長安の妖市に最大の危機が訪れます。武禎(ぶ・てい)は妖市の起源に隠された恐ろしい秘密を知り、黒幕と対峙することに。一方、捕らわれの身となった武禎を救うため、梅逐雨(ばい・ちくう)が駆けつけます。そこで明かされる、彼が18年間隠し続けてきたある犠牲とは?涙なしでは見られない、愛と決断の第37話です。
「子夜帰」あらすじネタバレ37話
悲しき取引と玄虺の最期
灰長老(かいちょうろう)は、梅四(ばいし)の命を盾に取りました。彼は柳太真(りゅう・たいしん)に対し、彼女の体にある蛇の鱗を要求します。柳太真(りゅう・たいしん)は少しの沈黙の後、自らの胸元にある護身の鱗を剥がし、手渡しました。
灰長老が去った後、玄虺の命の灯火はすでに消えかけていました。彼は薄れゆく意識の中で、柳太真(りゅう・たいしん)を見つめ姉さんと小さく呼びます。その一言を残し、玄虺は静かに息を引き取りました。
一方、武禎(ぶ・てい)は玄鑑司を訪れていました。梅逐雨(ばい・ちくう)が普段仕事をしていた場所を歩き、彼との思い出に浸ります。しかし、急な知らせが届き、彼女は慌てて梅家へと戻りました。
そこには、玄虺の亡骸を抱いて泣き崩れる梅四(ばいし)の姿がありました。柳太真の頬にも涙の跡が残っています。長安の妖市(ようし)に異変が迫っているため、柳太真はすぐに武禎(ぶ・てい)を連れて行かねばなりません。彼女は梅四(ばいし)に、玄虺を丁寧に葬るよう言い残し、その場を去りました。
妖市の秘密と無字書(むじしょ)の死
妖市に戻った武禎(ぶ・てい)のもとへ向かいます。彼女は二公の血で通行できる場所を尋ねました。無字書(むじしょ)は多くの場所を挙げましたが、古い市場のそばにある廃倉庫だけを隠しました。
不審に思った武禎がその倉庫を調べると、そこには不気味な石像がありました。それは邪煞詭嬰(じゃさつきえい)の像でした。さらに、長安の街全体の幻影が浮かんでおり、ここがかつての会議場だと気づきます。妖市の根源が、この邪悪な赤子の像と繋がっていることを悟ったのです。
その後、無字書は灰長老らしき人物を追いかけますが、それは変装した武禎でした。武禎は病に伏せっていた時、無字書の正体に関する秘密を聞いていました。断片的な情報を繋ぎ合わせ、ついに真実にたどり着いたのです。
問い詰められた無字書は、すべては武禎のためだったと告白します。しかし、妖市はすでに灰長老の手に落ちていました。無字書は再び武禎を操ろうとしますが、彼女はすでに完全な妖(あやかし)として覚醒していました。小禎(しょうてい)がついに完全になったそう呟くと、無字書は自ら経脈を断ち、その命を絶ちました。
灰長老の野望と梅逐雨(ばい・ちくう)の愛
再び妖市に戻った武禎の目の前には、地獄のような光景が広がっていました。死体が転がり、不穏な空気が満ちています。灰長老の声に導かれ、彼女は妖獄の最下層へと誘い込まれました。そこで罠にかかり、妖力を封じ込められてしまいます。
灰長老は、無字書が情に流されたことを嘲笑いました。彼の真の目的は、邪煞詭嬰を復活させ、人間界と妖界を作り変えることだったのです。彼は武禎に対し妖市の主としての資格がないと罵ります。そして、次の新月の夜に長安を転覆させると宣言しました。
武禎は負けじと言い返します。その野望は妖たちのためか、それともかつて鼠(ネズミ)と蔑まれた過去を消すためか痛いところを突かれた灰長老は激怒し、立ち去りました。同じ牢には柳太真たちも捕らえられていましたが、柳太真だけは静かに目を閉じていました。
意識が薄れる中、武禎は夢の中で先代の猫公(びょうこう)に出会います。先代は運命の選択をする時、猫公の真の意味を知るだろうと告げました。
その時、現実世界に梅逐雨(ばい・ちくう)が現れます。彼は指先一つで頑丈な檻を粉砕し、武禎を抱きしめました。武禎は涙ながらに、18年前に彼に会っていたことを思い出します。
実は、不死身の邪煞詭嬰に対抗できるのは、猫公の元丹だけでした。しかし、それには身を焦がすような激痛が伴います。梅逐雨はかつてその真実を知り、父に頼んで元丹を自分の体に封印させていました。彼はこの18年間、武禎が受けるはずだった苦痛を、ずっと一人で背負い続けていたのです。
第37話の感想
玄虺の最期があまりに切なく、冒頭から涙腺が緩みました。姉さんという最期の言葉が心に刺さります。そして無字書のあっけない最期には驚きましたね。何より衝撃だったのは、梅逐雨の献身です。18年間も武禎の代わりに激痛に耐えていたなんて、愛が深すぎます!灰長老の小物感との対比で、梅逐雨のかっこよさが際立った回でした。
つづく

