京城に戻った梅逐雨(ばい・ちくう)の隣に居座る幼馴染・裴季雅(ハイ・キガ)への警戒を強めます。一方、武禎(ぶ・てい)はある事情で闘香大会の審査員を務めることに。華やかな香りの祭典でしたが、そこには不穏な血の匂いが隠されていました。そして裴季雅が披露した香りが、会場に異様な現象を引き起こします。

「子夜帰」あらすじネタバレ15話

邪悪な術と、すれ違う心

梅逐雨(ばい・ちくう)が宿に戻ると、そこには不穏な空気が漂っていました。部屋の暗がりに貼られた探身符が不気味な赤い光を放っていたのです。これは明らかに、邪悪な術を使う者が侵入した証拠でした。

その気配は非常に陰湿で、生きた人間の魂を糧にするという、西域で失われたはずの残酷な血肉の邪術を思わせます。梅逐雨(ばい・ちくう)の脳裏に浮かんだのは、長安の情勢に妙に詳しかった裴季雅(ハイ・キガ)の顔でした。今回の再会もすべて仕組まれたものではないか。そんな疑念を抱いた梅逐雨(ばい・ちくう)は、従者に報告を任せ、自らは急ぎ京城へとって返します。

その頃、如意楼では武禎(ぶ・てい)が一人、寂しさを紛らわせるようにお酒を飲んでいました。酔いが回る中、彼女の目には愛しい梅逐雨の姿が映ります。ふらりと近づいてきた彼に、武禎(ぶ・てい)は思わず立ち上がり、その肩に触れました。

幻影のキスと裴季雅(ハイ・キガ)の嘘

二人の距離が縮まり、唇が触れ合おうとしたその瞬間です。階下で踊り子が転倒する騒ぎが起き、武禎(ぶ・てい)はハッと我に返りました。目の前にいたのは梅逐雨ではなく、裴季雅(ハイ・キガ)だったのです。酔いは一瞬で覚め、彼女は慌てて彼を突き放しました。

京城に戻った梅逐雨の耳には、武禎に関する噂が飛び込んできます。武禎様には新しいお相手がいる幼馴染の裴季雅様と親密だというのです。梅四(ばいし)に探りを入れると、確かに二人は深い仲だと言います。梅逐雨は、裴季雅が最初から何かを企んで戻ってきたのだと確信しました。

急いで国公府へ向かうと、そこには武禎と裴季雅が仲良くお茶を飲んでいる姿が。しかも裴季雅は、宿での出来事を梅逐雨が侍女と恋に落ちたかのように歪曲して武禎に伝えていたのです。これには梅逐雨も黙っていられません。

国公府での攻防戦

梅逐雨は古傷が痛むという口実で、国公府への宿泊を強引に願い出ました。裴季雅は部外者だと追い返そうとしますが、梅逐雨も負けていません。以前ここに住んでいたし、武禎とは命を預け合う仲だと言い返し、見事に居座ることに成功します。

一方、妖市(ようし)では、無字書(むじしょ)が昔の夢を見ていました。かつて小猫公と呼ばれていた幼い武禎との出会いです。甘いものが大好きだった彼女のために、無字書(むじしょ)は仲直りの印として、昔懐かしい砂糖菓子を贈りました。

そんな中、柳太真(りゅう・たいしん)が武禎のもとを訪れます。脱皮の時期が来てしまったため、開催される闘香大会の審査員ができなくなったというのです。代役を頼まれた武禎は、これを快く引き受けました。

波乱の闘香大会

闘香大会の当日。審査員席には武禎のほか、香道の大家である安毕罗(アン・ヒツラ)も座っていました。梅逐雨も梅四(ばいし)を連れて見学に来ましたが、梅四(ばいし)がいないことに少しがっかりしている様子です。

次々と調香師たちが自慢の香りを披露していきますが、最初の参加者が出した木香から、武禎と梅逐雨は微かな血の匂いを感じ取りました。他の審査員が高評価をつける中、武禎と安毕罗だけは低い評価を下します。血の気が混じっていると見抜いたのです。その時、武禎は安毕罗の目が赤く光ったのを見逃しませんでした。

そして最後に登場したのは裴季雅です。彼が調合した旧時香が焚かれると、会場は不思議な空気に包まれました。その香りは、嗅ぐ者を過去の懐かしい記憶へと誘い、審査員たちの心を次々と奪っていったのです。

第15話の感想

裴季雅の執着心が怖くなってきましたね。笑顔で嘘をつき、梅逐雨を悪者に仕立て上げる手口が巧妙すぎます。でも、強引に国公府に泊まり込む梅逐雨の対抗策にはスカッとしました!

そして今回のハイライトは、酔った武禎の幻覚キス未遂シーン。切なさと色気が混ざり合ってドキドキしましたが、相手が裴季雅だと気づいた瞬間の冷めっぷりには笑ってしまいました。香りの大会に隠された血の匂いも気になります。

つづく