陸徜(リク・ショウ)への想いを断ち切るため、冷酷な態度をとり続ける明舒。そんな中、皇帝から突然の賜婚の命令が下り、事態は急変します。愛する陸徜を危険から遠ざけるため、明舒はある悲しい決断を下し、彼を食事に誘いますが……。涙の別れと、それぞれの覚悟が交錯する第36話です。
「めぐり逢いの花婿」あらすじネタバレ36話
切なすぎる影絵芝居と決別
物語は、陸徜(リク・ショウ)が魂が抜けたように影絵芝居を見つめるシーンから始まります。かつて簡明舒(カン・メイジョ)に一緒に見に行こうと誘われたのに、冷たく断ってしまった記憶が蘇るのです。
一方、宋青沼(ソン・チンジャオ)に連れられて影絵を見に来た明舒。そこで演じられていたのは、なんと陸徜(リク・ショウ)と明舒自身の物語でした。物語が進むにつれ、明舒の目からは涙がこぼれ落ちます。幕の後ろから姿を現したのは、陸徜(リク・ショウ)でした。
明舒は悲しみに暮れますが、心を鬼にします。もう振り返ってはいけない彼女は簪(かんざし)で幕を切り裂き、陸徜に告げます。もう無意味なことはしないで。私たちは後戻りできないのと。
突然の賜婚と深夜の逃避行
明舒が花琅閣に戻ると、殷淑君(イン・シュージュン)と聞安県主(ブンアンケンシュ)が困惑した表情で待っていました。なんと、皇帝から明舒と宋青沼(ソン・チンジャオ)への賜婚(結婚命令)の聖旨が下ったというのです。このタイミングでの賜婚はあまりに不自然で、明舒は焦りを募らせます。もうこれ以上、時間を無駄にはできない
その夜、賜婚の知らせを聞いた陸徜が、明舒の部屋に忍び込んできました。彼は明舒と曾(そう)おばさんを連れて、遠くへ逃げようと提案します。しかし、明舒はそれを拒絶しました。宋青沼(ソン・チンジャオ)との結婚はあなたには関係ないわ。もう干渉しないでさらに、あの影絵芝居は感動どころか、心を深く傷つけただけだと言い放ちます。
明舒は再び陸徜を突き放しました。けれど、扉を閉めた瞬間、彼女の目からは止めどない涙があふれ出すのでした。
叶わぬ願いと茶碗の破片
貴妃(きひ)のもとを訪れた宋青沼は、意外な行動に出ます。なんと、賜婚の聖旨を撤回してほしいと懇願したのです。明舒には想い人がいます。これは誤解なのですしかし、貴妃は聞き入れません。これは宋青沼にとって最後のチャンスであり、皇帝の命令を簡単に覆すことなどできないからです。
一方、明舒は江臨(こうりん)の戸籍を手に入れました。これで書類上、陸家とは完全に無関係になります。彼女は宋青沼の求愛を改めて断り、店の利益である一千両を曾おばさんに渡しました。そして、魏卓(ぎ・たく)が見守る中、曾おばさんと母娘の契りを結ぼうとします。
お茶を飲めば、正式に母と娘。つまり、陸徜とは兄と妹になります。駆けつけた陸徜は、その茶碗を叩き割りました。一生、妹としてなんて認めない! 妻として娶りたいんだ!彼の悲痛な叫びが響きますが、明舒の決意は固いようです。彼女は心から、陸徜の妹になることで、彼を守ろうとしているのでした。
涙の酒と別れの口づけ
陸徜は明舒を別室に連れ出し、問い詰めます。明舒は江臨に帰りたいと言い、陸徜の同行を拒否しました。心配した陸徜は応尋に見張りをさせますが、明舒は態度を一変させ、陸徜を食事に誘います。
酒楼で昔話に花を咲かせる二人。明舒の言葉巧みな挑発に乗り、陸徜は彼女が注いだ酒を飲み干しました。しかし、その酒には薬が入っていたのです。意識が遠のく陸徜に、明舒は本音を語りかけます。あの時、あなたが私を受け入れなくてよかった。そうでなければ、あなたまで巻き添えになっていたわ
彼女は、陸徜と出会わなければよかったとさえ言います。薄れゆく意識の中で一人で行かないでくれと懇願する陸徜。彼が完全に倒れた後、明舒はそっと彼の頬に口づけをしました。阿徜(あしょう)お兄ちゃん……昔のようにそう呼びかけ、彼女は一人、修羅の道へと旅立ちます。
翌朝の波紋
陸徜が悪夢から目覚めたとき、すでに翌日になっていました。明舒は一通の手紙を残して消えていました。彼女はすでに城外へ出たはずです。
明舒は崔(さい)侍郎にも手紙を送っていました。陸家とは無関係であること喪中であるため宋青沼とは結婚できないことが記されていました。この手紙は瑞王(ルイワン)と貴妃の手に渡ります。貴妃は激怒しましたが、崔侍郎が手紙を止めていたおかげで、最悪の事態は免れました。
一方、街では蘇棠梨(そ・とうり)が林家の侍女になろうとしていました。詐欺師の李(り)婆さんに金を騙し取られますが、ナイフを出して取り返します。そんな彼女の視線の先に、明舒の姿がありました。
第36話の感想
今回は涙なしでは見られませんでしたね。明舒が陸徜を突き放すのは、すべて彼を巻き込まないため。その愛の深さが痛いほど伝わってきました。特に、わざと兄妹の契りを結ぼうとするシーンや、薬を盛って眠らせるシーンは切なすぎます。倒れゆく陸徜への最後のキスと阿徜お兄ちゃんという呼びかけには、胸が締め付けられました。陸徜には、彼女の本当の想いが届いてほしいと願うばかりです。
つづく

