香の品評会で、安畢羅が放った不気味な香が会場をパニックに陥れる!暴走する妖魔から武禎(ぶ・てい)を救ったのは梅逐雨(ばい・ちくう)だったが、幼馴染・裴季雅(ハイ・キガ)の存在が二人の距離を微妙なものにしてしまう。そんな中、武禎の父がついに帰還。娘の婿候補たちを前に、父が取った意外な行動とは?そして、闇で暗躍する黒衣の男の正体にも迫る!

「子夜帰」あらすじネタバレ16話

裴季雅(ハイ・キガ)の想いと、不気味な香の正体

物語は、裴季雅(ハイ・キガ)の過去から始まります。彼は幼い頃から喘息を患い、体が弱かったためにいじめられていました。そんな彼をいつも守ってくれたのが、幼き日の武禎(ぶ・てい)でした。二人は遊び仲間として育ち、共に香道を学んだ仲だったのです。

時を経て、裴季雅(ハイ・キガ)は旧時香という香を持って品評会に参加します。安畢羅(アン・ヒツラ)からなぜありふれた材料を使うのかと問われると、彼は真っ直ぐに答えました。ただ一人のためにここに来たのですその言葉は、武禎(ぶ・てい)への隠しきれない愛情そのものでした。

会場を襲う白い悪夢

いよいよ、安畢羅が自身の祈霊香を披露する番がやってきます。貴重な香炉を使い、衆人環視の中で香を焚き始めますが、漂ってきたのはなんと強烈な悪臭でした。まるで家畜小屋のような臭いに、会場の人々は顔をしかめます。

しかし、安畢羅の権威を恐れて、誰も本当のことを言えません。そんな中、武禎(ぶ・てい)だけは奇妙な臭いで、汚れた気配が混じっているとはっきり指摘。隣に座っていた梅逐雨(ばい・ちくう)もそれに同意します。

その瞬間、安畢羅の表情が一変しました。この香はガチョウの羽から作ったのだ!狂ったように笑い出すと、袖から突風を巻き起こします。会場には雪崩のように大量のガチョウの羽が降り注ぎ、視界を奪われた人々はパニックに陥りました。

梅逐雨(ばい・ちくう)の一撃と、すれ違う心

武禎と凌霄(りょう・しょう)は、安畢羅の様子がおかしいことに気づき、彼を川の対岸へと連れ出します。香道の術を使って体内の妖魔を追い出そうとしますが、相手の法力は予想以上に強力でした。逆に凌霄が負傷し、武禎も首を絞められ絶体絶命のピンチに!

二人が消えたことに気づいた梅逐雨(ばい・ちくう)は、術を使って対岸の様子を探ります。武禎が苦しんでいる姿を見るや否や、彼は迷わず川を飛び越えました。渾身の一撃を安畢羅に見舞い、ついに体内のガチョウの妖魔を追い出すことに成功します。妖魔はそのまま逃げ去っていきました。

裴季雅の裏の顔

騒動が収まり、みんなが武禎のもとへ駆け寄ります。裴季雅も心配そうに彼女に近づきますが、武禎の視線が裴季雅だけに注がれているのを見て、梅逐雨は寂しげにその場を去ってしまいました。切ないすれ違いですね。

しかし、裴季雅には別の顔がありました。実は混乱に乗じて、彼は貴重な麒角膠(きかくこう)を盗み出していたのです。かつて盗賊に襲われた際、黒衣の男に救われ、邪術を学んでいた裴季雅。彼は梅逐雨の術を見て、恩人と同じ常曦宮(じょうぎきゅう)に関係があるのでは?と疑念を抱き始めます。

父の帰還とアヒルの行方

一方、梅逐雨は逃げたガチョウの妖魔を追いかけ、ある廃屋にたどり着きます。そこで妖魔の怨念を浄化し、成仏させました。後から来た武禎は、廃屋に散乱する動物の死骸を見て愕然とします。安畢羅は香を作るために動物を虐殺しており、その報いで憑りつかれていたのです。

幸いにも、廃屋で一羽の生きたアヒルが見つかり、武禎はそれを連れて帰ります。屋敷に戻ると、なんと父親である豫国公(よこくこう)が旅から帰ってきていました!

豫国公は、梅逐雨、梅四(ばいし)、裴季雅の三人の男たちを見回し、ニヤリと笑います。この中の誰が、未来の婿殿かな?すかさず裴季雅が武禎さんを妻に迎えたいと名乗り出ますが、豫国公は何も答えず、持っていたアヒルを梅逐雨に手渡しました。これは、無言の承認なのでしょうか?

闇に潜む影と無字書(むじしょ)の正体

その頃、柳太真(りゅう・たいしん)は山で脱皮の準備をしていました。しかし、そこで黒衣の男が妖怪の精気を吸い取っている恐ろしい光景を目撃します。助けようとしますが、今の虚弱な体では敵わず、逃げるしかありませんでした。

また、妖市の管理者である無字書(むじしょ)にも動きがあります。武禎が妖市で眠りこけていると、彼は愛おしそうにその寝顔を見つめていました。そこに残魂が現れ、彼を戗夷君(そういくん)という名で呼びます。無字書(むじしょ)は二人の時間を邪魔されたことに激怒し、残魂を追い払いました。彼の正体と、武禎への執着の深さが垣間見えるラストでした。

第16話の感想

梅逐雨の切ない表情に胸が締め付けられました!命がけで武禎を救ったのに、彼女の目が幼馴染に向いているのを見て黙って去るなんて、健気すぎます。でも、お父さんがアヒルを渡したのは絶対にお前が婿だというサインですよね? ナイスパパ!

一方で、裴季雅がただの優しい幼馴染じゃないことが判明してゾッとしました。爽やかな顔をして盗みを働くとは……。無字書の激重感情も相まって、恋の矢印が複雑すぎてハラハラします。

つづく