ついに猫公・武禎(ぶ・てい)が、宿敵である灰長老に決闘を挑みます!舞台は妖力が最高潮に達する朔月の夜。圧倒的な経験差を持つ長老に対し、武禎は命懸けの戦いを繰り広げます。一方、彼女の帰りを信じて待ち続ける梅逐雨(ばい・ちくう)。禁断の雷が轟く中、戦いの行方は?そして、傷ついた武禎を介抱する梅逐雨の心に、ある疑念が芽生え始めます。
「子夜帰」あらすじネタバレ12話
決死の覚悟!武禎(ぶ・てい)と灰長老の対決
武禎(ぶ・てい)の決意は固いものでした。彼女は灰長老に対し、真っ向から勝負を挑みます。
灰長老もまた、鎖をいとも簡単に砕き、圧倒的な威圧感で生死の決闘を受け入れました。妖魔の市の上空には異変が現れ、多くの妖たちがその様子を固唾を飲んで見守ります。
この事態に激怒したのは柳太真(りゅう・たいしん)です。生死の決闘は本来、妖公と長老を縛る最後の手段であり、反乱が起きた時にのみ使われる禁術だからです。猫公と長老が対決するなんて、ここ百年で聞いたことがありません。
斛珠(こく・じゅ)に対策を相談しますが、彼の答えは冷徹でした。もし武禎(ぶ・てい)が命を落とせば、私が必ず灰長老を討って仇をとるその言葉には、悲壮な覚悟が滲んでいました。
すれ違う想い
決戦の前、武禎は心を落ち着けようと川辺で釣りをしていました。そこに梅逐雨(ばい・ちくう)が静かに近づきます。彼は何か言いたげでしたが、言葉を飲み込んでしまいます。
梅逐雨(ばい・ちくう)の脳裏には、師弟からの忠告がよぎっていました。常曦宮(じょうぎきゅう)の人間は情に流されてはならない彼は自分の想いを胸の奥にしまい込むしかなかったのです。
そんな彼の煮え切らない態度に、武禎は苛立ちを隠せません。わざと他の殿方と約束があるのと嘘をつき、その場を立ち去ってしまいました。梅逐雨(ばい・ちくう)はただ黙って、遠ざかる彼女の背中を見送ることしかできませんでした。
激闘!雷鳴轟く妖魔の市
その夜は朔月(さくげつ)。月が出ないこの夜は陰の気が最も強く、妖たちの力が頂点に達する時です。梅四(ばいし)もまた、不穏な空気を感じ取っていました。
いよいよ、修行わずか十年の猫公・武禎と、百年の道行を持つ灰長老の死闘が始まります。当初、経験の差は歴然としていました。武禎は何度も攻撃を受け、傷つき倒れます。しかし、彼女はその度に歯を食いしばって立ち上がりました。
業を煮やした灰長老は、ついに禁じ手を使います。結界を破り、九天の神雷を呼び寄せたのです!これは妖魔の市の鉄の掟を破る行為。たとえ勝ったとしても厳罰は免れませんが、今の彼には関係ありません。
逆転の猫公
雷雲が渦巻き、二人を結界の中に閉じ込めます。助けに入ろうとした無字書(むじしょ)さえも、雷の力で弾き飛ばされてしまいました。灰長老は勝利を確信します。
ところが、驚くべきことが起こります。武禎は雷に打たれて死ぬどころか、その雷の力を利用して自分の限界を突破したのです!ついに猫の姿である真身を現した武禎。ここから形勢は一気に逆転します。
勝負は決しました。灰長老は敗北し、なぜ百年の修行が及ばなかったのか理解できません。武禎は冷たく言い放ちます。勝負は修行の長さだけで決まるものではない
武禎は掟に従い、灰長老の全修为(修練で得た力)を廃しました。そして彼を人間に落とし、極寒の地へと追放します。かつて彼が虐げた人々と同じ苦しみを味わわせるために。
帰るべき場所
勝利したとはいえ、武禎も満身創痍でした。それでも彼女を突き動かしていたのは、梅逐雨との家に帰るという約束です。
夜半過ぎ、梅逐雨はずっと彼女を待っていました。ふらふらになりながら帰ってきた武禎。彼がまだ待っていてくれたことを見て、安心したようにその胸に倒れ込みます。梅逐雨は彼女を優しく抱きとめ、そのまま静かに眠らせました。
一方、柳太真(りゅう・たいしん)が屋敷に戻ると、門の前で梅四(ばいし)が眠りこけていました。危険な朔月の夜を心配して、見張りに来ていたのです。柳太真の無事な姿を見て安心して帰っていく梅四(ばいし)に、柳太真も少し心を温めます。
梅逐雨は、高熱を出した武禎を一晩中看病しました。その時、ふと過去の出来事が頭をよぎります。数々の違和感が繋がり、彼はついに武禎の正体に疑いを持ち始めるのでした。
第12話の感想
いやあ、今回のバトルシーンは圧巻でしたね!灰長老が禁じ手の雷を使った時はもうダメか!?とヒヤヒヤしましたが、まさかそれを吸収してパワーアップするとは。武禎のド根性と才能には脱帽です。
そして何より、ボロボロになって帰ってきた武禎を、梅逐雨が受け止めるシーン!あの安心しきった表情には泣けました。でも、看病しながら正体に気づき始めた梅逐雨の視線が切ない……。立場が違う二人の恋、これからどうなってしまうんでしょうか。
つづく

