ついに…!念願の琉璃焼成成功!端午(たんご)の頬を伝う熱い涙
前回、秦おじいさんと端午(たんご)が一生懸命作っていた琉璃(ガラス)の炉、覚えてる?あれがね、ついに完成して、ドキドキの初焼成が行われたの!みんな固唾を飲んで見守る中…パカッ!見事、美しい琉璃が焼き上がったのよー!やったー!?
もうね、端午の喜びようったらなかったわ。自分の手で、自分たちの琉璃を作り上げたんだもの。これで原材料のことで誰かに頭を下げたり、制限されたりすることもなくなる!あの嬉し涙、本当に綺麗だったなぁ…。これからの明鏡台(めいきょうだい)がますます楽しみになっちゃう瞬間だったよね!
忍び寄る病魔…燕子京(えん・しけい)の秘密と張晋然(ちょう・しんぜん)の鋭い眼差し
一方、私たちのクールな燕子京(えん・しけい)様には、ちょっと心配な影が…。手が微かに震える症状が出始めたの。以前、巫医に「毒が進行すると手も震えるし、一時的に目も見えなくなる」って警告されてたアレよ、アレ!ひぃぃ、大丈夫なの!??
そんな中、張晋然(ちょう・しんぜん)が明鏡台にやってきて、燕子京に「徐南英(じょなんえい)が毒を盛られた件、何か知らないか?」って探りを入れるんだけど…。そしたら燕子京、ニヤリ。「俺がやった」とは言わないけど、徐南英が元気いっぱいだと色々面倒だからね、みたいなことを匂わせるのよ!こ、怖っ!でも、その策略と度胸に、張晋然(ちょう・しんぜん)も内心「やっぱコイツ、ただ者じゃねぇ…」って感嘆してたみたい。策士だわ、燕子京様!
張晋然といえば、端午と燕子京の間の絶妙な空気感にも気づいてるのよね。自分も端午に近づこうと頑張ってたけど、どうやら脈ナシと悟ったみたいで、逆に燕子京に「もっと積極的に行けよ!」なんてハッパをかける始末。でも燕子京は、端午の将来を思って、あえて一歩引いた距離を保ってるっていう…もう、このじれったさがたまらないんですけどー!
大物バイヤー・康王が揚州へ!狙うは極上の「瑟瑟」!?
そんなこんなで色々ある揚州に、ビッグニュースが舞い込んできたわ!なんと、西域から康王(コウオウ)なる人物が、お宝の珠宝を買い付けに来るっていうじゃないの!この康王、めちゃくちゃお金持ちで、見る目も確か。求めるのは、そんじょそこらの品物じゃなくて、超一級品だけ!
これには揚州の珠宝商たちも色めき立って、我こそはとアピール合戦開始!鄭知衡(てい ちこう)も、自分の店「珍朗閣(チンロウカク)」に康王を招待して、自慢の品々を見せる気満々。
もちろん、我らが端午も黙っちゃいないわよ!珍朗閣の前で康王を待ち伏せして、出来立てホヤホヤの明鏡台の琉璃首飾りを「どうです!?」ってアピール!健気だわ〜。でもね、康王の反応はイマイチ…。にっこり笑ってはくれたけど、「上等な琉璃ってのは、もっと透明で、まるで翡翠みたいなんだよね〜」なんて、軽くあしらわれちゃった感じ。しかも鄭知衡(てい ちこう)には「康王が探してるのは『瑟瑟(しつしつ)』っていう、畑10枚分くらいの価値がある宝石なんだぜ?お前の店にはないだろ?」なんてイヤミまで言われちゃって…。くぅ〜、悔しい!
燕子京は端午に「琉璃を作るなら、それに集中しろ。あれもこれもと手を出すな」って釘を刺すんだけど、端午は康王に気に入られたら、これから注文がひっきりなしに来るかも!って期待してるみたいで、なかなか諦めきれない様子。うーん、どっちの気持ちも分かるなぁ。
鄭家の黒い陰謀と、女の意地がぶつかる火花!
鄭家では、またまた不穏な動きが。鄭知衡(てい ちこう)のお父さん、あの驪龍盗(リリョウトウ)とかいう盗賊団が盗んだ貢ぎ物の珠が、実は珍朗閣にたくさんあることを知ってて、「これを康王に買わせて西域に運ばせれば、国内で売るよりリスクがなくて最高じゃん?」なんて息子に悪魔の囁き。鄭知衡も、父親にまた認められたい一心で、康王を盛大にもてなして、うまく取り入ろうと画策するの。うわぁ、黒い、黒すぎる…。
その頃、鄭家のお屋敷の奥では、女の戦いが勃発!鄭知衡の母親である玉小娘(ぎょくしょうじょう)が、崔十九(さいじゅうきゅう) の部屋に乗り込んできて、彼女の服とか持ち物を窓からポイポイ投げ捨てて「さっさと出てけー!」って大騒ぎ。でも崔十九(さいじゅうきゅう) はどこ吹く風。ところが、玉小娘が崔十九(さいじゅうきゅう) のお母さんのことを悪く言った瞬間、崔十九の表情が一変!玉小娘に近づいて、ドン!と突き飛ばしちゃったのよ!きゃー!女の怒りは怖いわよぉ!
波乱の宴席!燕子京と康王、まさかの「同郷」で意気投合!?
そして、鄭知衡が康王をもてなす宴席の日。なんとそこへ、招かれざる客、端午と燕子京が登場!え、どういうこと!?って思ったら、なんと燕子京と康王、同じ西域の出身だったのよ!「おお、同郷の友よ!」ってな感じで、康王は燕子京を自分の隣に座らせて、二人で大盛り上がり!鄭知衡や他の商人たちは、完全に置いてけぼり状態(笑)。康王は「みんな公平に競争してくれよな!良い品物なら誰からでも買うぜ!」なんて豪快に宣言。これは面白くなってきたぞー!
運命の鑑宝対決!崔十九の切り札と、燕子京の過去の傷跡…
ついにやってきた鑑宝の日!端午は、明鏡台が魂を込めてデザインした首飾りを康王の前に差し出すと、康王も「うんうん、なかなか良いね」と頷いてくれたわ。よし、いい感じ!…と思ったのも束の間。
次に崔十九が出してきた首飾りに、康王は「こ、これは…!!素晴らしい宝だ!!」と大絶賛!どんなに凝ったデザインも、素材の圧倒的な輝きの前では霞んでしまう…そう言わんばかりの逸品だったの。
そして、その宝を見た燕子京の顔色が変わった…。彼は一目で気づいたの。それが、幼い頃に燕(エン)氏一族から盗まれた、あの曰く付きの珠宝だということに…!
つづく