第15話では、前話で殺害されたと思われた親友の遺体から前代未聞の猟奇工作が発覚します。 替え玉受験を巡る国家規模の口封じと、太学の権威を揺るがす新たな殺害事件が趙家を襲いました。 絶望の淵に立たされた天才細工師の弟を救うため、元大理寺の貼書吏が驚愕の真相を突き止めます。

「清明上河図(せいめいじょうかず):隠された暗号」あらすじネタバレ15話

狂気の猟奇殺人が暴く科挙の闇と引き裂かれる趙家の絆

第15話では、前話で殺害されたと思われた親友の遺体から前代未聞の猟奇工作が発覚します。

替え玉受験を巡る国家規模の口封じと、太学の権威を揺るがす新たな殺害事件が趙家を襲いました。

絶望の淵に立たされた天才細工師の弟を救うため、元大理寺の貼書吏が驚愕の真相を突き止めます。

凄惨極まる開腹の儀式と容疑者となった弟の叫び

典籍を詰め込まれた遺体と温悦(おんえつ)が明かす20年前の血塗られた身世

検死官を目指す趙瓣児(ちょうべんじ)と姚禾(ようか)は、顔の皮を剥ぎ取られた凄惨な遺体の再検死を行いました。

遺体は一刀の下に命を奪われただけでなく、開腹され大量の典籍を詰め込まれて縫合されていたのです。

元大理寺貼書吏の趙不尤(ちょうふゆう)は、犯人が被害者に対して強烈な侮辱と怨恨を抱いていると看破します。

第13話から夫と不自然な分居生活を続けていた温悦(おんえつ)は、傷心の趙墨児(ちょうぼくじ)を慰めるため安済院へ向かいました。

趙不尤(ちょうふゆう)は酒の力を借りて傘店を訪れ、弟を救ってほしいと温悦の肩を借りて涙ながらに懇願します。

夫の孤独な苦悩を察した温悦は、自らも幼少期に太湖船廠の家族を皆殺しにされた壮絶な過去を明かしました。

本名は蘇悦であり、20年前の惨劇で孤児となった末に江南の水匪へ身を投じた事実を告白します。

愛する家族を守るため、温悦はこれ以上の悲劇を絶対に許さないと深い覚応を胸に刻みました。

その頃、顧震(こしん)は流刑囚の巻宗から、偏激な性格で脱走した単十六という狂気の暗殺者の存在を突き止めます。

太学前の惨劇と容疑者となった趙墨児(ちょうぼくじ)が暴く開封府の腐敗

夜を徹して悩み続けた趙墨児は、親友が死の直前に儒学者の章美から激しく罵倒されていた事実を思い出します。

真相を問いただすため太学へ急行した墨児ですが、そこには首を斬られた章美の冷たい遺体がありました。

遺体を確認しようとした瞬間、太学の管理人に見咎められ、墨児は唯一の殺人容疑者として捕らえられます。

現場へ駆けつけた趙不尤と顧震(こしん)の目の前で、開封府の万福(まんぷく)は趙墨児を犯人と決めつけて尋問を開始しました。

激昂した墨児は、第14話で丁大郎が鄒家の男に撲殺された際に賄賂を受け取って揉み消した万福(まんぷく)の汚職を暴露します。

役人たちのあまりの怠慢に激怒した趙不尤と温悦は、激しい言葉で万福の横暴を完全に論破しました。

釈放された趙墨児は、温悦と共に手がかりを求めて大規模な騾馬店へと再び足を踏み入れます。

丁大郎の隣人である陳保山から、宋齊愈がかつて使用人だった丁大郎を実の父子のように援助していた事実を聞きました。

墨児は章美が息絶える直前、地面に宋の血文字を書き残していた記憶を呼び覚まします。

礼部の名簿が示す組織的口封じと顔なき死体の真の身元

趙不尤は独自の捜査を進めるため、国家の試験を司る礼部から過去の缺考学子の記録を極秘に押収しました。

その結果、過去10年間に試験を欠席した受験生の名前が、顧震の追う失踪者名簿と完全に一致することを発見します。

権力者のために替え玉受験を行った貧しい受験生たちが、用済み後に組織的に抹殺されていたのです。

都の有力者である鄒家からは毎年不自然な数の合格者が出ており、今年も鄒雍進らの合格が記録されていました。

そこへ鄒家の護院である庄強が、合格者であるはずの鄒雍進が失踪したという奇妙な訴えを開封府に持ち込みます。

この重大な違和感を見逃さなかった趙瓣児(ちょうべんじ)は、姚禾(ようか)と共に宋齊愈の遺体とされる無臉死体を再検証しました。

遺体には大酒飲みの酸臭がなく、庄強の証言通りに過去の落馬による足の傷痕が明確に残されていたのです。

顔を剥ぎ取られていた死体の真の正体は、宋齊愈ではなく、暴力を振るっていた悪徳受験生の鄒雍進でした。

親友の死という大前提が覆り、天才受験生である宋齊愈の生存がここに完全証明されます。

宋の血文字が意味する真犯人の計略と替え玉受験の利権構造

今回の事件の核心は、科挙制度の裏で蠢く替考(替え玉受験)という巨大な国家犯罪の隠蔽工作にあります。

鄒家のような特権階級が、優秀な学層を金銭で支配し、自らの息子の栄達を偽造するために暗殺者を放っていました。

章美が死の間際に残した宋の文字は、彼を殺害した犯人が他ならぬ宋齊愈自身であることを示しています。

宋齊愈は第14話で実の父のように慕った丁大郎を殺され、自らの顔を偽装して壮絶な復讐の鬼と化しました。

遺体の腹に典籍を詰め込んだ儀式は、歪んだ官界に対する高潔な学徒の烈しい断罪のメッセージです。

第9話で浮上した朝廷の巨悪・鄒勉の利権構造が、この受験制度の闇をも完全に支配していたことが証明されました。

親友の死を覆す大どんでん返しと次なる追跡への期待

第15話は、悲劇的な親友の死という絶望のどん底から、一気に生存の光が差し込む最高の大どんでん返しでした。

万福の賄賂を正面から糾弾した趙墨児の真っ直ぐな怒りと、それを全力で守る趙家の固い絆に胸が熱くなります。

温悦の口から語られた蘇悦という本名と家族の悲劇も、今後の水匪組織との最終決戦への重要な布石です。

死を偽装し、自ら復讐の執行人となった宋齊愈の行方を、趙不尤たちはどのように追うのでしょうか。

国家の根幹を揺るがす売官汚職の闇へ切り込む開封府の決死の大捜査網から、一瞬たりとも目が離せません。

つづく