第11話の過酷な襲撃により、瀕死の重傷を負った小強子が意識を取り戻します。

命の危機を乗り越えた彼女は、愛する者を守るためにあえて仇敵の正体を隠す決断を下しました。

後宮の嫉妬を交えたラブコメ要素と、蕭丞相暗殺の真相に迫る本格ミステリーが交錯する必見の一話です。

偽りの告白と交錯するそれぞれの思惑

悪夢の中の小さな約束と寝宮を揺るがす突然の訪問

深い昏睡の中で、拂暁(フー・シャオ)は幼少期に自らの両親が惨殺された凄惨な光景を夢に見ていました。

泣き叫びながら小哥哥、早く逃げてと呟く彼女の手を、千羽衛統領の晏長昀(アン・チャンユン)が愛おしそうに握り締めます。

第8話で彼女が女性だと知った統領は、うわ言で自分の名を呼ぶ可レンタ姿に胸を締め付けられていました。

辛うじて目を覚ました彼女へ、普段は冷徹な晏長昀(アン・チャンユン)が自ら薬の器を抱えて付きっきりの看病を施します。

自身の衣服が女性のものへ替わっている事実に、小強子は激しい恥じらいを隠せません。

そこへ彼女の安否を心配した皇帝の趙沅(ジャオ・ユエン)が、大急ぎで部屋へ足を踏み入れてきました。

統領は彼女の素肌を隠すため、慌てて厚い布団を掛け直して皇帝の鋭い視線を遮ります。

そこへ、妹である蕭皇后を伴った新丞相の蕭権(シャオ・チェン)が、怪訝な面持ちで姿を現しました。

犯人の名前を告げようとした小強子は、蕭権(シャオ・チェン)の邪悪な視線と、隣に立つ無垢な蕭皇后の顔を見つめます。

皇后を守るための沈黙と暴かれる忠臣の血筋

小強子は蕭権が真犯人だと告発すれば、最愛の蕭皇后まで欺君の罪に連累すると瞬時に察知しました。

彼女は暗闇で凶手の顔は見えなかったと優しい嘘をつき、静かに怒りを飲み込みます。

皇帝は宮廷の療養所へ連れ戻そうと提案しますが、統領は傷が深いため移動は不可能だと強硬に拒絶しました。

立ち去る蕭権は、万事閣の首領である白弋の配下たる拂暁(フー・シャオ)が自分を庇った理由を冷酷に分析します。

彼女が利用価値のある駒だと見做した新丞相は、当面の間は暗殺計画を凍結する判断を下しました。

一方、現場検証を行った魏添驕(ウェイ・ティエンジアオ)は、内部の熟練者の犯行であることを確信して統領へ告げます。

その頃、街へ出た歌姫の初月が不埒な男たちに絡まれる事件が勃発しました。

陰から謎の達人が石弾を放って救援し、事態を察知した蕭権が配下の雪英を動かして恩を売ります。

蕭権は初月の正体が、第6話の乞食救出でも因縁のあった忠臣雷豹の娘であることを見抜いていました。

妓楼での甘い嫉妬と衣服を巡る不器用な反撃

傷が癒えた小強子は、万事閣の弟弟子である青雲の合図に応じて秘密の接頭場所へ向かいました。

彼女が統領の過保護な優しさを自慢すると、青雲は晏長昀の美人計(ハニートラップ)だと警告します。

反撃を誓った彼女でしたが、統領が青楼へ入る姿を目撃した瞬間、嫉妬のあまり猛ダッシュで後を追いました。

青楼の奥では、晏長昀が初月の安全を確保するため、新たな身分証を渡して都からの脱出を促しています。

しかし、初月は統領への連累を恐れて拒絶し、手作りの衣服を一途な想いとともに差し出しました。

廊下で待ち伏せしていた小強子は、その衣服を強引に奪い取り、統領の腕を掴んで足早にその場を去ります。

宮廷へ戻った小強子は、初月の裁縫技術に対抗するため、慣れない衣服作りの特訓を始めました。

しかし、不器用な彼女の手にかかると、外套のはずが切り刻まれてただの小さな布切れへと変貌します。

その微笑ましい愛の嫉妬を、見守る晏長昀は隠しきれない笑みを浮かべて愛おしそうに見つめていました。

男の抹粉が告げる暗殺劇の真相と蕭権が仕掛ける二重の罠

第11話で魏添驕(ウェイ・ティエンジアオ)が蕭丞相の遺体から回収した謎の宮中香粉が、今回の事件を解く最大の鍵となりました。

皇帝の趙沅(ジャオ・ユエン)は、小強子を自分の元へ呼び戻すために白粉を顔に塗るという必死の仮病工作を敢行します。

曲太医の診察に割り込んだ晏長昀は、主君の姑息な嘘を暴きながら、ある驚くべき真実へと到達しました。

男であっても顔に粉を塗る者がいるという事実が、統領の脳裏に強烈な閃きをもたらします。

蕭丞相の胸を刺した犯人は女性ではなく、女性用の香粉や化粧を常用していた新丞相の蕭権本人だったのです。

蕭権が初月に近づき、雷豹の娘という過去の因縁を利用して千羽衛を罠に嵌めようとする動きも、すべては自らの大罪を隠蔽するための冷酷な目眩ましに過ぎません。

縮まる距離と牙を剥く真犯人の陰謀

意識朦朧のなかで統領の名前を呼ぶシーンや、手作りの衣服が布切れになってしまう小強子の姿が文句なしに可愛い回でした。

普段は鬼のように恐ろしい晏長昀が、彼女のために必死で布団をかけ直す過保護なギャップにも胸が熱くなります。

しかし、蕭権が真犯人であると看破した統領の刃が、ついに朝廷の最高権力へと向けられる緊迫感から目が離せません。

次回第13話では、蕭権の罪状を暴くため、千羽衛の精鋭たちが命がけの包囲作戦を開始します。

正体が男だと信じ込んでいる皇帝と、彼女を女性として愛し始めた統領の熱い男の火花もさらに激化するでしょう。

腕の毒のタイムリミットが迫るなか、偽太監が宮廷の激流をどう生き抜くのか、次なる展開を確実に見届けてください。

つづく