西域の暗雲が都を覆う!蜘蛛の巣のように張り巡らされた密信の罠

大唐帝国を揺るがす西域の強国・鎧勒(かいろく)の細作が、ついに長安の地下深くへと潜入します。

蘇無名(スー・ウーミン)の知略と盧凌風(ルー・リンフォン)の武芸が、鬼市の暗黒街で繰り広げられる血塗られた口封じの罠へと挑むスリリングな回です。

鬼市の暗黒街を奔る盧凌風(ルー・リンフォン)!血塗られた口封じと六本指の怪影

長公主が下した冷徹な密命と蘇無名(スー・ウーミン)が授けた二つの道標

宮廷を出た大将軍の陸仝(りくとう)は、直ちに雍州府へと馬を走らせて細作の潜入を伝えます。

そこへ現れた崔相(さいしょう)の導きにより、右金吾衛大将軍の盧凌風は長公主の元へと急行しました。

長公主は国境を脅かす異国とのいかなる繋がりも、完全に断ち切る決意を固めていたのです。

第35話で描かれたように、敵国が庭州の侵略を企んでいると知った長公主の怒りは頂点に達しています。

彼女は捕らえた細作は一切の言い訳を聞かずに、即刻処刑せよと冷酷な命を下しました。

自身の立場を守りつつ、国家の守護者としての冷徹なプライドを覗かせる緊迫の場面です。

万年県尉の蘇無名は、職務に忙殺されながらも、焦る相棒のために二つの決定的な捜査線を授けます。

それは、地下の闇情報が集まる鬼市の消息鋪(しょうそくほ)と、使節団が滞在する八方客棧(はっぽうきゃくさん)でした。

盧凌風は信頼する費鶏師(フェイ・ジーシー)(フェイ・ジーシー)を客棧へ送り込み、宿の女主人との執拗な交渉を開始させます。

費鶏師(フェイ・ジーシー)の粘り強い交渉が実を結び、八方客棧の一角に高級デザートの酥山店(そさんてん)を開く契約が成立。

この分店は若き楊稷(ようしょく)に託され、使節団の動向を監視する完璧な潜入拠点となりました。

都の表舞台と地下深くで、国家の存亡を懸けた壮絶な諜報戦の歯車が静かに回り始めます。

鬼市の石階段に仕掛けられた罠と孫資を襲った美貌の刺客

盧凌風は鴻胪寺(こうろじ)へ向かい、そこで隠密の調査を続けていた李庄(りしょう)と再会を果たしました。

第35話で陸仝に密報を送った李庄は、闇の情報を買うために鬼市で十万銭もの巨費を投じています。

薛環(シュエ・ホァン)(シュエ・ホァン)を捕縛し、一同は事件の核心を握る消息鋪の主の元へと向かいました。

しかし、不気味な鬼市の石階段で案内人の劉喜がわざと転倒し、背後から刺客の刃が襲いかかります。

白衣に仮面をつけた三人の暗殺者が立ちはだかり、捕らえられた一人は瞬時に毒を煽って自害。

案内人も逃亡の途中で冷酷に口封じされ、地下に潜む敵組織の冷徹さが盧凌風を驚愕させました。

盧凌風たちは、消息鋪を管理する孫資(そんし)の隠れ家がある豊邑坊(ほうゆうぼう)の邸宅へと突入します。

門前ですれ違った不審な女を薛環(シュエ・ホァン)が追跡しますが、不気味な紫色の煙幕を巻かれて逃げられました。

室内では胸を深く刺された孫資が息も絶え絶えに横たわっており、費鶏師の迅速な救命が始まります。

一命を取り留めた孫資は、目の前に現れた美女に誘惑され、屋敷に連れ込んだ瞬間に胸を刺されたと供述。

その美女の正体は巧妙に変装した男の刺客であり、情報の隠蔽を狙う非情な工作活動でした。

孫資の命を救ったことで、名探偵たちは長安を闇から支配する巨大な陰謀の糸口を掴みます。

嘘の鳩信と六本指の黒幕!李庄の怒りと拉致された裴喜君(ペイ・シージュン)

孫資は当初、情報の伝達に一ヶ月半を要したと偽りますが、盧凌風の鋭い眼光によって嘘を看破されます。

観念した彼は、半月前に消息鋪へ現れた六本指の黒袍の男から密会情報を買ったと白状しました。

高大で不気味な仮面を被った男の存在を知り、盧凌風は長安全域に大規模な非常警戒を発します。

捜査線は二転三転し、盧凌風は李庄が敵と内通しているのではないかという痛烈な疑念を抱きました。

身の潔白を証明するため、李庄は怒りのあまり愛剣を抜いて自刎を図るという過激な行動に出ます。

盧凌風は自身の過ちを深く反省して謝罪し、金吾衛としての固い情義を戦友との間に取り戻しました。

一方、雍州司馬の柳鈞(りゅうきん)が内通している内情を知った裴喜君(ペイ・シージュン)が、自ら危険な追跡任務を買って出ます。

彼女は柳鈞を厳重に尾行し、平康坊の路地裏で怪しき魚馬童(ぎょばどう)との秘密の会合を目撃しました。

しかし、変装した刺客の鋭い警戒網に引っかかり、喜君はその場で無残にも拉致されてしまいます。

独自考察:馬球の龍珠に隠された暗殺トリックと門閥貴族裴氏の焦燥

今回、天子が尤添彩(ゆうてんさい)に命じた特製の馬球のデザインには、非常に不穏な空気が漂っています。

第35話で裴勉が指摘したように、臨淄王から天子へと登り詰めた主君にとって馬球は神聖な儀式。

しかし、熊千年(ゆうせんねん)の裏の言葉によって、朝廷の内部に深刻な内紛の火種が撒き散らされていました。

また、裴喜君が危険を顧みずに柳鈞を追跡した背景には、名門である河東裴氏の誇りがあります。

大唐の司法を支える身分として、彼女は盧凌風の戦いを自らの知略で支えたいという強い情愛を抱いていました。

細作の首領である魚馬童が仕掛ける罠は、国家の転覆を狙った極めて高度な軍事工作です。

崩壊する信頼のネットワーク!次なる大雁塔の決戦へ

最愛の裴喜君を敵の手に奪われ、盧凌風の胸の中にはかつてない激しい怒りの炎が燃え上がっています。

次回、蘇無名が暴き出す六本指の男の本当の正体と、大雁塔を舞台に繰り広げられる決死の救出作戦。

長安の命運を決めるカウントダウンが始まる中、二人の名探偵が仕掛ける大逆転の計略に注目です。

つづく