お互いに特別な感情を抱きながらも、あと一歩が踏み出せない姜長清(きょうちょうせい)と柳莺莺(りゅうえいえい)。仕事にも身が入らず、それぞれ一人で告白の練習をする日々。ようやく勇気を出して想いを伝えようとするも、そのたびに予期せぬ邪魔が入り、二人の距離はなかなか縮まらない。見かねた師匠が、そっと二人を助けるために一計を案じるが…。果たして、二人の恋のつぼみは花開くことができるのか。もどかしくて愛おしい、恋の行方を描く。
「雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~」あらすじネタバレ18話
今回の第18話は、姜長清(きょうちょうせい)と柳莺莺(りゅうえいえい)の、あまりにもじれったくて可愛らしい恋の攻防戦がメインでした。もう、見てるこっちが赤面しちゃうような、甘酸っぱいエピソードを早速振り返っていきましょう!
告白練習もままならない二人
物語は、姜長清(きょうちょうせい)と莺莺がお互いを想うあまり、仕事がまったく手につかないシーンから始まります。
姜長清は薬房で、なんと経穴(ツボ)の木製人形を莺莺に見立てて、告白のセリフを猛練習! 「君が好きだ…」なんてブツブツ言ってる姿は、普段の冷静な彼からは想像もつかないですよね。
一方の莺莺も、庭の木に水をやりながら「どうやって気持ちを伝えよう…」と一人ごちて上の空。お互いに想い合っているのに、その一歩が踏み出せない。このもどかしさが、たまらなく愛おしい!
これぞお約束? 邪魔者の登場!
意を決して行動に移そうとする二人ですが、そう簡単にはいきません。
庭でバッタリ出くわした二人。良い雰囲気になり、姜長清が口を開こうとしたその瞬間! 「師匠はどこだー!」と、タイミング最悪の男・大牛(たいぎゅう)が農具を担いで登場。二人は驚いてパッと離れてしまい、告白はあえなく失敗に終わります。
気を取り直して、午後に涼亭で再会した二人。今度こそ!と莺莺が覚悟を決めたところに、またしても大牛が「大変だー!」と駆け込んできます。村人が急病とのことで、姜長清は引っ張られるように連れて行かれてしまいました。残された莺莺が、悔しそうに地面を踏みつける姿には、思わず「頑張れ!」と声をかけたくなりましたね。
救世主は、お見通しの師匠!
このじれったい状況を見かねたのが、我らが師匠! すべてお見通しの師匠は、邪魔者である大牛を「後山へ薬草を採ってこい」と遠くへ追いやるナイスアシスト!
そして姜長清に「薬房で莺莺と話してこい」と、最高の舞台を用意してくれます。
薬房で二人きりになった姜長清は、今度こそ邪魔が入らないようにと、ドアを閉める前に「大牛はいるか?」と外に声をかける用心周到っぷり(笑)。誰もいないことを確認すると、ついにまっすぐ莺莺に向き合い、ストレートに想いを伝えました。
「あなたのことが好きです」
その言葉に、莺莺は顔を真っ赤にしながらも、実は初めて会った時から姜長清に惹かれていたことを打ち明けます。やっと、やっと想いが通じ合った二人。見つめ合って微笑む姿に、胸がいっぱいになりました。
『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第18話の感想
今回は、焦れったさの頂点からの、最高のカタルシスを味わえる見事な回でした。告白しようとするたびに邪魔が入るという古典的な展開ですが、二人の純粋さや不器用さが丁寧に描かれているため、少しも陳腐に感じません。むしろ、大牛の悪気のない妨害が、物語の良いスパイスになっていました。そして何より、全てを温かく見守り、絶妙な采配で二人を導いた師匠の存在が光ります。彼の介入がなければ、この二人はいつまでもすれ違いを続けていたかもしれません。ようやく想いを伝え合った二人が、これからどんな関係を築いていくのか。これまでのもどかしい時間があったからこそ、今後の二人の穏やかな時間がより一層輝いて見えることでしょう。心温まる優しい気持ちにさせてくれる、珠玉のエピソードでした。
つづく