梅四(ばいし)が隠していた衝撃の秘密が明らかになり、柳太真(りゅう・たいしん)の心を大きく揺さぶります。一方、記憶を失った武禎(ぶ・てい)の実家である常曦宮へ。そこで不思議な武器の反応を見せ周囲を驚かせますが、当の本人は無邪気そのもの。そんな彼女に梅逐雨がヤキモチを焼く可愛らしい一幕も。妖市の過去にまつわる重要な謎も語られ始めます。

「子夜帰」あらすじネタバレ34話

梅四(ばいし)の切なすぎる秘密

梅四(ばいし)が夜の街を馬車で移動していると、巡回中の黄毅(こう・き)に出くわしてしまいます。黄毅は馬車の中に遊郭の女性を隠しているのではないかと疑い、強引に中を改めようとします。とっさに柳太真(りゅう・たいしん)は煙となって姿を消し、難を逃れました。

その後、友人の玄虺(げんき)が柳太真(りゅう・たいしん)のもとを訪れます。彼はもうすぐ龍となって昇天し、この地を離れることを告げに来たのです。そして、出発の前にどうしても見せたいものがあると、柳太真を梅四(ばいし)の部屋へと連れて行きます。

そこで柳太真が目にしたのは、机の上に置かれた生の鶏の心臓と血でした。実は梅四、怪しげな民間療法を信じ込んでいたのです。これを1ヶ月食べ続ければ妖怪になれると信じ、ただ柳太真とずっと一緒にいたい一心で、無理を重ねていました。

玄虺の願いと柳太真の涙

玄虺は自分にとって唯一の親友である梅四が心配でたまらないと語ります。そして、自分が去った後も梅四を大切にしてほしい、忙しくない時は顔を見せてやってほしいと柳太真に懇願しました。彼にとって、柳太真に会えることが何よりの喜びなのだと。

玄虺が去ったあと、柳太真は改めて部屋を見渡します。壁には自分の似顔絵が飾られ、机の上には小さな像が所狭しと並べられていました。そのすべてが自分を模したものであり、梅四の深く純粋な愛情を目の当たりにした柳太真の心は、激しく揺さぶられます。

妖市の過去と灰長老の野望

一方、妖市では不穏な動きがありました。無字書(むじしょ)は灰長老と密会します。灰長老は当初、梅逐雨(ばい・ちくう)に対抗するために妖市を離れると嘘をつきますが、無字書(むじしょ)の疑いの眼差しを見て、ついに真実を語り始めました。

かつて灰長老たちは山に住む小妖怪でしたが、人間の戦乱によって居場所を失いました。そんな彼らを救い、長安の妖市を作ったのが邪煞詭嬰(じゃさつきえい)という存在だったのです。しかし、猫公と蛇公が結託して彼を滅ぼし、妖市の支配権を奪ってしまったとのこと。灰長老の真の目的は、邪煞詭嬰を救い出し、かつての妖市を取り戻すことでした。

武禎(ぶ・てい)、常曦宮へ行く

記憶を失った武禎(ぶ・てい)は自分の育った常曦宮(じょうぎきゅう)へと戻ります。兄弟子たちは武禎(ぶ・てい)がかつての猫公であることに怯えますが、梅逐雨(ばい・ちくう)は彼女に害意はないと説得しました。

武禎は妖力を失っており、かつての強さは見る影もありません。ところが、練武場で兄弟子が残した強力な陣に触れてしまい、あわや大怪我という場面に遭遇します。その瞬間、常曦宮の武器である常曦鐧(じょうぎかん)が勝手に動き出し、武禎の手の中に飛び込んで陣を打ち破ったのです。これには梅逐雨も驚きを隠せません。

嫉妬する梅逐雨

その夜、眠れない武禎は梅逐雨を呼び出し、彼のことを抱きしめながらおしゃべりを楽しみます。翌朝、二人が同じ部屋から出てくるところを兄弟子たちに見られてしまい、気まずい空気が流れました。

その後、梅逐雨は武禎の治療法を探すために書庫へ向かいます。暇を持て余した武禎がふらふらと歩いていると、上半身裸で鍛錬に励む男たちの姿が目に入りました。たくましい筋肉を見て、思わずニヤニヤと笑顔になる武禎。そんな彼女の様子を見た梅逐雨は、わかりやすく嫉妬の炎を燃やすのでした。

一方、梅四は柳太真に避けられていると感じて落ち込んでいましたが、彼女の居場所を聞きつけ、すぐさま駆けつけます。裏口から逃げようとした柳太真でしたが、梅四に見つかってしまい……。

第34話の感想

梅四の愛が重い……でも泣けます!妖怪になりたいからって生の心臓を食べるなんて、普通なら狂気ですが、彼の純粋さが痛いほど伝わってきました。一方で、記憶喪失の武禎ちゃんは癒やしですね。裸の男たちを見てニヤつく無邪気な姿と、それを見て本気で拗ねる梅逐雨。このカップルのやり取りが可愛すぎて、シリアスな展開の中での一服の清涼剤でした。

つづく