梅逐雨(ばい・ちくう)との結婚を許してもらうため、命懸けの試練に挑むことを決意します。それは、生きて戻れる保証のない過酷な儀式でした。一方、武禎(ぶ・てい)も妖市で彼との結婚を宣言し、周囲の反対を押し切ります。互いを想い合う二人の前に、大きな壁と何者かの陰謀が立ちはだかります。果たして梅逐雨は試練を乗り越えられるのでしょうか?

「子夜帰」あらすじネタバレ22話

常曦宮での決断と過去の記憶

梅逐雨(ばい・ちくう)は、兄弟子たちと共に常曦宮(じょうぎきゅう)へと戻りました。掌門である長明(ちょうめい)は、梅逐雨(ばい・ちくう)が妖市の場所を突き止めたことを高く評価します。すぐにでも山を下りて妖怪を討伐しようと息巻く長明。

しかし、梅逐雨(ばい・ちくう)はそれを制止しました。京城で起きている墨虎の災いは天災ではなく、人災であると訴えたのです。まずは行動を控えるべきだと懇願する彼の意見を、長明は受け入れます。

長明は梅逐雨を常曦宮の総管に抜擢しようとしました。ところが、梅逐雨は皆の前でその申し出を断ってしまいます。愛する人と一緒になるため、師門を離れたいそう告げ、罰を受ける覚悟を示したのです。

師匠との出会いと教え

この発言に、堂内は騒然となりました。師匠の位牌の前に跪く梅逐雨の脳裏に、幼い頃の記憶が蘇ります。

かつて孤児だった彼は、林で野鳥を追いかけている時にある道士と出会いました。道士が袖を振ると、野鳥は鶏の精霊へと姿を変えたのです。弟子になれば美味しいものが食べられ、剣で世を救えるそう言われ、梅逐雨は常曦宮の弟子となりました。

成長するにつれ、彼は書物に没頭し、少し融通が利かない性格になっていきました。そんな彼に師匠は、大道は簡潔なものであり、書物の言葉ではなく、心を澄ませて本質を見ることにあると説いたのです。

愛を貫くための覚悟

長明は梅逐雨を説得しようとしますが、彼の決意は揺らぎません。すでに一人の人を愛してしまった今ここで嘘をついて過ちを認めれば、将来生死の境に立った時、誰も私を信じてくれないでしょう

梅逐雨の言葉は力強く、迷いがありませんでした。その覚悟を見た長明は、ついに常曦宮の掟を告げます。師門を抜けるには、白夜の陣に入り、神鳥に体を貫かれる刑を受けなければなりません。これに耐えれば、過去の恩怨はすべて清算されるのです。

武禎(ぶ・てい)の宣言と忍び寄る影

一方、兄弟子たちは心配していました。過去にこの刑に耐えられた者は少なく、梅逐雨の命が危ないからです。そんな中、二番弟子の瀟暮(しょうぼ)は、夜中に不審な黒衣の人物を目撃します。その人物は陣に何か細工をして消えました。不穏な空気が漂い始めます。

妖市での波紋

武禎(ぶ・てい)もまた、妖市に戻り重大な発表をしていました。梅逐雨と夫婦になるこの宣言に、無字書(むじしょ)は激怒し反対します。

しかし武禎(ぶ・てい)は一歩も引きません。私の運命は誰にも指図させないと言い放ち、無字書(むじしょ)に分をわきまえるよう警告しました。長老たちも黙認するしかなく、妖市は静まり返ります。

決死の試練、白夜の陣

約束の十日が過ぎても、梅逐雨は戻ってきませんでした。武禎の祖父である豫国公は、梅逐雨が逃げたのではないかと疑います。しかし、かつて武禎も人を裏切ったことがあるため、因果応報かもしれないと嘆くのでした。

翌朝、梅逐雨はまだ常曦宮の前で跪いていました。兄弟子の霜降(そうこう)は、やつれた彼を見て心を痛めます。なぜそこまで執着するのかと問われると、梅逐雨は武禎への深い愛を語りました。18年前の悲劇を繰り返さないため、彼女と永遠に添い遂げたいのだと。

命懸けの突破

ついに梅逐雨は白夜の陣へと足を踏み入れました。雲の切れ間から無数の青い怪鳥が降り注ぎ、彼の体を刃のように貫きます。通常よりも激しい攻撃に、兄弟子たちは驚愕しました。あの黒衣の人物による細工のせいでしょうか、鳥たちは旋回して二度も彼を襲ったのです。

見かねた瀟暮が密かに気を送り、梅逐雨を助けました。梅逐雨は法器常曦鐗(じょうぎかん)を召喚。その清らかな音色が響き渡ると、怪鳥たちは散り、彼は空中に浮かび上がりました。

別れと新たな旅立ち

京城では、人々が梅逐雨は戻らないに賭けていました。しかし、斛珠(こく・じゅ)だけは全財産を賭けて彼の帰還を信じます。

奇跡的に二度の猛攻を耐え抜いた梅逐雨。長明は重傷の彼に、宮中で療養するよう勧めます。しかし周囲はもう弟子ではないと反対し、梅逐雨自身も武禎の元へ急ぎたいと願いました。

去り際、長明は残酷な通告をします。師門を抜ける以上、師匠から授かった常曦鐗は置いていけ梅逐雨にとって、それは師匠との絆であり、大切な法器でした。しかし彼は悲しみをこらえ、常曦鐗を長明に託します。すべてを捨ててでも、彼は武禎の元へと帰る道を選んだのです。

第22話の感想

梅逐雨の愛の深さに、ただただ圧倒されましたね。地位も名誉も、そして師匠から譲り受けた大切な武器さえも手放して、ただ武禎の元へ帰ろうとする姿には涙が出ました。それにしても、あの陣に細工をした黒衣の人物は何者なのでしょうか?明らかに梅逐雨の命を狙っていましたよね。ボロボロになりながらも約束を守ろうとする彼が、無事に武禎と再会できることを祈るばかりです!

つづく