お腹を空かせた霜降は、斛珠(こく・じゅ)に連れられて妖怪が出るという屋敷へ向かいます。一方、梅逐雨(ばい・ちくう)はついに玄鑑司のトップに就任。周囲からの反発を受けながらも、ある人物から重要な地図を託されます。そして宮中では、白い花から血が流れるという恐ろしい怪奇現象が発生し……。

「子夜帰」あらすじネタバレ8話

腹ペコの霜降と不思議な荒屋敷

常曦宮(じょうぎきゅう)の霜降(そうこう)は、お金がなくてお腹を空かせていました。師匠である梅逐雨(ばい・ちくう)が清貧を貫いているため、家には肉も魚もありません。そこで彼は街角で占いを始めますが、お客さんはさっぱり来ません。

そんな時、美味しそうな肉の匂いが漂ってきます。現れたのは斛珠(こく・じゅ)。彼女は鶏の足をちらつかせ、ある荒れ果てた屋敷へ彼を誘います。夜になると変な音がするから、妖怪退治をしてほしいと言うのです。

妖怪なんていない?

屋敷はボロボロで、野良猫が走り回り、クモの巣だらけ。明らかに怪しい雰囲気ですが、霜降はまったく気づきません。斛珠(こく・じゅ)が冗談めかして私が妖怪だったら?と聞いても、彼は信じません。それどころか妖怪はみんな醜い姿をしているから、君は違うなんて失礼なことを言ってしまいます。

ムッとした斛珠(こく・じゅ)が術を使って屋根の木材を落としますが、なんと霜降は身を挺して彼女を守りました。その姿に、斛珠の怒りは消え、少しときめいてしまいます。

座布団の妖怪に遊ばれる

そこに現れたのは、子どもの姿をした蒲団(ふとん)の妖怪でした。霜降は必死に法器を使って捕まえようとしますが、相手はすばしっこくて触れることさえできません。彼が慌てて『妖物志』で弱点を調べている間に、妖怪は消えてしまいました。それでも斛珠は、彼を傷つけないようすごい腕前ねと褒めてあげるのでした。

梅逐雨(ばい・ちくう)の就任とそれぞれの想い

霜降が心配で駆けつけた梅逐雨(ばい・ちくう)と鉢合わせます。以前の口移しの一件があり、梅逐雨は気まずくて目を合わせられません。しかし武禎(ぶ・てい)は、彼が仕事のことで悩んでいると勘違い。世間の目なんて気にせず、自分の信念を貫けばいいと優しく励まします。この言葉は、梅逐雨の冷え切った心を温めました。

その後、梅逐雨は霜降を連れて帰ります。武禎(ぶ・てい)が屋敷に戻ると、無字書(むじしょ)が蒲団の妖怪を捕まえていました。実はこの妖怪、寂しさから野良猫たちを集めて世話をしていただけだったのです。事情を知った武禎は、彼を妖怪たちが暮らす妖市へ誘います。

託された地図と決意

ついに梅逐雨は、玄鑑司(げんかんし)の司使に正式に就任しました。部下たちは表面上は祝っていますが、内心では彼を軽んじています。そんな中、左遷されて故郷へ帰る徐鸞(じょ・らん)だけは違いました。彼は梅逐雨の実力を認めていたのです。

徐鸞は密室で、長安の妖怪分布図を梅逐雨に託します。長安は複雑だ。私の二の舞になるなそう言い残して去る徐鸞の背中には、憑き物が落ちたような清々しさがありました。

不気味な予兆

梅逐雨は過去の記録を調べるため、宮中の案禄閣へ向かいます。そこで出会ったのは、なんと武皇后でした。彼女の威圧的な態度にも動じず、梅逐雨は理路整然と自分の考えを述べます。その聡明さに、皇后も感心した様子を見せました。

その様子を遠くから見ていた武禎も一安心。二人が宮中を去ろうとしたその時です。悲鳴が聞こえ、振り返ると庭の白茶花(しろちゃか)から血が滴り落ちていました。美しい花が赤く染まり、池の水まで血の色に変えていく……。あまりに不気味な光景で幕を閉じます。

第8話の感想

霜降の鈍感さと、それをからかう斛珠のやり取りが最高に可愛かったです!妖怪はブサイク発言にはヒヤヒヤしましたが、とっさに彼女を守る男らしさは素敵でしたね。一方で、梅逐雨と武禎のじれったい関係も進展しそうでしません。そしてラストの血を流す花。ほのぼのした前半から一転、一気にホラー展開になり鳥肌が立ちました。宮中で何が起きようとしているのでしょうか。

つづく