莺莺と長清の仲を裂こうと画策する煙児(えんじ)(えんじ)。二人は煙児(えんじ)の魂胆を見抜き、その正体を暴くための計画を実行に移します。しかし、その計画が思わぬ人物に目撃されたことで、事態は最悪の方向へ。長清の母親は莺莺が息子を惑わす元凶だと激怒し、二人の仲を猛反対します。親子の情と恋心の間で揺れる長清、そして策略家の暗躍によって、莺莺と長清の愛は引き裂かれる寸前に。固い絆で結ばれていたはずの二人に、最大の危機が訪れます。
「雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~」あらすじネタバレ20話
ドラマ『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第20話は、信じていたはずの二人の間に、くっきりと亀裂が入ってしまう、そんなお話でした。
策略が裏目に…母の怒りと悲しきすれ違い
二人の仲を邪魔する煙児(えんじ)(えんじ)が何かを企んでいる…。そう感じていた莺莺(りゅうえいえい)と姜長清(きょうちょうせい)は、彼女の本性を暴こうと一芝居打ちます。そう、わざと煙児(えんじ)を縛り上げて、問い詰めるという荒療治に!
ところが、この作戦がとんでもない事態を引き起こすんです。タイミング良く(いや、悪すぎ!)通りかかったのが、長清の母上様。息子が莺莺にそそのかされて、か弱い(ように見える)煙児(えんじ)に暴力を振るっていると完全に誤解!「息子を誑かす悪い女め!」と、カンカンに怒ってしまいます。
母上様の怒りは収まらず、「あんな女と一緒にいるくらいなら、死んだ方がマシだ!」とまで言い出す始末。親の愛か、愛する人か…長清が板挟みで苦しんでいると、事態はさらに悪化します。
なんと、あの女、煙児(えんじ)がこっそり母上様に一撃を食らわせたのです!母は胸を押さえて苦しみだし、長清は大慌てで母を連れてその場を去るしかありませんでした。
引き止めない彼、去りゆく彼女
混乱の中、莺莺の心には疑念が生まれます。「長清は、本当に私を信じてくれているの…?もしかして、煙児(えんじ)に心が傾いているんじゃ…」
そんな莺莺の傷心に追い打ちをかけるように、煙児(えんじ)は「さ、お荷物まとめて差し上げますわ」とばかりに、莺莺を追い出す準備を始めます。そして長清は、煙児(えんじ)に惑わされているのか、去っていく莺莺を引き止めようともしません。その姿に、莺莺の心は完全に折れてしまうのでした…。
そしてその夜、目的を果たした煙児(えんじ)は、眠っている長清の部屋に忍び込み、彼の心を完全に自分のものにしようと、最後の罠を仕掛けるのでした…。
『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第20話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、見ているこちらの胸が締め付けられるような展開でした。息子を思うがゆえに暴走してしまう母親の愛情は、時に刃となって我が子を傷つけるのだと改めて感じさせられます。そして、その親心という弱点を見事に利用する煙児(えんじ)の策略家ぶりには、敵ながらあっぱれと言いたくなるほどの巧妙さがありました。
純粋な莺莺と、親と恋人の間で揺れ動く長清の姿は非常にもどかしく、二人の間に生まれた誤解が解けることを願わずにはいられません。この試練が、二人の絆をより一層強いものにするためのものだと信じたいです。物語に深みが増し、各キャラクターの人間性がよりくっきりと浮かび上がった、非常に見ごたえのある回でした。
つづく