自身の体に隠された秘密と、信頼していた友の裏切りを知り、武禎(ぶ・てい)は孤独を深めます。一方、梅逐雨(ばい・ちくう)もまた、自らの行動が招いた結果に苦悩していました。そんな中、ある木の人形が原因で梅四(ばいし)にトンデモない異変が発生!そして夜、武禎(ぶ・てい)にある決断を告げるために会いに行きます。
「子夜帰」あらすじネタバレ30話
疑念と真実、そして広がる溝
薬池の中で静かに目を覚ました武禎(ぶ・てい)。ふと視線を上げると、そこには無字書(むじしょ)が佇んでいました。彼女はずっと胸に抱いていた疑念を口にします。梅逐雨(ばい・ちくう)と常曦宮のつながりを、最初から知っていたのではないかと。
無字書(むじしょ)は沈黙をもって肯定しました。彼は、かつて武禎(ぶ・てい)が言った善悪にかかわらず、すべてを自ら経験したいという言葉を理由に、真実を隠していたと弁明します。まさか事態がここまで悪化するとは、そして元丹(げんたん)が武禎(ぶ・てい)の体内にあるとは予想外だったと語る無字書(むじしょ)。数十年来の友であるはずの彼が、武禎にはまるで知らない他人のように感じられてしまうのでした。
梅家の憂鬱と孤独な帰還
一方、梅家では梅四(ばいし)が一睡もできずにいました。玄虺(げんき)が戻り、妖市で大変な騒動があったこと、猫公と蛇公が負傷したことを知らされます。さらに、その騒動の原因が兄である梅逐雨(ばい・ちくう)は言葉を失ってしまいます。
そこへ、梅逐雨(ばい・ちくう)が一人で戻ってきました。その表情は沈みきっています。足音が聞こえ、誰もが武禎の帰宅かと思いましたが、入ってきたのは梅四(ばいし)でした。梅四は兄が秘密を抱えていたことに不満を漏らしつつも、妖市にいる柳太真(りゅう・たいしん)の安否を気遣い、自分も連れて行ってほしいと懇願します。
その頃、妖市では柳太真(りゅう・たいしん)が武禎の治療にあたっていました。武禎は、猫公が自らの体を器として元丹を鎮め続けるという重い使命を背負っていることを悟ります。
別れと予期せぬハプニング
翌日、梅逐雨は兄弟子たちが常曦宮へ帰ることを知り、見送りに駆けつけます。彼は師匠から授かった常曦鐗(じょうぎかん)を二番弟子の瀟暮に譲ろうとしますが、瀟暮はこれを固辞。長安にはまだ妖魔が潜んでいる。天師の責務は道具に縛られるものではないと諭され、梅逐雨は再び武器を手に取る覚悟を決めました。その時、近くで武禎が見守っている気配を感じて振り返りますが、彼女の姿はすでにありませんでした。
また別の場所では、武禎の頼みを受けた斛珠(こく・じゅ)が、去りゆく兄弟子・霜降を見送っていました。二人は胡餅(こへい)を分け合い、静かに別れを告げます。過去の因縁は煙のように消え、それぞれの道へと進んでいくのでした。
まさかの入れ替わり!?
梅四はどうしても柳太真(りゅう・たいしん)に会いたくてたまりません。梅逐雨に妖市へ連れて行ってくれとせがみますが、相手にされず不貞腐れていました。手慰みに豫国公から送られた古風な木偶(木の人形)をいじっていたその時、不思議な現象が起きます。
なんと、梅四と柳太真の魂が入れ替わってしまったのです!妖市にいた柳太真の体に入った梅四は、自分が女性の姿になっていることに気づき大号泣。武禎が理由を問い詰めると、あの木偶が原因らしいことが判明します。梅四は元の体に戻るため、武禎を連れて妖市を飛び出し、自分の体(中身は柳太真)を探しに向かうのでした。
決別の夜、切ない口づけ
梅逐雨は夜の庭で静かに待っていました。テーブルには酒と料理が並べられています。彼は武禎が今夜、妖(あやかし)の姿で現れることを予感していたのです。現れた武禎に対し、彼は開口一番に謝罪します。
しかし、武禎の表情は冷たいままでした。あなたが結界を開いた瞬間、選択は決まっていたと告げます。過去に刃を向け合った事実は消せず、仙と妖の道は決して交わらないのだと。
もう縁は尽きたわ武禎は淡々と離縁(和離)を切り出します。焦った梅逐雨は思わず彼女を引き寄せ、強引に口づけをしますが、武禎は彼を突き放しました。彼女は振り返ることなく闇の中へと消え去り、庭には手つかずの料理と、深い静寂だけが残されました。
第30話の感想
まさかの入れ替わり展開には笑ってしまいました!シリアスな展開が続くなか、梅四と柳太真の魂が入れ替わるハプニングは良い息抜きになりましたね。梅四の乙女な反応が可愛すぎます。
一方で、ラストの離縁シーンは胸が張り裂けそうでした。梅逐雨の必死なキスを拒絶する武禎の決意が固すぎて……。仙と妖は相容れないという現実を突きつけられた気がします。二人の愛はここで終わってしまうのでしょうか。
つづく

