簡家事件の真相を追う陸徜(リク・ショウ)は、高知府の不審な動きを察知し、彼を追い詰めるための罠を仕掛けます。しかし、逃亡を図る高知府を捕らえようとしたその夜、明舒が敵の毒矢に倒れてしまいます。彼女を救うため、陸徜は自らの命を顧みずにある行動に出て……。極限状態の中で、二人の愛が大きく動き出す、緊迫と感動の第29話です。

「めぐり逢いの花婿」あらすじネタバレ29話

簡家滅門事件の糸口

陸徜(リク・ショウ)家の一家惨殺事件を再調査するため、命を受けて現地へ向かいました。出迎えた高(こう)知府は、一見愛想が良さそうに見えます。でも、簡家という名前を聞いた途端、その顔色がサッと変わり、明らかに動揺していましたね。

一方、応尋(おう・じん)の父親からも重要な情報が入ります。市場で簡家の女性たちが使っていたとされる玉石の置物が見つかったのです。これを売りさばいていたのが、なんと高知府の従弟である高晩(コウ・バン)でした。

陸徜(リク・ショウ)はこの男こそが突破口になると確信します。高晩はこっそり逃げ出そうとしていましたが、待ち構えていた応尋たちにあっけなく捕まりました。彼は金に目がくらんで、事件の後に盗みに入っただけだと必死に弁解しますが、陸徜(リク・ショウ)の鋭い目は誤魔化せません。

蘇る記憶と優しい肖像画

簡明舒(カン・メイジョ)は、蘇棠璃(スー・タンリー)のことは苦手ですが、家族を失った痛みを知る者同士、どこか放っておけない様子です。彼女自身、記憶を取り戻したい一心で、再び危険な招魂術を使おうとします。しかし、あの胡医師はもういませんし、陸徜もそんな危険な真似は絶対に許しません。

陸徜の調査で、高知府が高晩を脅しているネタが判明しました。高晩の愛人である秋娘(しゅうじょう)が妊娠しており、彼女を人質に取られているため、高知府を裏切れないのです。まずはこの秋娘を見つけ出し、高晩の不安を取り除く必要がありますね。

そんな中、明舒は家族の顔さえ思い出せない自分を責めていました。落ち込む彼女のために、陸徜は筆を取り、彼女の家族の肖像画を描いてあげます。その絵を見た明舒の心は温かく満たされました。悲しみに暮れるのではなく、必ず犯人を捕まえて父の敵を討つ彼女の瞳に、再び強い光が宿ります。

罠を張り、黒幕を追う

応尋の調べで、衝撃の事実が分かります。実は秋娘は妊娠しておらず、すべては高知府が高晩を操るための嘘だったのです。陸徜から真実を聞かされた高晩は激怒し、ついに裏帳簿を差し出しました。

しかし、高知府はすでに逃亡した後でした。陸徜たちは蘇府に戻り、手がかりを探します。明舒の推理は鋭いものでした。高知府は不正な金を絹に変え、海外で再び換金して逃げるつもりだわ

明舒と宋青沼(ソン・チンジャオ)は異国の商人を装い、宏源(こうげん)商号へ向かいます。商談のフリをして船の手配状況を探ると、高知府が永興号という船で高飛びしようとしていることが見えてきました。

命がけの解毒と、夢の中の真実

深夜、陸徜たちは高知府を捕らえるために動きますが、そこで刺客の襲撃に遭います。乱戦の中、明舒が負傷してしまいました。傷口を見た応尋は、唇が紫色になっていることに気づきます。毒です!

宋青沼(ソン・チンジャオ)が医者を呼びに走る中、陸徜は迷わず明舒の肩に口を寄せ、毒を吸い出し始めました。意識を取り戻した明舒はあなたまで死んでしまうと止めようとしますが、陸徜は止まりません。君が死んだら、私が生きる意味はないその言葉と共に、二人は意識を失いました。

夢の中で、明舒は再びあの青衣の男性を見ます。でも、もう迷いはありませんでした。彼女の心には、はっきりと陸徜がいたからです。夢の中の男性が振り返ると、明舒は微笑みました。彼女が最初から愛していたのは、陸徜だったのです。

ただ、目が覚めた明舒には一つだけ気がかりがありました。陸徜が想っているという、あの『江臨(こうりん)の娘』って誰なの?応尋にこっそり尋ねますが、彼は真実を知りつつも口をつぐみます。こればかりは、陸徜自身の口から聞くべきですからね。

瑞王(ルイワン)の到着と尋問

陸徜が目を覚ますと、明舒が心配そうに駆け寄ってきました。そこへ、頼もしい援軍が到着します。瑞王(ルイワン)、そして聞安(ぶんあん)県主です。賑やかな面々の登場に、明舒の表情も明るくなりました。

陸徜は決定的な証拠を突きつけ、高知府を尋問します。黒幕は高知府を利用するだけ利用し、最後は口封じに殺そうとしていました。昨夜、我々がいなければお前は死んでいたんだぞそれでも口を割ろうとしない高知府の前に、今度は瑞王(ルイワン)が立ちはだかります。王自らの尋問が始まり、真相解明へと近づいていきます。

第29話の感想

今回はなんといっても、毒を吸い出すシーンに胸が熱くなりました!ベタな展開かもしれませんが、陸徜の君なしでは生きる意味がないというセリフ、破壊力が凄まじかったです。そして、ついに明舒が自分の気持ちを自覚しましたね。ただ、江臨の娘=自分だとまだ気づいていない鈍感さが、もどかしくも可愛らしいです。応尋が言いたくてウズウズしている顔も笑えました。次回、二人の想いがどう通じ合うのか楽しみです。

つづく