恋の嵐が吹き荒れる茶園での共同労働と裏で動く謎の密売捜査

第13話は、最高学府の弟子たちが国子監を飛び出して広大な茶園で過酷な実地労働に挑む展開です。桑祈(そうき)をめぐる晏雲之(あんうんし)と卓文遠(たくぶんえん)の恋の火花が最高潮に達し、過激なマウント合戦が勃発します。一方で、亡き兄の事件を追う秘密の捜査線が交錯する目の離せないエピソードです。

嫉妬が交錯する茶園の共同生活と深夜のライバル対決

宋家の倉庫での密会と茶園への険しい旅路

守衛たちが去った直後、桑祈(そうき)は宋家の倉庫に隠れていた晏雲之(あんうんし)に潜入の本当の理由を問い詰めます。晏雲之は手元にあった茶葉を口に含み、泥酔したため目を覚ますために茶葉を探していたと言い逃れをしました。そこへ二人を必死に探していた卓文遠(たくぶんえん)が現れ、部屋から同時に出てきた二人の親密な姿に激しい嫉妬を覚えます。

翌日から弟子たちは科挙の試練の一環として、山奥にある茶園での実地労働へ出発することになりました。荷物の持ち込みを一切禁じられた過酷な徒歩の山登りで、お調子者の閆琰が足を滑らせて桑祈を巻き込み転倒します。足首を痛めた桑祈の前に卓文遠が背中を差し出しますが、横から乱入した晏雲之が彼女を背後から力強く背負い上げました。

この背負い上げの瞬間は、第8話の酒窖の罠で桑祈が晏雲之をおんぶして救った場面の見事なコールバックです。立場が逆転した二人の密着劇を目の当たりにした卓文遠は、悔しさのあまり拳を握りしめました。茶園に到着後、晏雲之は唯一の女子である桑祈に豪華な個室を用意し、自身は卓文遠と同室になる選択をします。

深夜の公平競争宣言と厨房に流れるおかしな空気

夜の静寂の中、同じ部屋で横になった卓文遠は、晏雲之の桑祈への執着が一方通行ではないかと冷酷に問いかけました。晏雲之は静かに目を開け、自分の行動に見返りは求めていないと強い覚悟を口にします。お互いの譲れない想いを確認した二人の男は、これ以降、桑祈をめぐって正面から公平に競争する約束を交わしました。

翌朝の作業中、宋落天(そうらくてん)と閆琰が果物皿の配分を巡って激しい口論を始めますが、晏雲之の威厳ある仲裁で事態は沈静化します。その後、侍女の蓮翩(れんへん)が差し入れの菓子を持って応援に駆けつけますが、すべて閆琰の好物ばかりでした。自身の好物が一つもない事実を突きつけられた桑祈は、主僕の恋の進展に複雑な溜息を漏らすしかありません。

休憩中、晏雲之と卓文遠は茶葉の摘み方を巡って、一字一句に刃を仕込んだような激しいマウント合戦を開始します。卓文遠が晏雲之の手の上の茶葉を吹き飛ばした際、偶然にも茶葉の粉が晏雲之の目に入ってしまいました。卓文遠が慌てて顔を近づけて目を吹く仕草は、周囲の桑祈たちの目には完全に男色関係の密着劇として映り込みます。

修羅場と化したお茶会と蘇解語(そかいご)が告げた真実

午後のお茶会では、蓮翩(れんへん)との時間を引き延ばしたい閆琰の提案で、桑祈が弟子たちのために茶師を務めることになりました。自分が淹れた茶を飲ませようと晏雲之と卓文遠が桑祈の前に立ち塞がり、強引な主動権争いで彼女を挟み撃ちにします。男たちの幼稚な喧嘩に頭を痛めた桑祈は、二人を力任せに突き放してその場を収めました。

再び始まった農作業中、宋落天(そうらくてん)は自家の茶園であることを笠に着て、大量の家臣を雇って自分だけ涼亭で怠惰に指図を始めます。激怒した閆琰が抗議して大乱闘が始まる中、不審な謎の男が騒ぎに紛れて茶園から密かに逃走していきました。この不穏な男の動きこそが、国子監の利権の裏に隠された巨大な闇組織の尻尾です。

茶園の宿舎に戻った桑祈は、そこに晏雲之を訪ねてやってきた才女の蘇解語(そかいご)の姿を発見して再び激しい嫉妬に駆られます。蘇解語は晏雲之の真の目的が労働ではなく、宋家に隠された西昭の密輸事件の隠密捜査であることを見抜いていました。しかし、これ以上の誤解や桑祈への影響を恐れた晏雲之は、彼女の協力を冷徹に拒絶します。

宋家の茶園に偽装された西昭の魔薬流通ルートと公平競争の裏の心理

今回の茶園労働の舞台が宋家の所有地である点は、今後の事件解明に向けた非常に重要な地理的伏線を構成しています。第12話で蘇解語が宋佳音(そうかいん)の贈り物から発見した「未知の粉末」は、特殊な栽培環境を必要とする西昭の魔薬でした。晏雲之が周囲の目を盗んで宋家の倉庫や茶園を執拗に捜索しているのは、この栽培拠点が宋府の直轄地にあると確信しているためです。

また、晏雲之と卓文遠が交わした「公平競争」の約束には、名門貴族としてのプライドと朝廷内での権力闘争が深く関係しています。卓文遠は、第9話の山洞崩落で晏雲之が桑祈を命懸けで守った事実に強い危機感を抱いていました。表向きは紳士的な恋愛バトルを装いつつも、裏では西昭の密売利権を守るため、晏雲之の捜査の手を何としても阻もうとする冷酷な政治的意図が隠されています。

恋の修羅場が生んだ最高の爆笑劇と次回の不穏な追跡戦

晏雲之と卓文遠が目を吹き合う場面を、桑祈が男色関係だと勘違いして大慌てする展開はシリーズ屈指の爆笑ポイントでした。普段は完璧な美男子二人が、一人の女性を前にして子供のようにムキになるギャップがたまりません。しかし、ラストに登場した謎の男の存在が、学園ドラマから一転して本格的なサスペンスへの移行を告げています。

次回の第14話では、茶園から逃亡した謎の男を追って、晏雲之と桑祈の緊迫の追跡戦が幕を開けます。宋落天の背後に隠された真犯人の正体がいよいよ暴かれ、国子監にさらなる激震が走るはずです。急接近する師弟の甘いロマンスと、闇組織「西昭」を追い詰める決死の隠密捜査の行方から一瞬たりとも目が離せません。

つづく