偽りの懐妊劇が招く怒涛の変局と新たな暗殺の影
宮廷を震撼させる偽りの懐妊劇は、さらなる激動の局面を迎えます。
千羽衛統領が復讐の炎を燃やす中、記憶喪失の女刺客は後宮の過保護な扱いに限界を感じていました。
暗殺の魔の手が迫る中、彼女が下した大胆極まる流産狂言の計略が、朝廷の権力バランスを大きく揺るがし始めます。
策略と疑惑の心理戦!崩壊していく宮廷の平穏
密室のやけ酒と引き裂かれた不器用な愛の行方
秦家の旧部を惨殺された悲劇の怒りは、千羽衛統領の寝宮を暗く支配していました。
第13話で描かれた惨劇への自責の念から、晏長昀(アン・チャンユン)は一人で激しいやけ酒に溺れます。
新丞相となった蕭権(シャオ・チェン)への激しい憎悪を滾らせる中、自室に偽の懐妊で富を得た小強子こと拂暁(フー・シャオ)がやってきました。
彼女は華やかな金銀財宝を身にまとい、統領の気を引こうと無邪気に首飾りを誇示します。
自分を妃に迎える冊封の儀式が始まる前に、引き留めてほしいと拂暁(フー・シャオ)は涙ながらに訴えました。
しかし一族を守れなかった自卑感に苛まれる晏長昀(アン・チャンユン)は、心の中の熱い愛情を押し殺し、冷酷に彼女を突き放します。
恋の終わりを告げられた彼女は泣き崩れ、その悲しみを紛らわせるように大量の食事を胃袋へ詰め込みました。
見守る太監頭の刀哥は、偽の腹の中にいるはずの龍子の健康を本気で心配して大騒ぎします。
愛する男の冷酷な態度に傷つきながらも、偽太監としての生活は彼女に休息の時間を与えてくれませんでした。
崩壊した友情の修復と月齢枕がもたらす後宮の過保護
傷心の彼女は、かつて第11話で一酔方休した蕭皇后の元へ謝罪に向かいます。
嘘に傷ついていた皇后ですが、拂暁が不器用な手つきで一生懸命に縫い直した手巾を見て笑みをこぼしました。
友情を取り戻したものの、今度は後宮の妃嬪たちによる妊婦への過保護な監視が彼女を精神的に追い詰めます。
食事や歩行まで制限され自由を奪われた彼女は、南国の若き皇帝である趙沅(ジャオ・ユエン)にこれ以上の偽装は無理だと懇願しました。
困り果てた趙沅(ジャオ・ユエン)は、月齢ごとの詰め物枕を取り出し、これで周囲の目を誤魔化し続けるよう指示します。
さらに出産時には哪吒が生まれたと言い訳すればいいと太医を巻き込む無茶な提案を語りました。
その頃、朝廷では最高権力を握った蕭権(シャオ・チェン)が、千羽衛の統領から不当な排斥を受けていると皇帝へ不満をぶつけています。
晏長昀は後ろ暗いところがあるからだと一蹴し、事件の巻宗を引き合いに出して冷酷に反論しました。
緊迫する御前で、皇帝はどちらの陣営にも荷担しない曖昧な態度を崩さず、二人の対立を煽ります。
敵陣営の不穏な結託と鳳殿に迫る暗殺者の刃
一方、蕭権の疑念の矛先は、千羽衛統領の正体が死んだはずの秦琰ではないかという確信へ向いていました。
彼は万事閣の首領である白弋の元を訪れ、かつて崖から突き落とした男の生存を警戒します。
自分が南国の玉座を奪った暁には、白弋による寧国の天下統一を支援するという血の密約が交わされました。
密室で療養する一族の生き残り雷豹の警告を受けながらも、統領は彼女を必死に守ろうとします。
そんな中、蕭権の命令を受けた皇后の侍女・雪茹が、後宮に眠る龍子の命を奪うべく牙を剥きました。
万事閣の同門と誤認した拂暁の隙を突き、雪茹は暗闇で鋭い短剣を突き出しますが、駆けつけた統領によって捕縛されます。
雪茹は主君の蕭権を守るため、すべては皇后のために単独で行ったと嘘をつき、その場で自ら命を絶ちました。
幼馴染の凄惨な死に蕭皇后が号泣する中、趙沅の呑気な態度に激怒した拂暁は偽装の破棄を叫びます。
しかし、偽妊の露見が即座に死罪を意味することを知る皇帝は、必死に彼女の命がけの暴走を制止しました。
仇敵を陥れる冤罪の罠と机の上から始まった大博打
窮地に陥った拂暁は、この最悪の状況を逆手に取る驚天動地の流産計画を着想します。
彼女が覚悟を決めて鳳殿の机の上に登った瞬間、廊下から仇敵である蕭権が傲然と歩いてきました。
二人がすれ違う刹那、彼女はわざと激しく転倒し、腹を抱えて大声を上げ、すべての罪を新丞相へとなすりつけます。
激しい痛みを演じる彼女の声が響き渡り、鳳殿は一瞬にして阿鼻叫喚の渦へと巻き込まれました。
駆けつけた宮廷の役人たちの前で、彼女は蕭権に突き飛ばされたと涙ながらに告発します。
実妹である皇后の目の前で、新丞相は未来の跡継ぎを殺害した大逆不道の人非人としての烙印を押されました。
蕭権と白弋の危険な密約と哪吒の狂言が暴く傀儡の限界
第14話において最も注目すべき政治的背景は、新丞相の蕭権と万事閣の首領である白弋の危険な結託です。
第2話の尋問で明かされた秦家の血筋を、蕭権は執拗に追い詰め、千羽衛の解体を画策していました。
白弋がかつて秦琰をその手で殺害したと断言する場面は、晏長昀の過去の凄惨な逃亡劇の過酷さを物語っています。
また、皇帝の趙沅が提案した哪吒の出産という言い訳は、皇帝の権力の脆弱さを象徴しています。
神話の英雄である哪吒は3年間母親の腹にいたとされますが、そのような荒唐無稽な嘘に頼らざるを得ないほど、後宮は蕭家の監視下にありました。
この窮地を突破するために拂暁が仕掛けた流産の狂言は、蕭権の政治的地位を失墜させるための最も破壊的なカウンタープランです。
復讐鬼の切ない自卑と偽りの血が流れる次なる戦場
今回は、やけ酒を飲む晏長昀が心の中で好きだと呟きながらも、冷酷な言葉で彼女を突き放すシーンが切なすぎました。
第13話の悲劇を背負う彼だからこそ、愛する女性を危険な復讐の渦へ巻き込みたくないという、不器用な優しさが胸に刺さります。
しかし、ラストで敢行された拂暁のダイナミックな蕭権への流産冤罪なすりつけは、あまりの痛快さに拍手喝采でした。
次回第15話では、流産の罪を課された蕭権が、身の潔白を証明するために太医たちを巻き込んだ激しい反撃を開始します。
偽りの龍子が失われたことで、後宮と朝廷は蕭家一族の処罰を巡る全面戦争へと突入することは間違いありません。
傷ついた蕭皇后の悲しみと、暗闇で暗躍する万事閣の次なる暗殺計画から、一瞬たりとも目が離せません。
つづく


