姜長清(きょうちょうせい)は自身の危機をきっかけに、柳莺莺(りゅうえいえい)に命を預けるほどの信頼を見せ、二人の絆は深まり始めます。しかし、その親密な様子を妬んだ表小姐(お嬢様)が、莺莺を陥れるために卑劣な罠を仕掛けました。その罠は、謎の妖魔の介入により思わぬ放火騒ぎへと発展し、姜府は大きな混乱に見舞われます。事件は長清によって解決されますが、彼が下した厳しい裁きが引き金となり、新たな失踪事件が発生。物語は、より深い謎とサスペンスに包まれていきます。

「雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~」あらすじネタバレ6話

いや~、今回の『雪上恋歌』第6話、息をのむ展開だったわね!穏やかな日々なんてこのドラマには存在しないのかしら!?ってくらい、姜(きょう)府の中は嫉妬と陰謀の嵐が吹き荒れていたわ。一難去ってまた一難、まさにそんな言葉がぴったりの回だったわね。

さっそく、ハラハラドキドキの第6話を振り返っていくわよ!

命がけの鍼治療!芽生える信頼と迫る魔の手

物語は、姜長清(きょうちょうせい)が自身の体の異変に気づく、緊迫したシーンから始まるの。食事に何か盛られたみたいで、体が言うことを聞かなくなる大ピンチ!そこで彼が頼ったのが、なんと柳莺莺(りゅうえいえい)。

「私が今から言うツボに鍼を打て」って、もう、これって究極の信頼の証じゃない!?下手をすれば命に関わるのに、彼は冷静に莺莺にツボの位置を教え、彼女に自分の命を預けたのよ。治療が無事に終わった後、罰としてツボの一覧表を暗記させるなんて、長清らしいツンデレなりの優しさなのかしらね。

ところが、二人が医術の勉強をしている(ように見える)ところに、姜家の女主人である姜老太が、あの表小姐(お嬢様)を連れて踏み込んでくるの!お母様、あからさまに二人をくっつけようとしてるのが見え見えよ。でも、そんな母の魂胆を見透かした長清は、冷たくその場を立ち去ってしまうのだったわ。

嫉妬の炎が燃え盛る!放火事件の裏に潜む妖魔の影

長清と莺莺の親密な様子を見て、嫉妬の炎をメラメラと燃やす表小姐。彼女がとんでもない計画を実行に移すの。侍女に命じて、莺莺の部屋に銀銭を隠させ、窃盗の罪を着せようとしたのよ。なんて古典的で意地の悪い罠!

でも、事態は彼女の想像をはるかに超える方向へ…。莺莺を陥れる計画の裏で、あの恐ろしい九尾狐(きゅうびこ)が暗躍していたの。狐妖は莺莺を気絶させると、なんと蝋燭でカーテンに火を放ち、表小姐の罠を利用して莺莺を焼き殺そうとしたのよ!

「泥棒を捕まえて!」と意気揚々と乗り込んできた表小姐が見たのは、燃え盛る炎。さすがに焦ったのか、彼女はとっさに扉を破って莺莺を救出。皮肉なことに、莺莺を陥れようとした張本人が、命の恩人になるなんてね…。でも、火事は消し止められたものの、部屋からは盗まれたはずの銀銭が見つかってしまい、莺莺は姜府から追い出される絶体絶命のピンチに!

明かされる真相と冷酷な決断

「待て!」と、まさに絶妙のタイミングで現れたのが、我らが姜長清(きょうちょうせい)!彼は管家を伴って登場し、お金を盗んだ真犯人が表小姐の侍女であったことを鮮やかに暴いてみせるの。

計画がすべてバレて、恥と怒りで逆上した表小姐は「私は長清様に嫁ぐのです!」と開き直る始末。でも、そんな彼女に長清が浴びせた言葉は、氷のように冷たかったわ。「姜府に、心のねじくれた人間は置けない」。そう言って、彼女を即刻実家に送り返すよう命じたの。そのあまりの決然とした態度には、そばで見ていた莺莺でさえ、少しやりすぎではないかと感じてしまうほどだったわ。

新たな謎…消えた表小姐

涙ながらに姜府を飛び出していった表小姐。でも、夜更けになっても彼女は自分の部屋に戻ってこなかった。ただ事ではないと気づいた姜老太の指示で、姜府の人間は総出で彼女の捜索を始めることに。

夜の闇を見つめる長清の張り詰めた横顔と、それを見つめる莺莺の不安げな表情…。嫉妬の罠が暴かれただけでは終わらない、さらに大きな事件の幕開けを予感させる、不穏なラストだったわ。

『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第6話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、物語に一層の深みを与えていました。特に印象的だったのは、表小姐の行動です。彼女の嫉妬心からくる罠は決して許されるものではありませんが、その根底には愛する人を得たいという純粋ながらも歪んでしまった願いがあり、一方的に断罪できない人間的な弱さが描かれていたように感じます。

また、姜長清(きょうちょうせい)が見せた氷のような冷徹さも心に残りました。彼の決断は正義ではあるものの、あまりに非情であり、彼が背負う「絶情呪(ぜつじょうじゅ)」の影響を色濃く感じさせます。柳莺莺(りゅうえいえい)が彼のその姿に疑問を抱いたことで、二人の関係性も単なる主従や師弟関係から、より対等で複雑なものへと変化していく兆しが見えました。

そして何より、全ての出来事の裏で糸を引く九尾狐の存在が、物語全体に不気味な緊張感をもたらしています。彼の目的は何なのか、表小姐の失踪にどう関わっているのか。一つの事件が解決したかと思えば、さらに大きな謎が提示される構成は、見る者を飽きさせません。

つづく