そして、不穏な新事件もスタート。今回は、甘さと切なさとミステリーがぎゅっと詰まった、見どころ満載の第9話の詳しいあらすじとネタバレをお届けします!

ついに正体がバレた!陸白(りくはく) の態度の豹変っぷりが面白い!

物語は、陸白(りくはく) の屋敷からスタート。なんと、ひょんなことから陸白(りくはく) は、鹿南一(ろくなんいつ)がずっと探していた大人気作家の正体だと知ってしまうんです!あれだけ無愛想だった陸白の態度がコロッと変わるのが、もうおかしくて!

でも、鹿南一(ろくなんいつ)が自分の作品の真犯人について熱く語り始めると、「聞きたくない!」とばかりに耳を塞ぐ陸白(りくはく) 。自分の好きな物語の結末は自分で見たい、というオタク心が可愛いですね。

そこへ、林清秋(りんせいしゅう)が捜査資料を求めるために「しばらく泊めてもらう」とやって来ます。しぶしぶOKする陸白ですが、鹿南一がなぜ自分ではなく林清秋(りんせいしゅう)を選ぶのか、納得いかない様子でブツブツ…。ちょっぴり嫉妬している姿にキュンとしちゃいます。

鹿南一に訪れる悲劇…空っぽの我が家と一通の手紙

陸白の屋敷での一悶着の後、鹿南一は久しぶりに実家へ帰ることに。しかし、彼女を待っていたのは、もぬけの殻となった屋敷と、家主からの置き手紙だけでした。

手紙には、信じられない内容が。「弟を連れて都を出る。家の財産もすべて持っていく」…つまり、両親は彼女を一人、都に置き去りにしていったのです。信じていた家族からの突然の裏切り。一人、街をさまよう鹿南一の背中があまりにも寂しくて、胸が締め付けられました。

そんな絶望の淵にいる彼女を見つけ出したのが、林清秋でした。何も言わず、ただそっと彼女の手を握り、「これからは私がそばにいる」と誓うのです。このシーン、林清秋が格好良すぎました!二人の絆が、悲劇によってさらに強く結ばれた瞬間でしたね。

もう一つのカップルも進展!宮北音(きゅうほくおん)と雷羽の誓い

一方、宮北音(きゅうほくおん)と雷羽(らいう)のサイドストーリーも見逃せません。

宮北音(きゅうほくおん)は、没落して荒れ果てた実家に戻り、家族の無念を晴らすことを改めて誓います。その姿を見ていた雷羽は、黙って職人たちを呼び寄せ、屋敷の修繕を始めさせるのです。「君のことは、俺のことだ」なんて、行動で示す優しさがたまりません!

感謝の言葉を言えない宮北音ですが、その心は確実に温かさを取り戻していました。二人が並んでブランコに乗り、雷羽がそっと彼女の手を握るシーンは、静かながらも確かな愛情が感じられる名場面でした。

新たな事件発生!「画中仙」が人を殺す?

物語がしっとりした雰囲気になったのも束の間、都では新たな怪事件が発生します。

京城一の富商である銭旦那が、いわくつきの掛け軸「画中仙」を手に入れた夜、自室で謎の焼死を遂げたのです。

伝えられるところによると、夜中に絵の美女が抜け出し、旦那はそれに魅入られたとか…。現場は完全な密室。林清秋と鹿南一が捜査に乗り出すと、そこへ陸白も駆けつけ、これは「画中仙」を手に入れた者が次々と自ら命を絶つ、連続怪死事件だと告げます。

現場にいた銭旦那の若い妾は、何かを隠しているような怯えた様子…。果たしてこれは、絵に宿った怨霊の仕業なのか、それとも巧妙に仕組まれた殺人事件なのか?新たな謎が、二人の前に立ちはだかります!

『鹿苑記~僕の生意気な彼女~』第9話の感想

第9話は、鹿南一と林清秋の関係性が大きく動いた重要な回でした。家族に裏切られ、孤独のどん底に突き落とされた鹿南一を、林清秋が力強く支える場面には心打たれました。二人の絆が試練を経てより強固になったと感じます。一方で、陸白のコミカルな一面や、宮北音と雷羽の静かな関係の進展など、キャラクターの多面的な魅力も描かれていました。そして新たに始まった「画中仙」の怪事件。超自然的な要素と人間ドラマがどう絡み合っていくのか、今後の展開から目が離せません。物語の深みが増した一話でした。

つづく