悪魔判事

ストーリー

正体不明の疫病が蔓延し、社会が荒廃した架空のディストピア韓国。国民の不満が頂点に達する中、政府は司法への信頼を取り戻すため、全国民がアプリを通じて判決に参加できる「国民公開裁判」を導入する。

このライブ法廷ショーの裁判長に任命されたのが、スター判事のカン・ヨハン(チソン)だ。彼は、法を巧みに利用し、権力者や富裕層が犯した罪を容赦なく裁くことで、国民から熱狂的な支持を得ていく。しかし、その正義の仮面の下には、過去に起きた悲劇に端を発する、権力者たちへの冷徹な復讐心という別の顔が隠されていた。

一方、ヨハンの陪席判事として法廷に立つことになった新人判事のキム・ガオン(パク・ジニョン/GOT7)は、純粋な心で人間の善性を信じている。彼は、時に英雄のように見え、時に悪魔のように見えるヨハンの姿に戸惑い、その真意を疑い始める。ガオンは、ヨハンを監視しながら、彼が本当に追い求める「正義」の正体を探ろうとするが、やがて二人は巨大な社会悪に立ち向かう運命共同体となっていく。

果たしてカン・ヨハンは、民衆が求める救世主なのか、それとも法を操る悪魔なのか。二人の判事が、それぞれの正義を胸に繰り広げる、スリリングな法廷劇が今、始まる。

見どころ

  1. 悪で悪を裁く、ダークヒーローの誕生

    主人公カン・ヨハンは、単純な正義の味方ではありません。目的のためなら手段を選ばず、悪をもって巨悪を裁くダークヒーローです。国民を熱狂させる公開裁判で、腐敗した権力者たちを完膚なきまでに叩きのめす姿は、見る者に歪んだ快感とスリルを与えます。演じるチソンのカリスマ性と、キャラクターの持つ謎めいた魅力から目が離せません。

  2. 対照的な二人の判事が織りなす「ブロマンス」

    冷徹で計算高い「悪魔判事」カン・ヨハンと、実直で人間味あふれる新人判事キム・ガオン。まるで磁石のN極とS極のように反発しながらも、次第に強く惹かれ合い、信頼関係を築いていく二人の「ブロマンス(男同士の熱い友情)」は、本作の大きな魅力です。価値観の異なる二人が、時に協力し、時に激しく対立しながら、共に成長していく姿が感動を呼びます。

  3. 元判事が描く、リアルで斬新な法廷劇

    脚本を手がけたのは、元判事という異色の経歴を持つムン・ユソク作家です。そのため、法廷でのやり取りや司法制度の描写には、元職業判事ならではのリアリティと説得力が宿っています。「全国民が裁判に参加する」という近未来的な設定の中に、現代社会が抱える問題を鋭く風刺しており、単なるエンターテイメントに留まらない、深いメッセージ性を投げかけます。

  4. 予測不能な頭脳戦と痛快な復讐劇

    物語は、ヨハンの個人的な復讐劇を軸に、政財界の黒い欲望や陰謀が複雑に絡み合って展開します。次々と仕掛けられる巧妙な罠と、その裏をかく頭脳戦は、一瞬たりとも飽きさせません。悪事が次々と暴かれ、悪人たちが断罪されていく様は、非常に痛快です。また、サスペンスフルな展開の中に、登場人物たちの切ないロマンスも描かれ、物語に一層の深みを与えています。

全16話ネタバレ

キャスト、登場人物

悪魔判事

カン・ヨハン
チソン

悪魔判事

チョン・ソナ
キム・ミンジョン

悪魔判事

キム・ガオン
パク・ジニョン/GOT7

悪魔判事

ユン・スヒョン
パク・ギュヨン