蕭丞相の突然の暗殺により宮廷が混沌に陥る中、第11話は恋愛模様と権力闘争が劇的に加速する重要な回です。
記憶を失った女刺客の小強子がついに千羽衛統領の晏長昀(アン・チャンユン)と情熱的な初キスを交わし、自らの素性を告白します。
しかし、新丞相の座を狙う蕭権(シャオ・チェン)の恐るべき狂気により、後宮に潜む禁断の情愛を目撃することになるのです。
暗闘の朝廷と鳳殿で交わされた秘密の夜
遺体に残された宮中の香粉と皇后の孤独な涙
蕭丞相の葬儀が執り行われる中、街の民衆の間では不穏な噂が飛び交います。
それは第2話で明かされた定国公府の生き残り・秦琰による復讐劇ではないかという内容でした。
千羽衛統領の晏長昀(アン・チャンユン)は捜査のために遺体を引き取り、事件の真相究明へと動き出します。
蕭権(シャオ・チェン)は父親が遺した関酉の血文字を盾に、皇帝の趙沅(ジャオ・ユエン)へ猛抗議をしました。
彼は晏長昀が私怨で動いていると主張し、遺体の返還を強硬に要求します。
皇帝は彼を宥めるために遺体を返すよう命じ、千羽衛の行動を一時的に制限しました。
しかし晏長昀はすでに遺体の髪から宮中特有の女性用香粉を発見していました。
胸の致命傷が武術の心得がない者の仕業であると、彼は冷静に見抜いています。
この香粉の主こそが、父親を殺害した真犯人である可能性が濃厚になりました。
一方、父親の急死に打ちひしがれる蕭皇后は、鳳殿で深い孤独を嘆きます。
第9話の帰省が最後の別れとなったことを悔やみ、後ろ盾を失った己の身の上を涙ながらに語りました。
その姿に共感した小強子は、皇后とともに浴びるように酒を酌み交わします。
小強子は皇后に化粧を施し、皇帝の愛を取り戻すために協力すると約束しました。
上機嫌になった皇后が小強子に化粧を施し、その美しさを絶賛します。
泥酔した小強子は実は私は女なのですと本音を漏らしますが、皇后は冗談だと思い込みました。
月夜の熱い抱擁!ついに重なった拂暁(フー・シャオ)と晏長昀の唇
鳳殿から千鳥足で出てきた小強子の姿を、皇帝の趙沅(ジャオ・ユエン)が遠くから見つめていました。
男装の裏に隠された可憐な魅力に不意に心を動かされた趙沅は、その夜、彼女の女性姿の絵を描きます。
大切な知己がいつか最愛の紅顔になってほしいという、切ない願いを画巻に込めました。
しかし宮門の外では、第8話で彼女の正体を知った晏長昀が小強子を待ち伏せしていました。
統領は小強子を強引に抱きかかえて私室へと連れ去り、厳しく説教を始めます。
酒の勢いに任せた小強子は、彼の人間味ある優しさに触れて胸のときめきを抑えられません。
小強子は統領の手を強く握りしめ、自分が本物の女性であることを堂々と告白しました。
あなたが好きと言いかけた声を遮ろうとする晏長昀に対し、彼女は情熱的なキスを仕掛けます。
復讐のために心を鬼にしていた晏長昀も愛の感情を抑えきれず、激しく彼女の唇を求めました。
覗き見た禁断の情愛と蕭権による百官の強迫
翌朝、目覚めた拂暁(フー・シャオ)(フー・シャオ)は昨夜の激しいキスの記憶に激しく赤面します。
必死に夢だと言い聞かせようとしますが、鏡に映る自身の唇を見て現実の出来事だと悟りました。
皇后に女の正体を明かしたことも思い出し、皇帝に知られたら欺君の罪になると恐怖に震えます。
体調を崩した皇后を見舞うため鳳殿へ向かった彼女は、扉の隙間から不穏な光景を目撃しました。
看病をしていた兄の蕭権が熟睡する皇后に口づけをするという、禁断の瞬間でした。
実の妹への異常な執着に驚愕した小強子は、皇帝に報告すべきか悩みますが名誉のために沈黙を選びます。
野心を剥き出しにする蕭権は妓楼へと繰り出し、朝廷の高官たちを集めました。
高官たちの受賄の証拠を次々と突きつけ、次の丞相に自分を推薦するよう脅迫します。
この密談を盗み聞きしていた青楼の初月は、危険を冒して夜中に晏長昀の元へ密告へと走りました。
玉骨哨が告げる危機!新丞相の誕生と執拗な待ち伏せ
翌日の朝廷では弱みを握られた百官が全員一致で蕭権の新丞相就任を推薦します。
晏長昀の一票の反対を押し切り、蕭権は瞬く間に朝廷の最高権力を掌握しました。
この事態を知った蕭皇后は、兄がかつての父親のように皇帝を圧迫することを深く危惧します。
小強子は皇后の身を案じ、蕭権とは距離を置くべきだと親身になって忠告しました。
外臣がみだりに後宮を訪れるのは礼に反するという言葉を、背後にいた蕭権本人に聞かれてしまいます。
帰り道に怒りに燃える蕭権は小強子を待ち伏せし、容赦なくその命を奪おうと剣を抜きました。
小強子は秘密を守ると誓いますが、蕭権の凄まじい殺意の前に絶体絶命の危機に陥ります。
必死に逃げながら第5話で授かった大切な玉骨哨を吹き鳴らし、統領に助けを求めました。
笛の音を聞きつけた晏長昀が疾風のごとく駆けつけ、倒れていた彼女を救い出して秘密裏に治療を施します。
独自考察:蕭権の異常な執着と定国公府を滅ぼした香粉の呪い
今回の第11話において最も注目すべきは、新丞相となった蕭権が展開する関酉の旧部一掃の罠です。
蕭権は魏添驕(ウェイ・ティエンジアオ)が蕭丞相の遺体から発見された香粉の行方を追っていることを利用しました。
その濡れ衣を晏長昀の協力者である初月に着せ、千羽衛の勢力を朝廷から排除する腹づもりです。
初月の父親である雷豹は、定国公府の惨劇から少主を救い出した一族の忠臣です。
蕭権はその血筋ごと関酉の旧部を抹殺するため、宮中の香粉を偽装の証拠として利用し始めました。
百官の弱みを握って丞相の座を強奪した手腕は、第9話の白紙の聖旨の恐怖を想起させます。
また小強子が目撃した蕭権の皇后への口づけは、第10話で明かされた出生の秘密と完全に合致しています。
蕭権は彼女が父親の本当の娘ではないと知っているからこそ、一人の女性として狂気的な愛を注いでいました。
妹を本物の皇后にするという彼の執念が、今後の宮廷の力関係をさらに歪めていくことは間違いありません。
感想と次回の見どころ
ついに晏長昀が復讐の仮面を脱ぎ捨て、小強子を情熱的に抱きしめてキスを交わしたシーンは最高の瞬間でした。
男装のままでありながらも、互いの魂が引き寄せ合う描写には胸のときめきが止まりません。
しかし、幸せな時間は束の間であり、新丞相となった蕭権の牙は確実に彼らの命へと向けられています。
次回第12話では、負傷した小強子を巡り、晏長昀が千羽衛を動かして蕭権への全面的な反撃を開始します。
初月に迫る濡れ衣の危機と、腕の毒のタイムリミットが迫る中、彼らはどのように包囲網を打ち破るのでしょうか。
皇帝の趙沅が描いた小強子の絵の存在も新たな火種となりそうで、三人の運命の三角関係から目が離せません。
つづく


