金で宝石を買い取っていました!紅葉冠は無事に完成したものの、鄭知衡(てい ちこう)は父に疑問をぶつけます。「燕子京が八千万も要求するなんて、何か裏があるのでは?」と。
ここで、鄭父の口から衝撃の事実が語られます。かつて、燕子京の一族は西域の珍宝を数多く扱い、業界のトップに君臨していたこと。しかし、その富に目を付けた都の有力者二人が、二つの商家を使って燕氏の宝珠を偽物とすり替えさせ、それが太后の観覧当日に発覚。燕氏は都に呼び出される前に、謎の盗賊「驪龍(りりょう)」によって一族皆殺しにされてしまったというのです…!
そして、鄭父は衝撃の告白をします。かつて崔(さい)家と鄭家は隆盛を誇っていたけれど、その「事件」に関わってから、まるで呪われたかのように不幸が続いていると。崔家は既に滅び、残るは鄭家のみ…。鄭知衡(てい ちこう)は、燕子京こそが燕氏の生き残りではないかと推測します。鄭父は、まずは燕子京の素性を探り、事を荒立てるなと釘を刺しますが…これはもう、一触即発の予感しかしません!
端午、最後の賭けに出る!
明鏡台に良い作品がないのは、良質な宝石がないからだと気づいた端午。彼女は、店の有り金すべてを櫻桃(おうとう)と高手(こうしゅ)に託し、広州にいる従姉のもとへ向かわせます。そこにはもっと多くの珍宝があるはず。もし借りることができれば、この危機を乗り越えられるかもしれない…!端午の最後の賭け、果たしてうまくいくのでしょうか!?
つづく