長安の街が光に包まれる天灯祭りの日。武禎(ぶ・てい)は、それぞれの立場で祭りに参加し、少しずつ心の距離を縮めていきます。しかし、美しい夜空に突如として火を噴く龍が現れ、祭りは大混乱に陥ります。二人の願いを乗せた天灯の行方と、迫りくるかつてない脅威にご注目ください。

「子夜帰」あらすじネタバレ10話

妖市の異変と過去の記憶

妖市(よういち)の上空に、青白い稲妻が走りました。武禎(ぶ・てい)は陣の中心に立ち、妖怪たちと協力して結界を開きます。その隙に灰長老が牢獄の扉を破りました。

厳重な鎖につながれていたのは、なんと細くて小さな黒い蛇でした。この小さな蛇こそが、かつて世間を騒がせた大妖怪・玄虺(げんき)だったのです。見た目とのギャップには驚かされますね。

一方、武禎(ぶ・てい)は雷撃木を使って不吉な骨を破壊します。その衝撃で無字書(むじしょ)が倒れ、昏睡状態に陥ってしまいました。妖怪たちが必死に治療しますが、まるで枯れ木のように反応がありません。

その頃、梅逐雨(ばい・ちくう)は過去の天火事件の記録を読み返していました。彼は不審な点に気づきます。火災の際、街の水路が意図的に断たれていたこと。そして、遺体がまるで生きているかのように綺麗だったことです。

天灯祭りの夜とそれぞれの願い

幸いなことに、武禎(ぶ・てい)の治療のおかげで無字書(むじしょ)は一命を取り留めました。ほっとしたのも束の間、翌日は天灯祭りです。武禎は姉である皇后に呼び出されるのを嫌がっていましたが、結局逃げられません。

祭りの当日、武禎は皇后の隣で退屈そうにしていました。願い事を聞かれ天下太平と答えると、皇后に鼻で笑われてしまいます。しかし、梅逐雨(ばい・ちくう)が同じく天下太平、民の安康と答えると、皇后は彼を絶賛しました。この扱いの差、武禎が不憫でなりません。

夜になり、長安の街は光と笑顔で溢れかえります。斛珠(こく・じゅ)を強引に誘って祭りを楽しんでいました。そんな中、謝瑶(しゃ・よう)が梅逐雨(ばい・ちくう)に遭遇し、想いを伝えます。しかし梅逐雨にあっさり断られると、彼女は逆上して武禎の悪口を言い始めました。

そこへ武禎が現れ、鋭い言葉で謝瑶を撃退します。梅逐雨もまた、武禎への想いを隠そうとはせず、彼女を侮辱する言葉を許しませんでした。

炎に包まれる長安、命がけの救出

祭りのクライマックス、武禎と梅逐雨は一つの天灯に願いを託します。武禎は妖市の太平を、梅逐雨は人間界の平穏を願いました。二つの世界を守る二人の心が通じ合った、とても美しいシーンです。

ところが、空に巨大な龍の形をした天灯が現れました。それは火を噴き、周囲の天灯を焼き払って街に落下させます。柳太真(りゅう・たいしん)はすぐに気づきました。これは玄虺が化けたものであり、狙いは武禎の命だと。

パニックになる街の中で、武禎は逃げ遅れた謝瑶を助け出します。自分を悪く言っていた相手でも見捨てない、彼女の強さが光りました。その後、武禎は一人で玄虺に立ち向かいますが、力尽きて倒れてしまいます。

梅逐雨は炎の海を突破して武禎のもとへ駆けつけました。城楼から落ちそうになった武禎をかばい、彼自身も重傷を負ってしまいます。意識を取り戻した武禎は、太医を下がらせ、自分の妖力を使って梅逐雨を救おうとするのでした。

第10話の感想

ロマンチックな天灯祭りが一転、業火に包まれる展開には息を呑みました。一つの天灯に二人で願いを書くシーンは、言葉少なながらも深い絆を感じて胸が熱くなります。それにしても、柳太真(りゅう・たいしん)の強さが圧倒的でしたね。巨大な蛇と化した玄虺を、たった三手で湖に沈めるとは!ラストシーン、自分の命を削ってでも梅逐雨を救おうとする武禎の姿は、愛そのものでした。

つづく