瀕死の梅逐雨(ばい・ちくう)を救うため、自らの力を分け与えた武禎(ぶ・てい)。屋敷での献身的な看病が始まりますが、街では武禎(ぶ・てい)を監禁して足を折ったというとんでもない噂が広まってしまいます。一つ屋根の下で過ごすうち、二人の距離は急速に縮まり、互いへの想いを自覚し始めますが……。一方、妖魔界では不穏な動きが加速。武禎は全ての決着をつけるため、ある人物のもとへ向かいます。
「子夜帰」あらすじネタバレ11話
命懸けの救助とツンデレな看病
武禎(ぶ・てい)は、瀕死の重傷を負った梅逐雨(ばい・ちくう)を救うため、自らの妖力を口移しで分け与えます。顔色がみるみる青白くなっていきますが、彼女は決して手を止めません。梅逐雨(ばい・ちくう)の呼吸がようやく安定したのを見届けると、武禎(ぶ・てい)自身も立っていられないほど消耗していましたが、彼には命を救われた恩があるからと自分に言い聞かせ、気丈に振る舞うのでした。
翌朝、目を覚ました梅逐雨(ばい・ちくう)。診察した医師は、その傷の回復があまりに早すぎることに驚愕し、これは吉星のご加護だと感嘆の声を上げます。医師が去った後、二人きりになった武禎(ぶ・てい)と梅逐雨。本当は彼の安否が心配でたまらなかった武禎ですが、素直になれません。あなたが屋敷で死んだら縁起が悪いからと強がりを言いつつも、彼が養生できるよう部屋を用意させるのでした。
街中に広がるトンデモ噂話
本来なら美女を救った英雄という美談になるはずのこの出来事。しかし、街の人々の口に戸は立てられず、話はとんでもない方向へねじ曲がっていきます。武禎が梅逐雨に迫ったが拒絶され、逆上して彼の足をへし折ったそんな荒唐無稽な噂がまことしやかに囁かれ、話はどんどん尾ひれがついて離奇なものに。
一方、梅逐雨の弟弟子である霜降と聞化(ぶん・か)は、お互いに責任をなすりつけ合って喧嘩をしていました。そこへ斛珠(こく・じゅ)が現れ、梅逐雨が武家で療養していることを伝えると、二人はようやく胸をなでおろします。
縮まる距離と甘い記憶
屋敷に戻った斛珠(こく・じゅ)は、武禎が梅逐雨を甲斐甲斐しく世話する様子を見て、ある予感を抱きます。もしかして、若君に恋心を抱いているのでは?その問いに対し、武禎は否定しませんでした。彼女は、もし梅逐雨が命を懸けて守ってくれなければ、自分は再び炎の中で命を落としていただろうと語ります。たとえ猫の妖であっても、痛みや死は怖いもの。そう語る彼女の瞳には、複雑な感情が揺れていました。
その後、意識を取り戻した無字書(むじしょ)。武禎は彼のために、わざわざ人間界から飴玉を買ってきていました。苦い薬を飲むとき、かつて幼い武禎をあやすために無字書(むじしょ)が飴をくれたこと。立場が逆転した今、二人は向かい合い、変わらぬ飴の甘さに懐かしい日々を重ね合わせます。
浴室での問答と梅四(ばいし)の奇妙な縁
武禎の看病は徹底していました。梅逐雨が少しでも帰ろうとすれば全力で引き止め、その熱心さは斛珠(こく・じゅ)も驚くほど。ある時、梅逐雨が入浴していると、武禎が着替えを持って現れます。慌てふためく彼を見て、武禎はわざと街の男女の色恋話を始めますが、梅逐雨は真剣な表情でそれを遮りました。情愛とは、至って真実で純粋なもの。軽んじてはならないその真っ直ぐな言葉に、武禎は感心したような表情を見せます。
その頃、梅四(ばいし)を追って湖へ来ていました。そこで謎の水を浴びせられ、慌てて座り込んだ場所にいたのは、なんと小蛇の姿になった玄虺(げんき)でした。梅四(ばいし)は法力を失った玄虺を懐に入れて持ち帰ります。言葉を話す不思議な蛇との出会いに、梅四は恐怖よりも好奇心を刺激されるのでした。
禁じられた恋心と決戦の予感
街では梅逐雨が武家に婿入りするという噂まで流れ始めます。これに驚いた聞化たちは武家へ駆けつけますが、そこで梅逐雨は霜降に本音を漏らしました。武禎のことが好きだと。しかし、道士としての立場や過去の因縁から、その想いを成就させることはできないと苦しい胸の内を明かします。
梅逐雨の傷が癒えると、武禎は猫の姿になって彼のそばに寄り添うようになりました。そして人間界での用事を済ませた武禎は、ついに妖魔の牢獄へ向かいます。脱獄騒ぎの黒幕である灰長老と対峙した彼女は、言い逃れをする彼を一喝。勝者が王となり、敗者は賊となるかつて灰長老が口にした言葉をそのまま返し、因縁に決着をつけるべく動き出すのでした。
第11話の感想
武禎のツンデレぶりが最高に可愛い回でした!命懸けで助けたのに縁起が悪いからなんて、もう誰も信じませんよね。一方で、街の噂話が足をへし折ったことになっているギャップには笑ってしまいました。シリアスな展開の中にも、こうしたコミカルな要素が入るのがこのドラマの魅力です。そして、お風呂場での梅逐雨の真面目な説教と、それを聞く武禎の優しい顔。二人の心が通じ合っていく様子が丁寧に描かれていて、見ているこちらまで温かい気持ちになりました。
つづく

