記憶の謎が深まる偽太監の新たな戦いと統領の揺れる心
第4話の激しいお仕置きを耐え抜いた統領の背中を癒やすため、偽太監の小強子は誠意を込めて薬を塗ります。
傷だらけの肉体に隠された過去の英雄的な真実と、新たな身分を手に入れたヒロインの痛快な反撃が始まります。
権力闘争の裏で偽の解毒剤を巡る大騒動が巻き起こり、冷酷なはずの男の心に確かな変化が芽生えるエピソードです。
偽銀貨の摘発から始まった身分逆転と玉骨哨が呼ぶ奇妙な主従関係
傷跡に宿る英雄の記憶と国庫を救う秘密の計略
小強子は第4話で自分の身代わりとなり凄惨な杖刑を受けた晏長昀(アン・チャンユン)の元へ、謝罪のために向かいました。
衣服をめくると彼の背中には血まみれの傷だけでなく、過去の戦場で皇帝の命を救った無数の凄まじい刀傷が刻まれています。
痛みを和らげるために彼女が傷口へ優しく息を吹きかけると、統領は第4話の洗濯シーンと同様に幼い日の少女を思い出しました。
危機を脱した小強子は皇帝の趙沅(ジャオ・ユエン)から巨大な督軍牌(とくぐんはい)を授かり、千羽衛の監視役へと大出世を果たします。
彼女は千羽衛の給与不足と皇帝の財政難を同時に解決するため、江南から運ばれる税銀に着目した大胆な奇策を提案しました。
親戚である魏国公を調べることに気まずさを感じる趙沅(ジャオ・ユエン)を説得し、正式な聖旨を得て税銀の検収へ向かいます。
偽銀貨を見破る執念と全財産を失ったサンザシの罠
翌日、税銀の入庫チェックに乗り込んだ小強子は、持ち前の鋭い観察力で運ばれた銀の一部が精巧な偽物であることを見破ります。
魏国公は誰かの罠だと必死に抗議しますが、晏長昀(アン・チャンユン)が命じた家宅捜索により隠し密室から大量の本物の国銀が発見されました。
この手柄により国庫へ資金が戻り、小強子は念願の高額な褒賞金と千羽衛の軍餉を手に入れることに成功します。
小強子は手に入れた大金をすべて差し出し、第2話で発覚した致命的な毒の解毒剤を晏長昀から必死に買い取りました。
しかし、大喜びで丸薬を食べようとした瞬間、太監頭の刀哥が隣からその薬をお菓子のようにつまみ食いし始めます。
実はその解毒剤の正体は、宮廷の御医が作ったただのサンザシの胃薬であり、誰もが持っているありふれた物でした。
騙されたと知った彼女は涙を流して激怒しますが、統領は自分も本物の解毒剤など持っていないという衝撃の事実を白白と告げます。
玉骨哨が響く千羽衛の上下逆転劇と皇帝の差し伸べた手
泣き崩れる小強子の姿を見た晏長昀は、最初は玉指輪の行方を探るための道具だった彼女への愛着と罪悪感を自覚し始めます。
彼は謝罪の証として、危険が迫った時に吹けば必ず自分が命がけで守りに駆けつけるという貴重な玉骨哨を贈りました。
翌日、ボスのえこひいきに不満を漏らす同僚の魏添驕(ウェイ・ティエンジアオ)の前で笛を吹くと、統領は本当に一瞬で現場へ現れます。
小強子だけを特別扱いしている事実を隠すため、晏長昀は私室の宝物を千羽衛の全員に全て配る羽目になりました。
小強子は督軍の権力を容赦なく盾に取り、晏長昀に対して洗濯や食事の用意を命じる大胆な嫌がらせを連発します。
さらには多くの隊員が見守る公衆の前で、統領に自分の肩をマッサージさせるという前代未聞の暴挙に出ました。
調子に乗りすぎだと周囲の兵士が呆れる声を耳にした彼女は、機嫌を取るために木に登って実を採りますが恐怖で自力で降りられなくなります。
そこへお忍びで駆けつけた皇帝の趙沅が、大きな腕で彼女をしっかりと優しく受け止めました。
出宮した小強子は女性用の美しい首飾りを見つめ、コレクションが趣味だと嘘をつきながら切ない表情を浮かべます。
街中で母親が子供に対して言うことを聞かないと千羽衛に捕まると脅す場面に遭遇し、彼女は強い口調で反論しました。
千羽衛は民を脅かす存在ではなく人々を守る盾であるべきだと主張し、宮廷のイメージを刷新する奉仕活動を皇帝へ提案します。
サンザシの丸薬が暴く暗殺組織の絶対的な支配力と朝廷の新たな権力図
晏長昀が本物の解毒剤を持っていなかった事実は、第2話から続く万事閣の恐怖をさらに際立たせる結果となりました。
最高の刺客である拂暁(フー・シャオ)を縛る腕の紅線は、組織の首領だけが制御できる絶対的な呪いであることが証明された形です。
統領が彼女を繋ぎ止めるために嘘の胃薬を使ったのは、手元に置いて監視を続けるための冷徹な知略でした。
しかし、大切な玉骨哨を渡した行動は、復讐に生きる彼の冷たい心に本物の愛情が芽生え始めた確固たる証拠です。
朝廷内では、今回の税銀汚職の摘発をきっかけとして、若い皇帝の趙沅が主導権の奪還へ向けて鮮やかに動き出しました。
汚職を働いた魏国公の権力を削ぎ、信頼できる戸部尚書を配置したことで国庫の支配権を自身の元へと取り戻しています。
一方で、蕭丞相の弾劾をあっさりと受け入れて朱銀粉の調査権を刑部に譲った晏長昀の動きも、極めて計算された高等戦術です。
敵の注目をあえて刑部へ逸らすことにより、彼は裏で自身の家族を破滅させた秦家滅亡の真相を自由に探る環境を整えました。
マッサージを命じる爆笑の主従逆転劇と切ない余命のタイムリミット
今回は督軍へと昇進した小強子が、あの冷酷な統領をアゴで使う最高に痛快なコメディ回として素晴らしい完成度でした。
大庭院の真ん中で渋々マッサージをする晏長昀の屈辱に満ちた表情と、それを楽しむ彼女の対比が爆笑を誘う名シーンです。
しかし、偽の解毒剤だったという事実は、彼女の腕に残された余命のカウントダウンが今も続いている残酷な現実を思い出させます。
街の人々の誤解を解くために千羽衛の改革を訴える彼女の優しさが、冷徹な統領の心をどのように揺さぶり続けるのか注目です。
次回第6話では、刑部へ移った朱銀粉の捜査を巡り、蕭丞相の陣営が千羽衛を陥れる卑劣な次なる罠を仕掛けてくるでしょう。
木から落ちた彼女を抱きとめた皇帝の趙沅との絆も深まる中、男装の歌姫を巡る新たな波乱の展開から一瞬も目が離せません。
つづく


