鹿南一(ろくなんいつ)の両親は、娘にふさわしい相手かどうかを見極めるため、林清秋(りんせいしゅう)に様々な試練を課します。林清秋は、鹿南一への深い愛情を胸に、試練に立ち向かいます。一方、鹿南一に想いを寄せる黄少侠(こうしょうきょう)が現れ、事態は複雑化していきます。果たして林清秋は試練を乗り越え、鹿南一の両親に認められることができるのでしょうか?そして、黄少侠の登場は、二人の関係にどのような影響を与えるのでしょうか?
「鹿苑記~僕の生意気な彼女~」あらすじネタバレ23話
鹿南一(ろくなんいつ)の両親は、娘と黄少侠(こうしょうきょう)をくっつけようと躍起になり、林清秋(りんせいしゅう)を露骨に冷遇する。黄少侠(こうしょうきょう)のしつこい求愛にうんざりする鹿南一(ろくなんいつ)。翌日、両親は鹿南一の好みを題材にしたクイズで二人の理解度を試す。林清秋(りんせいしゅう)は楽々と正解するも、両親は黄少侠を贔屓する。そして第三の試練。林清秋は手作りの紐に違和感を覚え、試練を放棄して行方不明の鹿南一を捜索、黄少侠による誘拐劇を暴く。最終的に試練の真意が明かされ、鹿南一の両親は林清秋の真心を受け入れる。
両親の策略、林清秋は冷遇される
鹿南一の両親は林清秋に冷たく、黄少侠が訪ねてくると歓待する。鹿南一は黄少侠への嫌悪感を露わにするが、両親は二人の仲を取り持とうとする。黄少侠は鹿南一への想いを泣きながら訴え、彼女しか娶らないと宣言。鹿南一は困り果てる。
クイズに隠された偏見、幼き日の記憶が鍵となる
翌日、鹿南一の父親は、娘の好みを題材にしたクイズで林清秋と黄少侠を試す。鹿南一のことを知り尽くしている林清秋は、難なく答えていく。最初の問題は二人とも正解。次の問題で意外にも黄少侠が正解すると、鹿南一は慌てて自分の好みが変わったと説明するが、両親は無視する。「薬を飲む」という問題が出た時、林清秋は幼い頃、苦い薬を飲むのが嫌で、鹿南一が一緒に飲んでくれたことを思い出す。彼はこの試練の真意を悟る。鹿家の両親は、彼が娘を生涯大切にしてくれるかを確認したかったのだ。林清秋の表情を見て安心した両親は、翌日に最終試験を行うと告げる。
紐が危機を知らせる、試練を捨てて陰謀を阻止
第三の試練。林清秋は使用人が、自分が鹿南一に贈った赤い紐を手首に巻いているのに気づく。使用人は鹿南一の部屋の前で拾ったと言う。紐を受け取った林清秋は異変を感じ、試練を放棄して鹿南一の部屋へと走る。部屋には誰もいない。床に散らばった物から、彼女が連れ去られたことがわかる。林清秋が跡を追う中、郊外で目を覚ました鹿南一は、自分が縛られていることに気づく。黄少侠は本性を現し、以前から鹿南一に想いを寄せていたこと、林清秋と競う気などなかったこと、そして彼女を自分のものにしようと企んでいたことを明かす。鹿南一の叫び声を聞きつけた林清秋が駆けつけ、黄少侠を撃退し鹿南一を救出する。
試練の真意、真心は認められる
二人が少し遅れて戻ると、鹿南一の母親は最終試験の真意を明かす。問題は舞台の下にあり、林清秋が鹿南一の安全を第一に考えるかどうかを試していたのだ。試練を放棄して鹿南一を救出した行動が、彼の真心を実証した。林清秋は二度と鹿南一を危険に晒さないと誓い、生涯をかけて彼女を守ると約束する。鹿南一の父親は王位を譲るように要求するが、林清秋はそれを受け入れる。そこに黄少侠が現れ、怯えた鹿南一は林清秋の背後に隠れる。両親は黄少侠が雇われた役者で、林清秋を試すための芝居だったことを明かす。全ては両親の愛情深い策略だったのだ。
菓子に隠された願い、検死録が新たな展開を予感させる
その夜、鹿南一は菓子を持って林清秋を訪ねる。普段とは違う彼女の熱心さには、林清秋が持っている検死録が欲しいという目的があった。林清秋は「この程度の菓子では足りない」と笑う。鹿南一は慌てて後ずさりし、新たな謎が生まれる。
まとめ
今回の話は、鹿南一の両親による林清秋への三重の試練を中心に展開する。
- 愛情の試練: 黄少侠を使って林清秋がどのように対応するかを観察する。
- 記憶の試練: 鹿南一の好みを題材にしたクイズで、林清秋の娘への理解度と愛情を確かめる。
- 究極の試練: 誘拐事件を仕組んで、林清秋が鹿南一の安全を最優先する本能を持っているかを確認する。
両親が策略を巡らせたのは、林清秋が過去に鹿南一を危険に晒してしまったという不安を払拭するためだった。試練を放棄して鹿南一を救出した決断、王位を譲るという要求を受け入れた潔さ、これらが両親の信頼を勝ち取った。黄少侠が役者だったという事実は、対立を解消するだけでなく、両親の深い愛情を示している。最後に検死録をめぐる攻防が描かれ、鹿南一が追っている事件が新たな展開を迎えることを予感させる。
『鹿苑記~僕の生意気な彼女~』第23話の感想
第23話は、林清秋と鹿南一の絆の強さが試される、ハラハラドキドキの展開でした。鹿南一の両親が仕掛けた試練は、一見理不尽にも思えましたが、娘を思う親心と、林清秋の本質を見極めようとする真剣さが伝わってきました。特に、林清秋が試練を中断して鹿南一を救い出すシーンは、彼の揺るぎない愛情と勇敢さを改めて感じさせ、胸を打たれました。
黄少侠の登場は、物語に緊張感を与えましたが、実は両親の策略だったというオチは少し意外でした。一見コミカルな展開ながらも、鹿南一の両親が林清秋を認めるまでの葛藤と、林清秋の真摯な対応が丁寧に描かれており、見応えがありました。
つづく