長安の夜を引き裂く女性の泣き声と不気味な復活の予言
長安の平和を揺るがす、新たな怪異の幕開けです。
成佛寺に響き渡る女性の凄絶な泣き声と、市井に流れる「天後復活」の不気味な童謡。
司法参軍となった盧凌風(ルー・リンフォン)と刑獄博士の蘇無名(スー・ウーミン)が、再び長安の深い闇へと足を入れるエピソードとなっています。
闇に消える怨念の泣き声と長安の夜に誓う仲間たちの絆
封印された密道から響く声と裴府でのささやかな祝い
長安の成佛寺では、毎夜のように女性の凄まじいすすり泣きが響いていました。
恐怖に怯えた僧侶たちが次々と寺を去り、香火はまたたく間に衰退していきます。
方丈の広笑は幽霊の存在を否定しますが、直後に大仏殿を揺るがすほどの泣き声が響き渡りました。
僧侶の一人は、泣き声が地下の鬼市へと繋がる密道から聞こえるのではないかと推測します。
しかし広笑は、かつて起きた馮寒の乱の後に、官府の命令で密道は巨石で封鎖されたと断言しました。
それでも止まない怪音に怯え、僧侶たちは大仏殿から一斉に逃げ出してしまいます。
その夜、裴喜君(ペイ・シージュン)の屋敷には旅を共にした熱き仲間たち六人が集まっていました。
彼らは盧凌風(ルー・リンフォン)が雍州司法参軍に、蘇無名(スー・ウーミン)が刑獄博士に就任したことなど四つの慶事を祝います。
若き薛環(シュエ・ホァン)が最年少で耆長へと昇進したことに、一同は大きな笑顔を見せました。
夜更け、蘇無名は月俸が少なすぎると盧凌風にぼやいて見せます。
新任の暗探となった褚櫻桃(チュ・インタオ)の給与が多いのを聞き、蘇無名はわざと悔しそうな表情を作りました。
実はこれは、櫻桃を長安の地に安心させるために二人が仕組んだ優しい一幕の芝居だったのです。
美秀面脂鋪を襲う危機と侠気が結んだ女たちの約束
翌朝、櫻桃は喜君を伴って勝業坊にある高名な美秀面脂鋪へと足を運びました。
この店が商う神仙玉女粉は、肌を白く滑らかにする効果があり長安の女性に大人気です。
店主の赤英は気が強く、共同経営を持ちかける大家の余恭を木で鼻をくくったように追い返していました。
そこへ地元の悪徳業者である張家魚行の主、張曠が手下を引き連れて乱入してきます。
張曠は赤英に対して店の秘伝レシピを渡して長安から去れと、卑劣な言葉で脅迫しました。
横暴な態度を見かねた櫻桃が鮮やかに一味を叩きのめし、悪党たちを店の外へと追い払います。
赤英は櫻桃の侠気に深く感動し、貴重な玉女粉を二人に快くプレゼントしました。
娘の舞陽も二人を曲江の遊覧に誘い、三人の間には瑞々しい友情の絆が生まれます。
第1話で描かれた甘棠駅案の陰鬱な戦いとは異なり、長安での新たな出会いが描かれた瞬間でした。
古井戸に浮かぶ則天武后の顔と市井を操る黒幕の影
同じ頃、長安の市井では子供たちが「天後重生」という不気味な童謡を歌い踊っていました。
夜回りの霊姨は子供たちを激しく叱り飛ばし、不吉な言葉を口にしないよう警告します。
そこへ酔っ払いの蒯五が絡みますが、顔に刺青を持つ霊姨は「悪鬼に命を奪われる」と冷酷に呪いました。
よろめきながら歩く蒯五が古井戸を覗き込むと、水面に則天武后の恐しい顔が浮かび上がります。
驚愕した蒯五は命乞いをしながら井戸の底へと転落し、そのまま溺死してしまいました。
朝廷の崔相はこの不吉な童謡の流行を察知し、自らの政治的野心のために噂をさらに拡散させます。
盧凌風は第3話で再会した長安県の三大捕快を調用し、勝業坊の街頭で民の声を直接聞く巡回裁判を始めました。
視察に訪れた長公主に対し、崔相は長公主こそが天後の志を継ぐべきだと帝位への野心を唆します。
井戸から蒯五の遺体が引き揚げられる中、成佛寺の前では櫻桃と喜君を監視する謎の二人組の姿がありました。
封印された鬼市の記憶と天後復活の童謡が孕む宮廷の暗闘
第6話で語られた馮寒の乱というキーワードは、長安の地下に広がる鬼市の歴史と深く関わっています。
かつて地下密道が反乱の温床となったため官府が巨石で封鎖したという事実は、今回の怪異が単なる怪談ではない証拠です。
成佛寺の泣き声は、封鎖されたはずの地下の陰謀が再び地上へと這い上がってきた兆候となります。
また、蘇無名と盧凌風がかつて大理寺少卿という高官でありながら、地方の末職に甘んじている点も見逃せません。
蘇無名が語った「黎民に福をもたらすのが官の道」という言葉は、狄仁傑の教えを忠実に守る彼の高潔な魂を表しています。
二人が地位に関わらず長安の治安維持に奔走する姿は、第一季からの強い信頼関係を視聴者に再確認させました。
さらに、市井に流れる「天後重生」の童謡は、朝廷の権力闘争の道具として利用されています。
崔相が長公主に対して帝位への就任を暗示する描写は、天子との対立がいよいよ本格化することを物語っていました。
不審死を遂げた蒯五の事件を含め、すべての怪異は長安を揺るがす政変の序曲として周到に配置されています。
動き出す長安の新たな刺客と狙われた美しきヒロインたち
新章の幕開けにふさわしい、謎と人間ドラマが美しく融合した素晴らしいエピソードでした。
櫻桃と喜君、そして新キャラクターの舞陽の瑞々しい友情は、血生臭い朝廷の暗闘の中で一筋の清涼剤となっています。
三大捕快の正式な合流も含め、かつての絆が再び長安で結集していく展開には胸が熱くなりました。
成佛寺の外で櫻桃たちを不気味に監視していた謎の男たちの正体が非常に気になります。
次回、古寺の泣き声の正体と、古井戸の怪死事件の裏に隠された驚愕の真実が蘇無名の手によって暴かれるはずです。
長安に忍び寄る天後の幻影と、二人の名探偵が挑む次なる戦いから一瞬たりとも目が離せません。
つづく

