鄭知衡(てい ちこう)の魂の救済、そして始まる復讐劇

まずは、崔十九(さいじゅうきゅう) の行動から目が離せませんでしたね。亡き鄭知衡(てい ちこう)のため、必死の思いで鄭家の位牌堂に彼の位牌を祀り、ようやく鄭家の一員として認めさせた崔十九(さいじゅうきゅう) 。彼女の目には、安堵と共に、ある決意が宿っていました。そう、鄭世元(ていせいげん)への復讐です!

崔十九は、鄭家の二番目と三番目の兄たちに涙ながらに訴えかけ、珠宝閣の運営を彼らに委ねようとします。鄭世元(ていせいげん)が行方不明(とされている)今、誰かが事業を仕切らなければならないのは事実。もちろん、この兄たちも珠宝閣という大きな利権を前に、内心は乗り気な様子。崔十九の「玉小娘(ぎょくしょうじょう)には隠居してもらう」という提案も、彼らにとっては好都合だったみたい。

玉小娘(ぎょくしょうじょう)、死の淵からの生還と再起の誓い

その頃、玉小娘は絶望の淵にいました。崔十九が駆けつけたとき、彼女はなんと首を吊ろうとしていたんです!間一髪で助け出された玉小娘。鄭知衡から母の世話を託されていた崔十九は、彼女を危険から守るため、自身の住まいである珍琅閣へと連れて行きます。

ただ保護するだけじゃないのが崔十九の凄いところ。玉小娘に生きる気力を取り戻させるため、あえて挑発的な言葉を投げかけるんです。「珍琅閣はもう私のもの。私が嫁入りする時の嫁入り道具にするわ」と。これには玉小娘もカチン!「死んでもあんたの思い通りにはさせない!」と、再び生きるための炎を燃やし始めました。この強かさ、見習いたいものです!

鄭世元おびき出し作戦!血珠を巡る攻防

一方、悪の権化・鄭世元は、なんと郢王(えいおう)の屋敷に雲隠れ。しかし、燕子京(えん・しけい)がそんな逃亡を許すはずがありません!彼は「鄭世元が姿を現さなければ、あの“血珠”を破壊する」という噂を流し、鄭世元をおびき出そうとします。血珠を何よりも重んじる郢王(えいおう)は、これに慌てふためき、尉遅無意と共に鄭世元を明鏡台(めいきょうだい)へ向かうよう仕向けます。まさに「引蛇出洞(蛇を穴から誘い出す)」作戦ですね!

明鏡台(めいきょうだい)の断罪!暴かれる鄭世元の悪行

危険を承知で明鏡台に現れた鄭世元。そこには、彼の悪事の証拠を握りしめた端午(たんご)が待ち構えていました!端午(たんご)は、大勢の前で鄭世元の数々の悪行…市場での横暴な振る舞いや、商人たちから集めた組合費の横領などを次々と暴露!特に組合費の着服については、商人たちの怒りが爆発!自分たちの汗と涙の結晶であるお金を私物化していたなんて、許せませんよね!

鄭世元は「端午が帳簿を偽造した!」と往生際悪く言い逃れしようとしますが、ここでまさかの人物が登場!

そう、崔十九です!彼女は、鄭世元がこの3年間、組合費を横領し、郢王への付け届けを含む賄賂行為を繰り返してきたことを、具体的な日付まで挙げて証言。さらに、珠宝斎には二つの帳簿が存在したことまで暴露!崔十九の手には、端午が持っていたものと全く同じ裏帳簿が…。これには鄭世元も顔面蒼白、万事休す!人証も物証も揃い、ついに張晋然(ちょう・しんぜん)によって投獄されるのでした。いやー、スカッとしましたね!

崔十九と端午、過去を乗り越え芽生えた絆

この一件で、端午は崔十九に心からの感謝を伝えます。実は、端午が持っていた帳簿も崔十九から渡されたものだったのです。その夜、二人は酒を酌み交わし、これまでの確執を水に流し、和解するのでした。女同士の友情って、こういう危機を乗り越えてこそ深まるものなのかも。

郢王の誤算、張晋然(ちょう・しんぜん)の決別

鄭世元が捕まったことで、焦ったのは郢王。自分たちの悪事が露見するのを恐れ、張晋然に鄭世元を引き渡すよう迫ります。しかし、張晋然はもはや郢王の言いなりではありません。朝廷からの勅命を盾に、これを拒否!そして、これまで兄弟のように信じていた郢王の裏切りと汚いやり口を知った張晋然は、その場で袂を分かち、決別を宣言するのでした。張晋然、よく言った!

張晋然の深謀遠慮、そして新たな火種

張晋然は早速、鄭世元の取り調べを開始しますが、鄭世元はなかなか口を割りません。そこで張晋然は一計を案じます。なんと、鄭世元をわざと釈放し、「鄭世元は全て自白した」という情報を流したのです!これは一体どういうことなのでしょうか?

崔十九は、鄭世元釈放の知らせに驚きつつも、これが張晋然の策略であることを見抜きます。「漁夫の利」ならぬ「黄雀在後(雀の後ろにいる猟師)」を狙っているのだと。彼女は部下に鄭家の監視を命じ、静観の構え。

しかし、ここでまたもや波乱が!崔十九が部下に指示しているのを盗み聞きした玉小娘が、なんと鄭世元に復讐するため、一人で鄭家に忍び込んでしまうのです!しかし、素人の玉小娘が鄭世元の相手になるはずもなく、逆に匕首を奪われ絶体絶命のピンチに…!

その時!颯爽と現れたのは…崔十九!!

つづく