真珠争奪戦は泥沼化!崔十九(さいじゅうきゅう) 、燕子京(えん・しけい)にしてやられる!?

さてさて、前回から引き続き、崔十九(さいじゅうきゅう) お嬢様は献上品の真珠集めに奔走してるんだけど、これがまあ上手くいかないのよ。大金はたいて集めた真珠は、質も量もイマイチで、お嬢様カンカン!「こんなんじゃ話にならんわ!」って感じ。

それもそのはず、裏ではあの食えない男、燕子京(えん・しけい)が高値で上質な真珠を買い占めてたのよ。崔十九(さいじゅうきゅう) もすぐに「これは張晋然(ちょう・しんぜん)の差し金ね!」って気づくんだけど、時すでに遅し。

業を煮やした崔十九は、自ら燕子京(えん・しけい)のもとへ。「朝廷があなたにご不満みたいよ?今のうちに良い真珠を献上して、ご機嫌取っといたらどうかしら?」なんてカマをかけてみるんだけど、百戦錬磨の燕子京がそんな手に乗るわけないわよね。「私はただの商人ですから、朝廷に媚びへつらう必要なんてございませんのよ、ホホホ」ってな感じで、まったく相手にしないの。

それどころか、燕子京はこれ見よがしに最高級の真珠を見せびらかす始末!献上期限が迫ってる崔十九は、もう足元見られまくり。「キーッ!悔しいけど、今は言い値で買うしかないじゃない!」って、まさにそんな心境だったんじゃないかしら。

一方、燕子京のあまりの傲慢っぷりに、崔十九の妹分?の崔十七(さいじゅうしち)は激おこ!合浦(がっぽ)が焼かれたこととか、燕子京が偽の金塊で合浦の管財人を騙したこととか、全部お兄ちゃんにチク…じゃなくて、報告してたわ。そして、朝廷でやらかしちゃった徐南英(じょなんえい)は、燕子京と距離を置き始めてるみたい。この辺の人間関係も、今後どう絡んでくるのか見ものね!

端午(たんご)、商いの才能が開花!?廃材からヒット商品を生み出す!

場面は変わって、我らがヒロイン、端午(たんご)たちのパートよ!

ついに端午(たんご)たち珠女(たまおんな)は、久しぶりに陸に上がるチャンスをゲット!みんなで市場に繰り出すんだけど、そこで姉妹の一人が可愛らしいかんざしに目を奪われるの。でもね、端午の目はごまかせない!そのかんざしの花飾りが、なんと廃材で作られてることを見抜いちゃうのよ。

「待って…船にも使えそうな廃材、いっぱいあったわよね?」

ひらめいた端午は、その夜、船に戻って徹夜でデザイン開始!梅の花をモチーフにした、とっても素敵なかんざしを考案するの。そして、船大工の小蝦米(しょうこうべい)に相談。「ねえ、このかんざし、どんな木材で作ったらいいかしら?」って。小蝦米はちょっと考えて、「それなら、古い船の木材がいいんじゃないかな?長年風雨にさらされてるから、丈夫で割れにくいし、鉄みたいに頑丈だよ!」ってナイスアドバイス!これで材料も決まりね!

目指せ一攫千金!ターゲットは訳ありお嬢様・馮五娘!

小蝦米は以前、親方の曹頭(そうとう)が珊瑚の珠を街一番の宝石店に売っているのを見たことがあったの。新米の端午は、まだこの辺りの土地勘もコネもない状態。どうにかして、その宝石店に食い込めないか…策を練る端午。

そして、店の主人が娘の馮五娘(ふうごじょう)を溺愛しているという情報をゲット!「これだわ!」とばかりに、端午は馮五娘のために、夜なべして特製のかんざしを作り上げるの。

この馮五娘、実はちょっと…いや、かなり訳ありのお嬢様。なんと、婚約者が二人も立て続けに亡くなっちゃって、世間からは「あの女は夫を食い殺す相が出てる!」なんて陰口を叩かれてるの。可哀想に、いつも顔をベールで隠して、泣いてばかりいるんですって。

端午は、馮五娘がお寺にお参りに行くと聞きつけて、自分もそこへ。そして、仏像の前でわざとらしく泣き崩れてみせるの。「うわーん!私も夫を剋す相だって言われて、辛いのー!でも、この前お告げがあって、この珊瑚珠のかんざしをつけたら運気が上がったんですぅ!」なんて、大嘘八百よ!

案の定、同じ境遇(と思い込んでいる)馮五娘は、端午の話に興味津々。「まあ、あなたも…!?そのかんざし、どうすれば手に入るの?」って食いついてきたわ!端午が「しめしめ…」とばかりに、かんざしを売ろうとしたその瞬間!

まさかの邪魔者登場!張晋然(ちょう・しんぜん)、端午の嘘を暴く!

「待ったぁ!」とばかりに現れたのは、なんと張晋然(ちょう・しんぜん)!彼は、端午の作り話をバッサリと暴露!「このかんざしで運気が変わるなんて、全部嘘っぱちですよ!」って。これには馮五娘もカンカン!「キーッ!騙したわね!」とばかりに、プイッと帰っちゃったわ。あらら、端午、大ピンチ!

張晋然は端午に諭すの。「目先の利益に目がくらんじゃダメだよ。燕子京の船で商売の汚い手口を学んだかもしれないけど、そんなやり方は長続きしない。商売で一番大切なのは信用だ。もし今日、馮五娘があんたのかんざしを買って、何の効き目もなかったらどうなる?あんたを恨んで、二度と取引なんてしてくれないだろう?」って。

うーん、正論!端午も、張晋然とは身分が違いすぎるって感じてるけど、彼の言葉には納得せざるを得ないみたい。

起死回生なるか!?端午、馮五娘の信頼を勝ち取れ!

落ち込む端午だけど、ここでへこたれないのが彼女のいいところ!「よし、馮五娘にちゃんと謝ろう!」と決意。そのために、わざわざ一張羅をレンタルする気合の入れようよ!

端午は馮五娘を、とある占い師の老婆の元へ連れて行くの。そして、老婆に「私は潘家の娘です」と嘘の情報を伝えて占わせる。すると老婆、「あんたの顔は夫を剋す相が出てるねぇ。生年月日も良くないし…」なんて、お決まりのセリフを並べ立てる。

ここで端午が反撃開始!「ちょっと待った!私、まだ結婚もしてないんですけど?顔を見ただけで、どうしてそんなことが分かるんですかぁ?」って、ズバリと矛盾を突くのよ!占い師の老婆もタジタジ。「いや、あの、普段から結構テキトーなこと言ってるんで…」って、まさかの自白!

これには馮五娘も目が覚めたわ!「そうよね…運命なんてものが、こんなインチキ占い師の口から語られるわけないわ!」って。

端午は馮五娘に力強く言うの。「自信を持って!自分自身がしっかり立っていれば、誰もあなたを見下したりしないわ!」って。この言葉に馮五娘はいたく感動!「あなたって、なんて素敵な人なの!」とばかりに、なんとその場でかんざしの注文書にサイン!

やったー!端午、人生初のビジネス契約、ゲットよー!いやー、今回は本当にハラハラドキドキ、そして最後はスカッとする展開だったわね!端午の商才と行動力、そして張晋然のナイスアシスト(?)が光った回だったわ!

つづく