縁結びの任務が滞り、焦る柳莺莺(りゅうえいえい)。神医・姜長清(きょうちょうせい)といとこの仲を取り持とうと舟遊びを計画しますが、ドタバタの末に大失敗してしまいます。後がない彼女は、姜長清の祖母に協力を求めるという最終手段に出ることに。しかし、孫の幸せを願う祖母の作戦はあまりに過激で、事態は予想だにしない大混乱を招きます。そんな中、彼らの運命を大きく揺るがす謎の影が忍び寄り、衝撃のラストを迎えるのでした。
「雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~」あらすじネタバレ5話
いやはや、今回もやってくれましたね、柳莺莺(りゅうえいえい)!良かれと思ってやったことが、全部とんでもない方向へ転がっていく様子は、もはや芸術の域。今回はコメディとシリアスが入り乱れる、まさに目が離せないエピソードでした!
恋のキューピッド、盛大に空回る!
物語は、柳莺莺(りゅうえいえい)が姜長清(きょうちょうせい)とそのいとこをくっつけようと、湖で小舟を出すシーンから始まります。二人きりの甘い雰囲気を作るため、わざと舟をユラユラ…。しかし、この古典的な作戦が悲劇(いや喜劇?)の始まりでした。バランスを崩したいとこが、見事にドボン!
慌てた柳莺莺(りゅうえいえい)は「早く助けて!」と姜長清(きょうちょうせい)をせっつきますが、パニックのあまり、なんと彼自身も突き落としてしまう始末。もう、めちゃくちゃです(笑)。
なんとか岸に上がったものの、いとこはぐったりして意識がありません。ここで柳莺莺、とんでもないことを言い出します。「早く人工呼吸を!」。しかし、女性に触れると発作が起きる奇病を持つ姜長清(きょうちょうせい)は、顔面蒼白で固まってしまいます。結局、しびれを切らした柳莺莺が自らやる羽目に…。縁結びのはずが、とんだ赤っ恥をかいてしまいました。
最強の助っ人、おばあ様登場!しかし…
一連の失敗で任務の遅れを月老(げつろう) に指摘され、焦った柳莺莺は作戦を変更。姜長清の祖母に泣きつき、協力を仰ぎます。孫の結婚を心から願うおばあ様は、もちろん快諾。しかし、その意気込みが斜め上の方向へ!
なんと、スッポンの甲羅煮に「媚薬」を盛るという、とんでもない荒療治に打って出たのです!そんなこととは露知らず、祖母に勧められるがままスープを飲んでしまった姜長清。数分も経たないうちに、彼の目つきはトロンとし、呂律も回らなくなってしまいました。
そこへタイミング悪く(良く?)柳莺莺が入ってくると、薬の効果で理性が飛んだ姜長清は、彼女のことを見つめてうっとり…。おばあ様は「しめた!」とばかりに柳莺莺を部屋から出し、いとこを姜長清の元へ送り込みますが、彼は朦朧としながらもお茶をいとこの顔面に噴射!結局いとこは部屋を追い出され、計画はまたしても失敗に終わります。
絶体絶命!狐妖の魔の手が迫る
部屋には、薬で正気を失った姜長清と、何も知らずに戻ってきた柳莺莺の二人きり。姜長清はふらふらと彼女に歩み寄り、壁際に追い詰めます。彼の熱い視線と異常な雰囲気に、柳莺莺も絶体絶命!
姜長清が彼女に覆いかぶさろうとした、まさにその瞬間!
窓ガラスが派手に割れ、赤い影が部屋に飛び込んできました。その正体は、二人をずっと監視していた九尾狐(きゅうびこ)!狐妖は柳莺莺を一撃で気絶させると、あっけにとられる姜長清を尻目に、彼女を担いで夜の闇へと消えていきました。
『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第5話の感想
今回のエピソードは、前半のドタバタコメディから一転、後半はサスペンスとファンタジー要素が急加速する、緩急の効いた構成が見事でした。柳莺莺の空回りっぷりには笑ってしまいますが、彼女の行動の根底には、姜長清を救いたいという純粋な想いがあります。しかし、彼女自身が姜長清に惹かれ始めているため、無意識のうちに縁結びの邪魔をしてしまっているようにも見え、そのあたりの心理描写が実に巧みです。
おばあ様の暴走ともいえる媚薬作戦は、物語に大きな波乱を巻き起こしました。薬によって姜長清のタガが外れ、普段は決して見せない柳莺莺への執着が露わになったシーンは、今後の二人の関係性を暗示しているかのようです。そして、最後の狐妖の乱入。コメディ色が強かった物語の空気が一変し、本格的な人妖の対立が始まることを予感させます。柳莺莺が攫われたことで、姜長清がどう動くのか、彼の秘められた力が覚醒するきっかけになるのかもしれません。物語の転換点となる、非常に中身の濃い回でした。
つづく