修行の地・常曦宮を追放された梅逐雨(ばい・ちくう)は、自身の出生と師の真意を知り、一路京城へと馬を走らせます。都では彼が逃げたという噂が広まっていましたが、梅逐雨(ばい・ちくう)の元へ戻り、改めて愛を誓います。しかしその裏では、意外な人物が黒幕として暗躍し、恐ろしい邪術の準備を進めていました。
「子夜帰」あらすじネタバレ23話
常曦宮との決別と師の想い
長明(ちょうめい)は、常曦宮の名において武器である常曦鐗を回収しました。そして、梅逐雨(ばい・ちくう)に対し、宮を去る以上は二度と師門のことを口にしてはならないと厳しく告げます。さらに、愛する人の名にかけて誓いを立てさせました。
山を降りる梅逐雨(ばい・ちくう)を見送ったのは、瀟暮(しょうぼ)でした。彼は駿馬を用意して待っていました。梅逐雨(ばい・ちくう)は、これまで親しい付き合いもなかった彼が、なぜ白夜の陣で助けてくれたのか不思議に思います。
瀟暮はただ修行の場である常曦宮が、人の命を奪うような汚れた場所になるのが許せなかっただけだと語りました。彼の後ろ姿を見送りながら、梅逐雨はかつてのことを思い出します。
師匠は9人の兄弟弟子には道号を与えましたが、梅逐雨にだけは俗名のまま過ごさせました。師匠はずっと前から見抜いていたのです。この弟子にはまだ俗世への未練があり、いずれ塵世(じんせい)へ戻ることになるだろうと。
兄弟子たちが求めたのは宮中の静寂でしたが、梅逐雨の心はずっと紅塵(俗世間)の深みにありました。すべてを悟った梅逐雨は、常曦宮の方角へ深く三度拝礼し、馬を駆って京城へと急ぎます。
黒幕の正体と裴季雅(ハイ・キガ)の最期
一方、密林の奥深くでは、裴季雅(ハイ・キガ)が恩人に会うために山道を急いでいました。彼を待っていたのは、なんと常曦宮の掌門である長明でした。裴季雅(ハイ・キガ)は喜びを隠せず、恩人が自分の潰れた目を治してくれると期待します。
この密会の一部始終を、無字書(むじしょ)が監視していました。しかし、長明の態度は冷酷そのものでした。長アンでの任務を果たせず、目も見えなくなったお前に利用価値はないと言い放ちます。
裴季雅は絶望と怒りに震えます。これまで散々尽くしてきたのに、用済みになれば切り捨てられるのか。長明の秘密を暴露しようとしますが、逆に命を狙われます。
命からがら馬車へ逃げ戻った裴季雅でしたが、待っていた侍女たちはすでに息絶えていました。そこに無字書(むじしょ)が姿を現します。彼は如意楼を利用して武禎(ぶ・てい)を陥れようとした黒幕を突き止めるため、ずっと潜伏していたのです。
死の間際、裴季雅は無字書(むじしょ)を嘲笑いました。お前も私と同じ、求めても得られない哀れな人間だ執着しすぎれば、結局は愛する者を失うことになる
その言葉が無字書の逆鱗に触れ、彼は裴季雅にとどめを刺します。裴季雅は最期に、来世では病や苦しみのない人生を送りたいと願いながら息を引き取りました。
愛の告白と誓い
京城では、梅逐雨が結婚から逃げて渠州へ行ったという噂が飛び交っていました。人々が噂話に花を咲かせる中、梅逐雨が颯爽と姿を現します。
武禎(ぶ・てい)は彼がいなくなったことで心を閉ざし、冷たい態度を取ります。しかし梅逐雨は衆人環視の中で彼女を馬に乗せ、自宅へと連れ帰りました。武禎(ぶ・てい)は渠州に他に好きな人でもできたのではと疑いますが、梅逐雨は彼女を亡き母の位牌の前へ連れて行きます。
そこで彼は、自分の正直な気持ちを打ち明けました。自分は世俗を超越した存在だと思っていたけれど、武禎に出会って初めて、彼女が自分をこの鮮やかな世界へ引き戻してくれたのだと。そして、一生をかけて彼女と共に歩みたいと誓います。
武禎の疑念は晴れ、二人は口づけを交わしました。その後、二人は宮中へ向かいます。武皇后は妹の自由奔放さを心配し、梅逐雨の質素な家ではなく国公府に住むよう勧めますが、梅逐雨は世間体など気にしません。どんな粗末な家でも武禎といられれば幸せだと言い切り、結局、武禎は梅逐雨の家で暮らすことを決めました。
迫りくる闇
武皇后は梅逐雨に、武禎の過去を語りました。かつて火事で街が焼けた際、武禎は奇跡的に助かりましたが、その時の傷と恐怖を傲慢な態度の裏に隠しているのだと。梅逐雨はその想いを受け止め、命をかけて彼女を守ると誓います。
結婚の準備が進み、豫国公も喜びを隠せません。しかし、その裏で恐ろしい計画が進行していました。無字書は邪悪な詭嬰(きえい)と血の契約を結びます。彼は武禎を手に入れるため、自らの丹心(真心)さえも取引の材料にしました。
呪いの印が完成し、妖魔の牢獄が震えます。封印を破って出てきた灰長老は、無字書から妖丹を受け取り、完全に傀儡(かいらい)と化してしまいました。幸せな婚礼が近づく一方で、宮中の壁には邪悪な影が忍び寄り、殺意の網が張り巡らされていたのです。
第23話の感想
ついに梅逐雨が帰ってきました!衆人環視の中で武禎を馬に乗せて連れ去るシーン、男らしくて最高でしたね。母の位牌の前でのプロポーズも誠実で、二人の絆が深まったことに感動しました。
一方で、衝撃だったのは長明の正体です。まさか師匠が黒幕だったとは…。そして裴季雅の最期はあまりに哀れでした。無字書の闇落ちも加速しており、幸せな結婚式の裏で進む計画が怖すぎます。次回、無事に式を挙げられるのでしょうか?
つづく

